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2008/09/13

豊川の牛川の渡船(愛知県豊橋市)

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2008年8月16日に愛知県豊橋市にある牛川の渡船に行ってきました。この渡船,豊橋市の推測によると,平安時代からあったのではないかということです。明治末期(20世紀初頭?)に公営になり,市町村合併で1932(昭和7)年から豊橋市営に,1994年からは業務を民間委託しているという流れです。ちなみに正式名称はわかりません。豊橋市のWebページでは「牛川の渡船」,渡船の近くの看板では「牛川渡船」になっていました。「牛川の渡し」と呼ぶ方もいらっしゃるようです。ていうか,正式名称はないのかもしれない…。

交通の便はまあまあ。豊橋駅から1時間に2本ほど出ている豊鉄バスの豊橋和田辻線で青陵中学校前まで約20分,240円。そこから歩いて5分ほどです。場所はここ。

詳しい地図で見る

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こちらが,大きな道(上の地図で黄色い道)に出ていた看板。4月から9月までは朝8時から夕方6時までで正午から午後2時まで休み,10月から3月までは朝8時から夕方5時までで正午から午後1時まで休みです。
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大きな道から入っていくと,手書きの看板が。いい感じです…。この看板,よく見ると船のへさきが指差しサインになっています。このサインに従って細い道を進んでいくわけです。
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こちらが乗り場。
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さっそくお願いして,渡船を出してもらいました。これが船。ちぎり丸といいます。吹きさらしの強化プラスチック船。
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ここの渡船の特徴は,船頭さんが手作業で棹を差しながら船を進めていくところ。漕いではいないので,「手漕ぎ」という表現には抵抗がありますね…。

当日は横風が吹いていて船が流されそうな勢いで,なんだか大変そうでした。80メートルほどらしいのですが,5分近くかかった…。こういう日はZ字型に進んでいかなければならないんだそうです。ちなみに両岸の間にはワイヤーが渡されていて,船はワイヤーとつながっています。だからとんでもなく流されてしまう心配はありません。

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対岸の乗り場。船が対岸にいるときは,板かパイプを叩いて,呼ぶことになっているようです。
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ちょっと歩いて土手の上まで行ってみました。半分住宅,半分畑のようなところでした。ちなみにこちらは公共交通の便が悪く,通り抜けで使うのは難しそうです。船頭さんの話によると,正月には豊川稲荷まで歩いていく人もいるそうですが,たぶん2時間ほどかかると思います…。で,しょうがなく,しばらくしてまたお願いして,もう1回渡船に乗って,元のところに戻りました。

船頭さんの話によると,この渡船の利用は1日約50人,年間1万5000人程度。地元の足としても使われていて,動かない日は年に3日ほどしかないとのこと。よほどの嵐か増水でない限り動くんですね…。棹差し型なのは理由があって,この付近は海水が入ってくるので,スクリューが利かないことがあるからだそうです。

というわけで,暮らしに根付いた渡船。遊びに行って,船頭さんに大変な思いをさせちゃうのはちょっと心苦しくもあるのですが,そこは船頭さんのお仕事っていうことで(船頭さん,ありがとうございます),あなたも一度いかがでしょうか…。

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