2011/10/29

木曽の森林鉄道めぐりその1(長野県王滝村)

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 秋は紅葉。森林へのお出かけにはぴったりの季節です。乗り物好きに森林といえば森林鉄道。なので一般の人が乗れる森林鉄道を紹介しましょう。とはいっても、日本にあって一般に乗れる森林鉄道は、現役の森林鉄道ではなく、保存/観光用。これまでこのブログでは、山形県真室川町高知県馬路村北海道遠軽町の森林鉄道は紹介してきましたが、まだ紹介していないのは、長野県王滝村(トップの写真)と上松町の森林鉄道。今回は王滝村の森林鉄道を紹介します。

 王滝村は、木曽森林鉄道が最後まで走っていたところ。森林鉄道としては1975年(昭和50年)まで、その後一部区間が関西電力の発電所資材輸送用として1979年(昭和54年)まで使われていたようです。そこで王滝村の協力を受けた保存団体「りんてつ倶楽部」が、当時の車両を動態保存、線路を王滝村の松原スポーツ公園に敷設して年に数回運転会を開催しています。私は、第3回王滝村森林鉄道フェスティバルの一環として開催された、2010年10月10日の体験乗車会に参加してきました。ちなみに次回の森林鉄道フェスティバルは2013年のようですが、2011年秋は公民館祭の一環として10月29日と30日に乗車できます。そのほか、お盆やゴールデンウィークなどにも運転会は開催されたので、年に数回乗車できるチャンスはあるようです。

 場所はここ。

 JR中央線の木曽福島駅から木曽町生活交通バスで40分の王滝下車。そこから2km強。森林鉄道フェスティバルではバス停まで送迎バス(無料)が出ていましたが、それ以外の体験乗車会では送迎バスはないようです。徒歩だと40分というところでしょう。

 こちらが乗車地点のようす。

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 まだ開始前で、関係者のみなさんが集まって朝のミーティングというふんいきです。当日は線路が伸びて832mに達したあとの最初の体験乗車会ということもあってか、多くの関係者が集まっていました。

 体験乗車は当日は1回100円でした。今いくらになっているかはわかりませんが、仮に300円くらいになっているとしても、かかっている費用から考えると安すぎるので、自分のお財布と相談して募金をするのもよいかも知れません。

 乗車できる車両は何種類かあります。大きなイベントだったので全種類乗車できましたが、ふだんの体験乗車会ではぜんぶ乗れるとは限らないようです。

 これは森林鉄道によくあるタイプの機関車と客車。

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 貨物用と同じ台車に、雨ざらし式(開放型)の乗降口(デッキ)付き客車が載っているのがいいかんじ。

 車内はこんなかんじ。

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 当日はほかに3両のモーターカー(エンジン付き客車)にも乗れました。

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 1950年(昭和25年)の酒井工作所製。トヨタの(たぶんトラック用の)エンジンを積んでいる車両です。

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 こちらは、やはり酒井工作所の1952年(昭和27年)製。プリンス(現日産自動車)のエンジンを積んでいます。人が乗るところが吹きさらしなのが印象的。今はいす付きですが、現役当時は人を乗せるというよりは資材輸送用として、トラックのように使われていたのではないでしょうか(たぶん)。

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 こちらはぐっと新しくなって1975年(昭和50年)の岩崎レール工業製。関西電力が発電所の人員輸送用に作ったもの。

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 森林鉄道らしく、木材を運搬する貨車も走ります。こちらは残念ながら乗車できません…。

 列車は、折り返し点まで行って戻ってきます。折り返し点は駅ではないので、いったん乗ったら往復楽しめます。往復で10分くらいだったと思います(うろ覚え)。

 折り返し点はこんなかんじ。

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 車両がたくさんいるのは、複数の車両がいっしょに行ったり来たりしていたから(続行運転)。折り返し点に全車両が到着したところで順番に折り返していくので正面衝突の心配はありません。

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 天気がよければ御嶽(おんたけ)山も望めます…。

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 というわけで、森林鉄道好きにとっては、ぜひ一度は体験したい王滝村の森林鉄道。いかがでしょうか。

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2011/09/01

本州北のはての保存鉄道(青森県むつ市大畑)

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 暑くなると、涼しいところに行きたくなるもの。今年(2011年)のおすすめは、なんといっても東北。その東北の北のはずれ、まさかり形の下北半島のてっぺんに、廃線跡を走るディーゼルカー(気動車)に乗車できるところがあります。大畑線キハ85動態保存会が、下北交通大畑線大畑駅の跡で、そこを走っていた車両をそのまま使って、当時をしのびながら乗車もできるようにしているのです。2007年4月22日に行ってきました。

 場所はここ。

 下北交通の大畑バス停のそば。時刻表はこちら。JRの下北駅からだとむつ線の直行バスのほか、むつバスターミナルで乗り換えていく手もあります。私は八戸でレンタカーを借りて行きました。下北半島の東海岸を走って行ったのですが、荒涼とした風景の中に、原子力発電所や核廃棄物処理施設(それぞれ見学用施設あり)が点在するのが印象的でした…。

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 こんなかんじのところです。ここは、2001年に廃線になった下北交通大畑線の終点、大畑駅のあと。廃線当時、日本エアシステム(JAS)の機長や操縦士だった人で鉄道好きな人たちが、下北交通からホームと線路、走っていたディーゼルカーをそのまま使わせてもらう形で(譲渡か貸し出しかは不明)走らせ始めました。2011年時点では、GEMBUというNPO法人が6月から11月の第3日曜日に当時のディーゼルカーを走らせています。

 さっそく200円を払って一日会員に。これで一日乗り放題になるしくみ。

 2011年現在、走る車両は2両あるのですが、当日はその車両は交代で走っていました。まずはこちら。

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 こちらは下北交通に来る前、国鉄で走っていたときの塗り分けに戻してあります。車両の名前も国鉄時代の「キハ22 150」に。

 中はこんなかんじ。

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 国鉄型のこのシリーズのディーゼルカーは、エンジンが低回転で、止まっているときはカラカラと独特の音がするのが特長。なんかいいかんじですね…。

 しばらくすると、走り始めました。といってもそんなに長い区間は走らないので時速5km程度で、あっという間に行き止まりに。

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 こんどは別の車両に(トップの写真も)。

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 こちらは廃止当時の塗り分けのまま。違うのは塗り分けだけで、中身は前と同じ。

 ディーゼルカーはもう1両あるのですが、そちらは静態保存ということで、車内が鉄道模型のレイアウトになっていました。

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 ちなみに2007年当時は、このほかに小さな入れ換え用機関車(モーターカー)と貨物列車用の車掌車をつなげたものも走っていました(現在走っているかは不明)。

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 こちらも車掌車に一日会員を乗せて走っていたのですが、走る時刻が合わずに乗れなかったのが残念です…。

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 というわけで、本州の北のはての保存鉄道。実は同型のディーゼルカーは首都圏では茨城県のひたちなか海浜鉄道で走っています。なので、このためだけに訪れるのは現実的ではないかもしれません。ただ、下北半島は、観光で訪れる価値のある場所。近くには恐山といった霊山(観光地)や、薬研温泉といったよい温泉もあります。観光のついでにディーゼルカーもよいのではないでしょうか…。

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2011/07/05

シドニー近郊保存鉄道めぐり

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 シドニーは、近郊電車が発達している都市。その気になれば、相当のところまで電車で行けてしまいます。ただ電車に乗っているだけでも楽しめますが、途中で下車して観光すればもっと楽しめるでしょう…。というわけで2010年5月9日、シドニー近郊の保存鉄道を回ってきました。


1.イラワラ軽便鉄道(Illawarra Light Railway)

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 シドニーから約80km南、アルビオンパーク(Albion Park)という町で、イラワラ軽便鉄道博物館というNPO団体がさとうきび畑や工場、建設現場で使用していた機関車や車両を保存しています。毎月第2日曜と、そのほか年に何日かの休日は、午前10時半から午後4時まで、動く列車に乗車できる運転会を開催しています(トップの写真も)。案内はここ

 場所はここ。


より大きな地図で イラワラ軽便鉄道(Illawarra Light Railway) を表示

 シドニー近郊鉄道(CityRail)南海岸線(South Coast Line)のアルビオンパーク駅から歩いて15分ほど。シドニーからアルビオンパークまでは早い列車で2時間くらい。列車は乗り換え便も含めると1時間に1本ほど出ています。私が訪問した日は、線路のメンテナンスで南海岸線はシドニー - ウーロンゴン(Woollongong)間が運休。代行バスでウーロンゴンまで、そこから列車に乗り換えていきました。私は乗り放題券(MyMulti Day Pass)を使ったので20豪ドル、当時のレートで1546円ほどかかりました。単純往復なら、もう少し安く行けたと思います。

 駅から歩いていくと、看板が。

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 お子様連れが多いようす。でもせっかく日本から来たので、思い切って入ってみました…。

 蒸気機関車や蒸気機関の煙が気分を盛り上げます。

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 乗車できるのは、線路の幅610mmの蒸気機関車列車と、線路の幅185mmのミニチュア列車。両方2回ずつ乗れるきっぷ(All Rounder Ticket)を購入($10、773円)。ほかにも1回券や乗り放題券など、いろいろなきっぷが用意されています。

 まずは蒸気機関車列車。当日運行していたのは、オーストラリア北部、クイーンズランド州のさとうきび用鉄道で使われていた機関車でした。客車はさまざまで、中には路面電車だったものもあったようです。

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 1kmほどの周回の線路を2周します。

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 2周目で駅を通過するときは、チアガールがお見送り。

 運営しているのはボランティアだと思うのですが、みなさんいいかんじでした…。

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 ミニチュア鉄道は、日本でも遊園地にあるようなかんじのものでした…。

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2.シドニー路面電車博物館(Sydney Tramway Museum)

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 シドニーとアルビオンパークの中間、といってもかなりシドニーよりのロフタス(Loftus)には、シドニー路面電車博物館があります。イラワラ軽便鉄道の帰りに寄ってみました。

 場所はここ。


より大きな地図で シドニー路面電車博物館 を表示

 シドニーから直接行くのなら、南海岸線のロフタス駅のすぐそば。1時間弱というところでしょうか。毎週日曜日の午前10時から午後5時までと、水曜日の午前10時から午後3時までが開館(運行)時間。そのほかオーストラリアの学校の休暇期間中は平日も開館するようです。詳しくはこちら

 オーストラリア国内だけでなく海外からも路面電車を集め、一部は線路を走らせて乗って楽しめるようになっています。入館料は当時$10(773円)でしたが、2011年7月時点では$15に値上がりしているようです。

 私はかなり遅めの閉館しかけの時間に着いたのですが、間に合いました。

 まず乗ったのがこれ。

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 どこを走っていた車両だったかは覚えていません。

 車内はこんなかんじ。

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 この電車で500mほどの線路を往復。

 次はメルボルンで走っていた電車。

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 この電車でやはり500mほどの別の線路を往復。

 途中で幹線道路を自動車を止めて横断するのにはびっくりしました。

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 折り返し地点。

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 もどってきて、車庫を見物。

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 世界中の路面電車が集められているようす。京都市電も1両保存されていました。

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 というわけで、シドニー近郊の保存鉄道。乗り物好きならきっと楽しめることでしょう…。

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2011/06/01

石狩川の美浦渡船(北海道浦臼町)

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 石狩川は北海道一、日本でも二番目の流域面積を誇る大河。そんな石狩川には、渡船が一ヶ所だけ残っています。浦臼町と美唄市を結ぶ美浦渡船です。2010年6月26日に行ってきました。

 場所はここ。

 ここ美浦渡船は、新潟県から入植した開拓の人が、1916年(大正5年)に「関矢渡船」として開設したという歴史があるようです。現在では浦臼町と美唄市の共同管理でただ(税金で運航)。運航は、6月から9月の土日祝日、午前8時、正午、午後4時の3便で要予約(予約の電話番号そのほかの案内はここ)。ほかの多くの渡船と同じように、自動車が中心の世の中では徒歩で渡船に乗る人はほとんどなく、車で乗り付けた観光客が利用の中心のようです。

 なお、渡船と平行して美浦大橋が2011年3月26日に開通したため、美浦渡船の運航は2011年9月限り。さびしいですが、廃止になっても実際に困る人はおらず、いままで乗っていた観光客も地元にお金をそんなに落としていたとも思えないので、しかたがないところですね…。

 公共交通機関を使うなら札沼線の晩生内(おそきない)駅から3kmで歩いて1時間、函館本線の茶志内(ちゃしない)駅から5kmで歩いて2時間弱というところでしょうか。おそらく昔の人は便利だった函館本線の茶志内駅から美浦渡船まで歩いていたのではないかとも想像するのですが、私は岩見沢でレンタカーを借り、月形(明治時代に政治犯の囚人労働の拠点になった町として有名)で一泊して、翌朝8時に浦臼町側へ。

068 入口に立つ看板。

 船着場に着くと、美浦渡船最後の船頭の国田さんが準備をしながら待っていてくださいました(トップの写真)。前日に雨が降ったこともあって、船着場は泥でぬかるんでいてなかなか大変な状態。下流にはそのときはまだ建設中だった美浦大橋も見えます。

074 あいさつもそこそこに船に乗り込むと、さっそく出航。対岸に渡るだけだとあっという間なのですが、車でやってきたので対岸で降りずに戻ってもらい、ついでに上流までまわっていただけたので約20分の航海。

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 札幌の近郊をかすめる石狩川も、ここらへんまで来ると自然度が高いように思えます。カヌーで水遊びとかできたら楽しいのではないのでしょうか。しかし船頭の国田さんの説明によると、今は原生林のように見える周囲も、ひところは人家が立ち並んでいたんだそうです。ここらへんは水田地帯のようですが、農業の大規模化が進み、住んでいる人が減るにつれ、こんな風景になったのではないでしょうか。

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 当日は前日の雨で水位も高かったようです。

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 美浦大橋を望みながら船着場へと戻ります。

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 石狩川を楽しむという意味ではなかなかよかったのですが、一人のために準備や片づけをしていただいて、ちょっともうしわけない気持ち…。ありがとうございました。

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 というわけで、もうすぐなくなる美浦渡船。石狩川をのんびり楽しみたい方は、おはやめの乗船をおすすめします。

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2011/02/22

広島市森林公園のモノレール(広島県広島市)

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 広島市は、山に囲まれた街。街を見下ろす山の一角には森林公園があり、山のてっぺんの展望台に楽に登るためにモノレールも用意されています。2010年8月5日に行ってきました。

 場所はここ。

 公式案内はここ。休園日は水曜と12月29日から1月3日まで。ただし夏休みやイベント期間中は水曜も開園。水曜が祝日のときは、水曜の代わりに次の平日が休園日。モノレールは午前9時から午後4時まで。

 公共交通によるアクセスは、広島駅からバス40分、そこから徒歩(登り道)60分。舗装道路を1時間歩いていくのは、大変そうです。そこで広島駅でレンタカーを借りていきました。駅から30分くらい。駐車料金は440円。

 さっそくモノレール乗り場へ。料金は往復200円。

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 みかん山モノレールを遊園地用にりっぱにしたようなかんじ。さっそく乗り込んで出発。貸切でした…。

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 モノレールは森林の中を走ったり、

016ちょっと開けたところ走ったり。


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 4分ほどで山頂の展望台に到着。モーターではなくエンジンなのでけっこう音がうるさかったような気がする(うろ覚え)。

 山頂からのながめ。

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 かなたに広島市の市街地が望めます。

 展望台で景色を見物してからこんちゅう館も見物(料金500円)。

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 1日ピクニックで楽しもうと思えば楽しめると思います。私はモノレールに乗ったのでピクニックしなくても満足でした…。

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 都会暮らしに森林はいいもの。モノレール好きでなくてもお子様連れで楽しめるスポットだと思います。

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2011/02/20

メキシコ鉄道めぐり(その1)

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 メキシコは旅客鉄道が衰退してしまった国。行こうと思っているうちに日常の足として使われる鉄道はほとんどなくなってしまいました…。現在走るのは観光用鉄道が二つ、ケーブルカーが一つ、地下鉄が3都市15路線、通勤用近郊鉄道が1路線、軽快電車が1路線。ちょっと治安が不安で、スペイン語ができないと危ないかもしれないモンテレー(Monterrey)の地下鉄2路線は見送ったのですが、それ以外に2011年1月29日から2月12日にかけて乗ってきました。今回は2011年1月29日に乗車した観光用鉄道、チワワ太平洋鉄道を紹介します。

 このほかトーマスクックのヨーロッパ以外版時刻表(Thomas Cook Timetable Oversea's Edition)には、クアトロシネガス(Cuatro Cienegas)-シエラモジャダ(Sierra Mojada)間と、フェリペペスカドール(Felipe Pescador)-トレオン(Torreón)間の旅客列車が掲載されていたのですが、行ってみたら走っていませんでした…。

 チワワ太平洋鉄道は、ロスチモスとチワワの間を結ぶ山を越える鉄道。急行列車1日1本、各駅停車が週3本走っています。いずれも朝発夜着。ホントは普通列車に乗りたかったのですが、普通列車は終着駅に深夜着。景色を楽しめる区間が長い急行列車にロスチモスからチワワまで乗車しました。ちなみにチワワ太平洋鉄道のWebページはこちら(英語またはスペイン語)

 ロスチモス、チワワの場所はここ。


より大きな地図で チワワ太平洋鉄道 を表示

 ロスチモス駅は街のはずれにあります。急行列車は朝6時発でまだバスが動いていない時間。そこで中心街のホテルからタクシーで向かいました。言い値で100ペソ、671円。きちんと交渉すれば半値くらいで済む気がします。

 夜明け前のロスチモス駅。軽食や飲み物の移動販売車(ちなみにコーヒー1杯P10、67円)が来ていました。

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 私はきっぷを予約していなかったのですが、窓口で問題なく購入。クレジットカードも使えました。ねだんはP2179(1万4126円)。距離は653kmで、日本の基準にしたらそんなに高くありませんが、メキシコの乗り物としてはおどろくほど高いといえるでしょう(都市間バスなら同じ距離でP500からP600くらい)。ただし途中の一部区間は平行道路もないも同然の状態で、各駅停車(全区間でP1090)は地元の人の足でもあるようです。

 車両はこんなかんじ。

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 屋根に家庭用のエアコンみたいな室外機が載っているのが印象的。

 車内はこんなかんじ。

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 豪華で広々したリクライニングシートでなかなかよいかんじ。

 ちなみに列車には食堂車もついていますが、値段が高いうえ、観光客ずれしているせいかメニューの額以上の請求をしたりおつりをくれずに平然としていたりするウエイターさんがいるので、そういうのを不愉快に思う人は使わないほうがよいと思います。メキシコ人の名誉のために申し添えておきますと、このようなことはメキシコでは珍しいことです…。

0091 列車は最初は平野のなかを、

0351 やがて川に沿いながら山あいを走ります。

 でもここまではまだ序の口。列車はやがて本格的に山の中へ。

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 S字カーブなどを使いながら高度をかせいでいきます。

 途中で貨物列車や対向の急行列車とも行き違い。

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 行き違いの駅では、行き止まり線で列車をやり過ごしてからバックして発車したりします。列車が多くない路線のためか、ポイントを扱うのも列車の乗務員のようでした(たぶん)。

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 途中のサンラファエル(San Rafael)駅では、地元の人が民芸品を販売に来ていました(トップの写真も)。

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 ここらへんまで来ると標高は2400m。30分ほど先のディビサデロ(Divisadero)駅では15分ほど停車するので、駅のすぐそばの展望台から高低差1000mの渓谷を眺められます。

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 当日は雨模様で、景色はよくわかりませんでした…。でも大丈夫、お店が出ているので買い物も楽しめます。

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 おみやげに興味がなければ、買い食いがおすすめ。

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 私は二つの店でそれぞれ一つずつトルタ(とうもろこし粉で作った無発酵パンで具をはさんだ食べ物)を買いました(それぞれP20、134円)。あわせて買ったミネラルウォーター600mlがP10(67円)。

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 お店によって微妙に味は違うのですが、なかなか素朴なかんじ。ちなみに急行列車は客室内での飲食は禁止。買い食いはデッキで。

 ディビサデロ駅を出ると雪模様に。冬とはいえ、沖縄とさほど変わらない緯度なのに、寒いです…。

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 ディビサデロ駅から1時間ほどのピトレアル(Pitoreal)駅で大半のお客さんが降りたあと、列車が執着のチワワ駅に着いたのは21時。

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 チワワ駅周辺はちょっとさびしいところなので、タクシーでさっさと目星をつけておいたホテルへ移動。やっぱりP100(671円)。

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 とういわけで途中で絶景も楽しめるはずのチワワ太平洋鉄道。全線乗りとおすのはあんまり一般的でないかんじもしますが、途中で下車して楽しむのは国際的にも一般的な観光ルート。乗り物好きなかたもそうでない方もぜひ、いかがでしょうか…。

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2011/01/26

リニア実験線の延伸工事現場三たび(山梨県)

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 乗りもの好きにとって、リニア新幹線は気になるもの。1年ぶり、2010年12月31日にレンタカーを借りて、リニア実験線の延長工事見物に行ってきました。ちなみにおととし去年に引き続き3回目。甲府盆地側でリニア実験線の完成像が見えてきました。

 まずは、実験線の西側の終点から。場所はここ。

 高架橋の橋脚がずいぶんできてきました。

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 ちょっと東に行ったところでは、トンネル間の谷間で橋梁工事が。場所はここ。

 工事はこんな感じ。

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 けしきがよかったのはここ(トップの写真)。

 橋の上から、北から西北西に伸びるリニアの高架橋がはっきり見えるようになりました。リニアは甲府盆地の南のへりを、北側に盆地を見下ろしながら走ることになります。高架橋に騒音防止や異物進入防止用のカバーができなければ、一瞬ながらながめのよいところになりそうです。

 さらに東に進んで、甲府と河口湖を結ぶ道筋と交差するあたり。場所はここ。

 東北東に向け、建設工事が進んでいました。

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 ほかの場所も回ってみたのですが、そんなに進んでいるかんじはしなかったです。ほかはトンネルがおもなので、外から見てもどうなっているかわからないからだと思います。

 素人目に見た感じでは、地上区間はあと3年くらいあればすっかりでき上がるような感じでした。

 というわけで、地上区間がだいたい見えてきたので、実験線建設区間見物は今回でおしまい。次の楽しみは実験線が完成して再び試乗会がはじまるときまでとっておこうと思います…。

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2011/01/24

鳴門渡船めぐり(徳島県鳴門市)

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 鳴門といえば渦潮の鳴門海峡。でも、鳴門にはもう一つの海峡、「小鳴門海峡」があります。その小鳴門海峡には今も三つの渡船が残ります。2010年4月にこのブログで足柄の金太郎さんに教えていただいて気づいたものです。2010年8月4日に行ってきました。

 場所はここ。左(西)から、島田渡船、黒崎渡船、岡崎渡船。


より大きな地図で 鳴門の渡船 を表示

 鳴門海峡は、厳密にいうと四国と淡路島のあいだではなく、四国の沖合の大毛島、島田島と淡路島のあいだ。その大毛島、島田島、それから高島と四国のあいだにあるのが小鳴門海峡。三つの島は鳴門市の町と一体化していることもあって、わりと利用者も多い渡船です。渡船の案内はここ

 私は、JR山陽線の舞子駅から高速バスに乗り、鳴門競艇場近くの高速鳴門バス停で下車。そこにある観光情報センターでレンタサイクル(1日500円)を借り、三つの渡船を回りました。

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 まずは岡崎渡船。観光情報センターから撫養(むや)川を渡って、渡船乗り場へ。まっすぐ行けば2km、15分ほど。途中撫養川にかかる橋が高いところを通るので、アップダウンがあります。途中、鳴門海峡にかかる橋が見える岡崎海岸に寄りながら向かいました。

 途中寄り道をしたので、30分ほどで到着。待合所はこんなかんじ。

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 運航は朝20分おき、夕30分おき、昼間は1時間から1時間50分おきというところ。待っていたらほどなく渡船がやってきました。

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 さっそく乗り込みます。

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 みんな乗り込むとすぐに出航。

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 対岸の土佐泊はすぐそこ。所要3分くらい。

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 土佐泊でみんなを降ろすと、渡船はそそくさと去っていきました…。

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 土佐泊は、海の村といった風情。待合所もかわいい感じ。

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 渡船を見送ったあと、次の黒崎渡船に向かいます。自転車で20分ほどで黒崎渡船の高島乗り場に到着。

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 川みたいな海峡に半分橋がかかったような雰囲気です。こちらは朝夕10-30分おき、昼間1時間-1時間10分おき。やがて渡船が到着。

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 さっき乗った岡崎渡船と同じ船でした。昼間は同じ船を使っているようです。離れていく高島。

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 2分ほどで黒崎に到着。

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 近くには県道の小鳴門大橋も見えます。

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 小鳴門大橋は人や自転車も通れるようですが、高さ約60メートル。登るのが大変です。バスもあることはあるのですが、1-2時間おきとあまり便利ではありません。黒崎渡船は、高島に住んでいる人たちや高島にある大学に通う人でかなりにぎわっています。

 さて、私は黒崎でうどんをいただいてから島田渡船へ。自転車で30分ほど。30分も自転車で走るとだいぶひなびた雰囲気になってきます。

 こちらが乗り場。島田渡船の北泊乗り場。時刻表では、昼休み以外30分おきの運航時刻が決まっているようでしたが、バスから降りてきた地元の人は、時刻にかまわず対岸から渡船を呼び出していました。たしかボタンを押していたと思う…(うろ覚え)。聞いたところ船頭さんによっては、時刻にかかわらず要望に応えて運航してくれるとのこと。

 やって来た船。

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 もちろん私もいっしょに渡していただきました。

 時刻表では所要4分でしたが実際には2分ほどで到着。

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 自転車でちょっと散歩。

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 うーん。特に観光するところはない感じがしました…。15分ほど回ったあと、お願いして再び渡船に乗船。たまたま地元の人がいっしょになったので、もうしわけない気分がちょっと安まりました。

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  鳴門の渡船は、いまどき珍しく地域の足としてしっかり使われている、いわば生きた乗り物。乗っていても楽しさがひとしおです…。自転車がたいへんなら、バスを利用してまわることも可能です。渡船好きなひとにはぜひおすすめしたい航路です。

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2010/12/16

ジグザグ鉄道で山登り(オーストラリア・リスゴー)

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 旅行する人にとって、山越えは難所。トンネルや飛行機が普及するまでは、いったりきたりしながら山道を登ることも珍しくありませんでした。でもそんな山越えだからこそ、途中の景色やてっぺんでのいっぷくが楽しいもの…。オーストラリアのシドニー近郊、アデレード(Adelaide)やパース(Perth)と結ぶ鉄道の大陸分水嶺区間では1869年(明治2年)から1910年(明治43年)のあいだ、ジグザグのスイッチバックを使って山を越えていました。今ではその区間の一部が「ジグザグ鉄道」(Zig Zag Railway)として、当時をしのぶ観光用鉄道になっています。2010年5月8日に行ってきました。

 場所はここ。


より大きな地図で ジグザグ鉄道(Zig Zag Railway) を表示

 もよりは、シドニー・セントラル(Sydney Central)駅から近郊電車(CityRail)ブルーマウンテン線(Blue Mountains Line)で2時間40分、150kmほどのジグザク(Zig Zag)駅。先に紹介したカトゥーンバ(Katoomba)から40分ほど先に進んだところにあります。電車はほぼ2時間に1本。往復きっぷ(Return Ticket)は15.6豪ドル(2010年12月16日のレートで1297円)、土日休日に使える往復きっぷ(Off-Peak Return)だと10.8豪ドル(898円)。カトゥーンバに寄りながら行くなら、平日ならフリーきっぷ(20豪ドル、1663円)、土日休日ならジグザグまでの往復きっぷにカトゥーンバからジグザグまでのきっぷ(6豪ドル、499円)を組み合わせるとよさそうです。

 なお、ジグザグ駅はホームの短い無人駅。乗り降りする人がいないときは通過することになっています。ジグザグで降りるときは、電車のいちばん後ろにいる車掌さんにあらかじめ申し出て、電車のいちばん後ろの車両の後ろのドアから降りることになります。英語に自信がなくてもだいじょうぶ。車掌さんに「プリーズ・ジグザグ、ジグザグ!」と連呼すればわかってもらえるでしょう。

 さて、ジグザグで降りると、左手がジグザグ鉄道のボトム・ポイント(Bottom Point)駅。見取り図はこれ。

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 下の青い線が近郊電車の線路。左側がシドニー方向。緑の線がジグザグ鉄道。今はシドニー方面の電車は、ジグザグ駅を出てすぐトンネルに入りますが、1910年までは、緑の線に沿って折り返して峠に向かっていたわけです。

 で、灰色の線に沿ってボトム・ポイント駅に向かいます。駅はこんなの。

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 ホームを通って駅舎で往復きっぷを購入。28豪ドル(2010年5月当時のレートで2165円)。待っているとほどなく列車が到着。

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 坂を下ってきたので、あまり煙は出ていませんね…。折り返しで乗車する列車になります。

 なお、ジグザグ鉄道は日によって運転時刻と使用車両が違います。蒸気機関車が走るのは、土曜、日曜、水曜。それ以外は原則としてディーゼル機関車(2010年)。日曜は蒸気機関車とディーゼルカーが交互に走り本数も増える日で、ディーゼルカーもなかなか魅力的だったのですが、私が乗ったのは土曜で蒸気機関車だけの日。

 ジグザグ鉄道のWebページはこちら。時刻表はこちら

 実はこれから向かうクラレンス(Clarence)駅は大きな道に面していて、車で乗り付けた人がクラレンスから往復するほうが、地元の人には一般的。なので、静かだった駅が折り返しのお客さんで一気ににぎやかに。

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 蒸気機関車には人だかりが。

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 蒸気機関車は給水を済ませると、列車の反対側へ移動。

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 間もなく発車なので車内へ。これが客車(蒸気機関車連結前)。

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 車内はこんなかんじ。

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 さて列車は出発するとすぐに坂を登り始めます。

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 10分ほどで列車は駅らしき場所に到着。

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 ここはトップ・ポイント(Top Points)という名の信号場。列車が逆方向に折り返すための設備で、人が乗り降りするところではありません。

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 でも機関車の付け替え時間を利用して外へ。ここは、ぜひ跨線橋の上から通過する蒸気機関車を眺めたいところ(トップの写真)。煙を浴びると10年長生きできるといいます(ウソ)。ちなみに橋の上からの景色はこんなかんじ。

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 10分ほどの停車のあと折り返した列車は、今来た線路と、電車が走る線路を見下ろしながら進みます。

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 この三段スイッチバックの風景は、1869年とさほど変わっていないのではないでしょうか…。

 さらに10分ほどで終点のクラランス駅。

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 折り返し時間は40分ほど。このあと列車は、来た線路を逆に、ボトム・ポイント駅まで。ちなみにクラランス駅とボトム・ポイント駅の間は遊歩道があり、森の中を散策しながら歩けるようです。所要45分。そのための片道きっぷは18豪ドル。

 さて帰りの電車ですが、ジグザグ駅は黙っていると電車が通過する駅。

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 そのためにホームに備え付けの緑の円板付きの棒をかざしてやって来る電車に合図する必要があります。フラグ・ストップ(Flag Stop)ですね。ぜひ電車を停めてみたかったのですが、スイスから来たという老夫婦にその役割を譲ってしまいました。ちょっぴり残念…。

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391 私が訪れた当日は、ブライダル姿のカップルが私が降りたあとの列車にご乗車。貸し切りではなかったようなので今から考えるとちょっと不思議な気もするのですが、ともかく、紆余曲折しながらもいっしょに登っていくとはおしゃれです…。ご結婚おめでとう、末永くお幸せに(Happy Wedding! and have a happy life with your partner)。

 というわけでジグザグ鉄道。シドニーを訪問した乗り物好きには欠かせないポイント。ブルーマウンテンといっしょに回ると楽しいと思います…。

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2010/12/07

輪中渡船めぐり(岐阜県海津市、愛知県愛西市)

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 小学校の社会科(地理)の勉強で印象に残るのは、木曽三川下流域の輪中。木曽川、長良川、揖斐川が合流する低地帯で洪水が絶えないため、田畑の周りに堤防(輪中堤)を張り巡らせ、堤防の中の水深の深い田んぼは小舟を使って耕す…。輪中は合流した川の中の小島のようなのものなので、当然周囲との行き来は船に頼るわけです。印象深さのせいで、そのような暮らしをしている人がいるような気がしたものですが、それは江戸時代の話。明治に入ると輪中は衰退し、今では一見普通の田園地帯になっています。

 そんな中でわずかに輪中らしさを伝えるのが長良川、木曽川に三つずつ残る渡船。中でもそれぞれの最下流に二つずつある渡船は、輪中地帯のど真ん中に位置するものです。昔は往来に欠かせない乗り物だったはずですが、輪中がなくなり自動車での移動が当たりまえになった今では、日常の足として使う人はほとんどゼロ。長良川、木曽川の最下流、それぞれ二つの渡船は2010年度いっぱいで廃止が決まってしまいました…。遅まきながら2010年9月26日と11月27日の2回に分けて行ってきました。

2011年2月12日追記。訪問したとき廃止が決まっていたのは長良川(岐阜県)の2渡船だけだったのですが、木曽川(愛知県)の2渡船も2010年度末で廃止が決まりました。その旨修正しました。

場所はここ。


より大きな地図で 輪中の渡し船 を表示

 この付近は、1900年(明治33年)ころに分流工事が完成するまで木曽川と長良川がいっしょになっていたところ。分流工事の完成とともに渡船も木曽川部分と長良川部分に分かれました。今でも木曽川の渡船と長良川の渡船が組になっています。上流(地図の上側)の渡船は、木曽川、長良川とも「日原渡船」と名前も同じ。下流(地図の下側)は木曽川が「葛木渡船」、長良川が「森下渡船」となっていますが、こちらももともとは一つだったもの。ちなみに長良川と木曽川の間は土手と木がうっそうと茂る川原しかありません。

 今回紹介する四つの渡しは駅からも遠く、バスの便もかなり不便。おまけに長良川の日原渡船と森下渡船は二日前までに要予約。ふらりと行って乗るものではなく、何日も前から計画して利用する、しきいの高い乗り物になっています。以前紹介したより上流にある長良川の小紅の渡しと木曽川の西中野渡船は、近くをバスが頻繁に通り、対岸もそこそこバスの便があるのと対照的です。


葛木渡船と森下渡船

 では、まず9月26日に乗った最下流の渡船から。当日はまず木曽川の葛木渡船、次に長良川の森下渡船に乗って、木曽川から長良川に抜けました。葛木渡船の運航日は、土・日・水曜。運航時間は午前8時から正午までと午後1時から午後4時半(11月から2月)または午後5時(3月から10月)まで。運航日、運航時間とも2010年4月から減ってしまいました…。

 葛木渡船の乗り場までは、名鉄津島線の津島駅から歩いて行きました。1時間20分ほど。最初の20分ほどは天王川公園や津島神社という見どころもあるのですが、そのあとは、水田や蓮田の中をひたすら歩くことになります。

 歩くのがいやな方は、名鉄尾西線の佐屋駅(バス停は佐屋駅南)から地元自治体が運行する愛西市巡回バスの立田ルートも利用できるようです。もよりのバス停は葛木町長池。料金はただ。ただし巡回バスは、日曜運休で1日2本。さらにいろんなところを巡回しながら走るので1時間ほどかかります。津島駅からタクシーを使ったほうがよいかもしれません。2000円弱で10分くらいのはず。

 さて、津島駅から県道を道なりに進んで土手のうえに上がると、渡船の看板と事務所が見えてきます。「愛知県営葛木渡船」。ここは愛知県の県道の扱いで無料(県がお金を出す)。運航管理は愛西市役所建設課。実際の運航は地元の渡船組合ということになっているようです。

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 中の人にお願いして、渡船を出していただきます。

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 こちら側は木曽川の左岸。対岸は木曽川の右岸になります。船は「第 葛木丸」という名前でした。「第」と「葛」の間には数字を消したあとのような間が空いていました。

 運航は二人がかり。準備が整ったので出港。

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 去りゆく左岸。

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 進行方向。

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 5分ほどで右岸に到着。

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 去っていく船。

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 土手から見た葛木渡船乗り場。

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 発着用に造られた石垣とコンクリの乗り場が目印ですが、看板があるわけではないので、見落としてしまいそうです。旗や鐘とといった呼び出し用の道具もありません。対岸の渡船小屋に電話(090-8861-7303、運航時間中のみ利用可)して来てもらう必要がありそうです。ただ、渡船小屋に電話が必ずつながるとは限らないので、実際にこちらから利用するときは、事前に愛西市役所建設課(0567-28-7278)に電話して、「×月×日×時ころに長良川側から渡りたいのですが、どうしたらいいでしょう…」と相談(それとなく予告)しておくことをおすすめします。事前に渡船組合に予告が伝えられて利用がスムーズになるのではないかと思います。私が「長良川側に渡るのですが…」と市役所に問い合わせた情報は渡船小屋に伝わっていました。

 さて、土手の上の道路に上がると、長良川側に今乗ってきたはずの「葛木の渡し跡」の碑が。

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 実は、木曽三川の分流工事の前、今渡ってきた木曽川の場所は田畑と集落で、葛木の渡しは現在の長良川(当時の木曽川+長良川)にかかっていたようです。

 ちなみに当時のようすがわかる展示(地図)があとで見物した海津市歴史民俗資料館にありました。

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 現在の地形図に分流工事以前のようすを重ねたもの。濃い水色が分流前の川で薄い水色が現在の川。葛木の渡しは、「67」(立田輪中)の今は木曽川になってしまった葛木集落と「50」(高江輪中)の森下集落を結んでいたはず。もともとは、これから渡る森下渡船が葛木の渡しに相当していたわけですが、新しい木曽川の開削とともに葛木集落が後退してしまったので、葛木に行かなくなった葛木の渡しは森下渡船と名前を変えたようです。

 その森下渡船に移動しましょう。土手を上流に歩くと廃墟のような小屋が。

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 たぶん森下渡船の渡船小屋だったのではないでしょうか…。そこでそばのけもの道みたいな道を伝って長良川へ。

 こんなところに出ました。

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 ホントにこんなところに来るんだろうか…といまいち自信がなかったのですが、とりあえず待ってみることにしました。

 こちらの森下渡船は、岐阜県道扱い(県がお金を払うので利用者は無料)の海津(かいづ)市管理で地元の渡船組合の運航。2日前までに予約の必要があるので、私は4日前に海津市役所に電話してお願いし、日時まで約束していました。場所を間違えていても船から見えるところにいれば、正しい場所を教えてもらえるはずと考えたわけです。

 と、上流から渡船らしき船が。

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 森下渡船は、日原渡船から船が出張でやってくるため、対岸ではなく上流からくるのはいかにもそれらしい…。

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 やっぱりそうでした。船頭さんと市の職員さんの二人がかりでやってきてくださいました。県道といえどもちょっともうしわけない…。船が浜に着くと板を渡して(トップの写真)、そこから乗りこみます。

 さっそく出発。さりゆく船着き場。

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 「よく場所がわかりましたねえ」と感心されちゃいましたが、はっきりいってまぐれです…。というか、いまだにあれが正しい船着き場だったのか、半信半疑。

 上流側のながめ。

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 下流側のながめ。

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 こちらの渡船の所要時間は4分ほど。海津市側はコンクリの入江になっていましたが、やっぱり乗り降りは板。板を渡していただいて下船します。

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 渡船は上流に帰って行きました…。

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 予約の電話をしたときの話では、この渡船の利用者は2010年4月から9月までで私を含め3組だけだということです。予約制で使いにくいというのもありますが、2011年3月31日限りで廃止になってもしかたがない利用者数ですね…。市の職員の方が、(たぶん)運航した記録を残すために、デジカメでパチパチ撮影されていたのが印象的でした。

 さて私は、このあと20分ほど歩いて海津温泉へ。そこで昼食を取ったり温泉につかったりしたあと、海津市営バスで海津市歴史民俗資料館へ。実物の堀田(ほりた。沼みたいなとこの底土を寄せて水深を低くしたところで稲を育てる田んぼ)を見たり嫁入り舟を見て感心したあと、5分ほど歩いた海津庁舎バス停から市営バスで岐阜羽島駅に抜けました。海津市営バスの運賃は、距離にかかわらず1回100円。

 なお、海津市側の森下渡船乗り場から歩いて5分ほどのところには、海津市営バス海津東回り線の森下バス停があります。ただし、あんまり便利ではないので、よほど都合が合わない限り海津温泉まで歩いていかれることをおすすめします。海津温泉は多数のバス路線が集まるので、海津市内としてはわりと交通便利なところだからです。

 もしタクシーを呼ばれるのなら、「森下渡船」といっても通じないかもしれません。そのときは、土手を超えた「森下排水機場」で待ち合わせるか、それでもだめなら地図を見ながらタクシー会社がわかってくれるランドマークまで移動するしかないでしょう。森下渡船に向かうときは、地図を用意してお願いすれば確実です。

 念のため繰り返しますが、森下渡船、葛木渡船とも2011年3月31日限りで廃止です。森下渡船は2日前までに海津市役所に予約しなければ乗れません。また葛木渡船は土日水曜のみの運航です。くれぐれもお間違えないように。


二つの日原(ひわら)渡船

 葛木・森下渡船の2kmほど上流に、長良川、木曽川にそれぞれ同じ名前の「日原渡船」があります。2010年11月27日に乗ったときの報告です。

 こちらの二つの日原渡船は、明治の木曽三川分流工事前は一つの日原渡船だったもの。海津市歴史民俗博物館の展示にあった、分流前のようすを現在の地形図に重ねたもの。

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 もともと日原の渡しは、岐阜県の日原輪中の日原集落と愛知県の立田輪中の塩田(しおた)集落を結んでいました。こちらは葛木・森下渡船とは逆に岐阜県側の日原集落が削られて新長良川ができたようです。日原に直接渡らない木曽川側は「塩田の渡し」と呼ばれることもあるようですが、正式名称は「愛知県営日原渡船」。

 運航時間や乗り方は下流の葛木・森下渡船と同じ。長良川の日原渡船は2日前までに海津市役所に要予約。私は5日前に電話でお願いしました。木曽川の日原渡船は土日水曜の午前8時から正午までと午後1時から午後4時半(11月から2月)または午後5時(3月から10月)まで。私は愛西市役所にそれとなく予告しようと思っていたのですが、忘れました…。

 長良川の日原渡船のもよりバス停は海津市バス海津東回り線の長瀬。海津東回り線とほかのバス路線の乗り換えは「海津温泉」か「海津庁舎」が便利。私は、岐阜羽島駅から海津市営バスでたくさんある日本三大稲荷(候補)の一つ、「お千代保(おちょぼ)稲荷」へ。お千代保稲荷を見物したあと、上流(かみながれ)バス停まで20分ほど歩き、海津東回り線で長瀬に向かいました。

 東江郵便局のそばの長瀬バス停で降りると土手の上にそれらしき小屋が見えます。向かってみると今は使われていないようすの渡船小屋でした。

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 小屋の中には昔の「日原渡船規定」が。

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 乗客と牛馬を同船させてはならなかったんだ。牛馬も利用していたのだろうか。定員18名とあるけど、牛馬は1頭何名分だったんだろうか…。

 こちらが現在の案内。

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 土手の上の渡船小屋(跡)まで行くと川岸で二人の人が手を振っていたので向かいます。

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 下流の森下渡船と船が同じなのはもちろんのこと、船頭さんと市役所の職員さんも同じかたでした。もうしわけない…。

 森下渡船と同じように板を渡していただいて乗船。

 さっそく出発です。

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 4分ほどで対岸に到着。

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 左岸(木曽川との間の堤防)側の船着き場。

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 森下渡船にくらべれば、かなり船着き場らしい。それもそのはず、長良川の日原渡船は森下渡船にくらべずっと利用客が多く、2010年4月から11月で10組が利用したそうです。でも10組だとやっぱり2011年3月限りで廃止はなっとくですね…。

 帰っていく渡船を見送って、木曽川の日原渡船へ歩き始めます。

 土手への途中で振り返ってみたところ。

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 かなり道らしいふんいき。

 土手に上がると、そこには「河口から20km」の看板。そして下流側にそれらしき小屋が。

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 行ってみると、荒れ果てた渡船小屋。

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 でも、こちらには必要最低限の情報は掲示されていました。実は、木曽川の日原渡船の渡船小屋の電話番号を、たまたま知っていた長良川の日原渡船の船頭さんに教えていただいていたのですが、こちらにはその番号も掲示されていました。電話すればこちらに来ていただけそうなので、ひと安心。ちなみに電話番号は090-7309-7908(運航時間中のみ連絡可)。

 小屋のわきの小道を木曽川へ歩いて行くと船着き場が。

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 ここで電話したら、首尾よくすぐ電話に出ていただけました。お願いして来ていただけることに。でも、船頭さんは電話でお願いされることはめったにないはずなので、ときにはすぐに電話にでていただけないかもしれません。右岸から渡るときは、あらかじめ海津市建設課に電話して渡りかたを相談(それとなく予告)しておかれることをおすすめします。

 やって来たのは第八塩田丸。

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 へさきから乗り込むと、さっそく一路塩田へ。

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 5分ほどで塩田に到着。

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 こちらが渡船小屋。

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 渡船小屋で県のアンケートに協力したついでに伺ったのですが、こちらの渡船の利用者は岐阜県側にくらべればけた違いに多く、11月1日から27日(午後2時ころ)までで100人ほど利用したそうです。でも冷静に考えるとそれまで土日水曜の運航日は11日なので、1日当たりの利用者は10人程度。県道として実用的な意味はほとんどないとはいえ、やっぱり少ない…。

 私はこのあと1時間ほど歩いて名鉄尾西線の町方駅まで。歩くのがいやな方は愛西市巡回バス(無料)の八開ルート「塩田(下)」バス停が近いようです。名鉄津島線の藤浪駅まで約15分なのですが、日曜休みで1日2-3本。ちなみに町方駅はタクシーが待つような駅ではないふんいきだったので、日原渡船までタクシーで行きたい方は津島駅で降りたほうがよさそうです。たぶん10分、2000円くらいのはず。

 念のため繰り返し申し上げておきますが、長良川、木曽川の日原渡船はどちらも2011年3月31日限りで廃止が決まっています。長良川の日原渡船の利用には海津市役所に2日前までの予約が必要です。木曽川の日原渡船は土日水曜のみ運航。くれぐれもご注意ください。

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 というわけで、(たぶん)江戸時代からの伝統がある森下渡船、葛木渡船、二つの日原渡船もまもなく終わり。輪中時代をしのべるのも、あとわずかです…。

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