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2009/06/29

斜坑トロッコで炭鉱体験(長崎県長崎市池島)

P1100650
炭鉱といえば,エレベータやトロッコがつきもの。炭鉱マンは大変そうだけど,ちょっとうらやましい…というかたも多いことでしょう…。そのような声に応えて(?),長崎県の池島炭鉱では,斜坑トロッコに乗って炭鉱の坑内を見学するツアーを開催しています。2009年5月3日に行ってきました。

炭鉱通のかたは,「池島炭鉱は閉山したはず」と思われるかもしれません。確かに池島炭鉱は2001年に閉山して,販売用の石炭採掘はしていません。しかし,海外に採炭技術を伝承するために,今なお閉山前の設備を残しなら,海外からの研修生を受け入れています。そこで使われている,本物の設備を体験できる,大変貴重なツアーなわけです。

ツアーを催行しているのは,海外からの研修生への教育も担当している「三井松島リソーシス」。私は,三井松島リソーシスのWebページを見て電話予約したのですが,2009年6月28日時点で同社のWebページは見当たりません。でも大丈夫。このツアー,長崎国際コンベンション協会の(たぶん)半公的ツアー「長崎さるく」の一つに位置づけられています。長崎さるくの中の案内ページに書いてある電話番号に電話すれば,予約できそうです。

場所はここ。

ツアーの集合場所は,池島のフェリー乗り場。船の時刻表はこちら。午前のツアーは西彼杵(にしそのぎ)半島の瀬戸(西海市)からのフェリーが,午後のツアーは西彼杵半島の神浦(長崎市)からのフェリーがちょうどよいようです。なお,長崎港から池島に行ける船は出ていません。佐世保港からの高速船はあります。

私は,当日(日曜日)朝,長崎の中心地にあるバスターミナル(路面電車の築町電停そば)からバスで。8時20分発の桜の里ターミナル行き長崎バスに乗り終点まで約50分,440円。そこで9時20分発さいかい交通(長崎バスの子会社)板の浦行きに乗り換え,約50分のNTT大瀬戸で下車,600円。土曜日なら,長崎バスターミナル(長崎新地)9時ちょうど発のバスで間に合うようです。ちなみに時刻は長崎バスのページで調べられます。時刻表のコーナーの外海線(桜の里乗り換え)です。

P1100601NTT大瀬戸から池島行きフェリー乗り場はすぐ。そこで10時50分発のフェリーに乗り,池島へ。30分,430円。

炭鉱らしい雰囲気の島が迫ってきました。

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今は使われていなそうな設備。

P1100607フェリーを降りると,マイクロバスが待っていてくれました。バスに乗り込み,長崎市池島中央会館(公民館みたいなもの?)へ向かいます。

P1100612中央会館では,参加料2000円(当時。2009年6月28日時点では3000円)を支払い,ツアー予約の際にいっしょに申し込んでおいたお弁当をいただきます。お茶つきで750円。炭鉱マンが食べていたお弁当のスタイルをまねたものですが,豪華にえびの天ぷらが入っていたり,ごはんがぎっしり詰まっていない上品なところは,観光用にアレンジしてありますね…。

ここでは,炭鉱解説のビデオも見せていただきました。池島炭鉱といっても池島の中だけを掘っていたのではなく,池島を基地に周囲約10kmの海底下を地下約660mまで掘り進んだんだそうです(数字はうろ覚え)。

P1100615当然,海底下の移動も歩くというわけにはいきません。普通のトロッコより速い「高速人車」(時速50km)を開発したりしたようです。

P1100619pでも,なにより驚いたのがこれ。人間専用のベルトコンベア「マンベルト」があったんだそうです。ビデオで見る限り,かなり速そうでした。真っ暗な狭いトンネルの中をベルトの上に座って移動するわけです。たぶん,最初は怖く,慣れるといやになる代物でしょうが,ちょっと体験してみたい…。

高速人車,マンベルトそのほかの写真は,中央会館に展示してあったもの。

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ごはんを食べ,ビデオや展示を見たあと,途中,半ば廃墟と化した炭鉱住宅跡を通過しながら,炭鉱事務所へ移動。

P1100630こちらでは,安全靴,ヘルメット,ヘッドランプとバッテリ,ガスマスクなどを借りて装着。軍手,タオルは持参です。炭鉱マンがタオルをしているのは,万一のときの止血のため。伊達じゃなかったんですね…。タオル,大事です。

P1100637こちらは説明されているかたですが,作業服は着ないものの,装備は炭鉱マンと同じになるわけです。

で,またマイクロバスで移動。

こんどは坑口に向かいます。

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坑口に待ち構える斜坑人車(トロッコ)。

P1100643かなり小さいです。
P1100645このトロッコ,ケーブルに引っ張られて行き来します。ケーブルカーと同じ原理。てっぺんの車両はケーブルに連結してあります。
P1100644上のほう,遠くにケーブル巻き上げ機が見えました。

P1100648トロッコの車内はかなり狭かった。目の前にぶらさがる「危急引き綱信号」が緊張感を高めます。
P1100649標高65mの坑口から標高1.65mの坑道に向け一気に降りていきます。振動も騒音も激しく,乗り物好きでも毎日乗っているとつらいと思います。これだけでも炭鉱マンの苦労がしのばれます…。
P1100652坑道でトロッコから降りた(トップの写真)あとは,炭鉱のあれや,
P1100657これを見学。

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トロッコで,坑口に戻ったあと,さらにマイクロバスで模擬坑道に移動。発破の真似などを体験したり,おみやげ用の石炭を採取したりしました。

というわけで,炭鉱体験が楽しめる池島炭鉱坑内見学ツアー。ちょっと交通が不便なのが難点ですが,トロッコや炭鉱に興味があるかたにはお勧めです。

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