巡航船で半島見物(三重県尾鷲市須賀利巡航船)

紀伊半島の南東,熊野市から鳥羽の間はリアス式海岸が続きます。明治時代以降,鉄道や道路が発達するまでの間,沿岸の集落を結ぶ巡航船が運航されていました。そんな巡航船は1950年代末までに大部分なくなったようですが,今でも唯一残るのが,尾鷲(おわせ)と須賀利を結ぶ須賀利巡航船です。2008年11月15日に行ってきました。
尾鷲の町の中にある観光案内所でもらった巡航船の地図。乗り場の案内や運行時刻も書かれています(クリックすると拡大)。尾鷲は左下,須賀利は右上。7.5kmの距離を23分ほどで結びます。ちなみに巡航船を運航するのは,尾鷲市が3分の2,須賀利区が3分の1を出資する有限会社,須賀利巡航船。1日4往復,ただし日曜祝日は運休。

巡航船乗り場は,尾鷲駅から歩いて25分ほどのところ。港のはずれにありました。
待合所できっぷを購入。片道550円。
こんな船です。土曜日の午後3時50分の便に乗ったのですが,私以外のお客さんは2人だけでした。時刻になるとするすると出航。
船の中。真ん中が客室兼操舵室でちょっと高くなっており,前後が低い客室。いちばん後ろには小さなデッキがあるので,そこから景色の見物もできます。
リアス式海岸らしい,いいながめです。
岬を回りこんで須賀利湾へ。須賀利湾は,天然の良港。江戸時代には廻船の風待港として栄えたんだそうです。
須賀利は小さな町でした。停船時間は17分。観光案内所の方には,「巡航船の発着所のまわりは何もないから17分で観光は無理」といわれていましたが,見物にチャレンジ。
こちらが須賀利の観光マップ。尾鷲港に張ってあったもの。観光マップは,尾鷲の観光案内所でももらえます。
こちらは巡航船乗り場から1分の銭湯あと。須賀利がにぎやかだったころをしのばせます。
町並み。
歩いて5分の普済寺からの風景。かなりあわただしかった…。

尾鷲周辺は,熊野古道(伊勢路)が通る町。熊野古道は陸の道ですが,熊野古道のころは,陸の道と同じか,それ以上に海の道も重要だったはず(たぶん)。須賀利巡航船に乗って,廻船時代や巡航船時代の海の道をしのぶのは,いかがでしょうか。
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