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2011年6月

2011/06/01

石狩川の美浦渡船(北海道浦臼町)

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 石狩川は北海道一、日本でも二番目の流域面積を誇る大河。そんな石狩川には、渡船が一ヶ所だけ残っています。浦臼町と美唄市を結ぶ美浦渡船です。2010年6月26日に行ってきました。

 場所はここ。

 ここ美浦渡船は、新潟県から入植した開拓の人が、1916年(大正5年)に「関矢渡船」として開設したという歴史があるようです。現在では浦臼町と美唄市の共同管理でただ(税金で運航)。運航は、6月から9月の土日祝日、午前8時、正午、午後4時の3便で要予約(予約の電話番号そのほかの案内はここ)。ほかの多くの渡船と同じように、自動車が中心の世の中では徒歩で渡船に乗る人はほとんどなく、車で乗り付けた観光客が利用の中心のようです。

 なお、渡船と平行して美浦大橋が2011年3月26日に開通したため、美浦渡船の運航は2011年9月限り。さびしいですが、廃止になっても実際に困る人はおらず、いままで乗っていた観光客も地元にお金をそんなに落としていたとも思えないので、しかたがないところですね…。

 公共交通機関を使うなら札沼線の晩生内(おそきない)駅から3kmで歩いて1時間、函館本線の茶志内(ちゃしない)駅から5kmで歩いて2時間弱というところでしょうか。おそらく昔の人は便利だった函館本線の茶志内駅から美浦渡船まで歩いていたのではないかとも想像するのですが、私は岩見沢でレンタカーを借り、月形(明治時代に政治犯の囚人労働の拠点になった町として有名)で一泊して、翌朝8時に浦臼町側へ。

068 入口に立つ看板。

 船着場に着くと、美浦渡船最後の船頭の国田さんが準備をしながら待っていてくださいました(トップの写真)。前日に雨が降ったこともあって、船着場は泥でぬかるんでいてなかなか大変な状態。下流にはそのときはまだ建設中だった美浦大橋も見えます。

074 あいさつもそこそこに船に乗り込むと、さっそく出航。対岸に渡るだけだとあっという間なのですが、車でやってきたので対岸で降りずに戻ってもらい、ついでに上流までまわっていただけたので約20分の航海。

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 札幌の近郊をかすめる石狩川も、ここらへんまで来ると自然度が高いように思えます。カヌーで水遊びとかできたら楽しいのではないのでしょうか。しかし船頭の国田さんの説明によると、今は原生林のように見える周囲も、ひところは人家が立ち並んでいたんだそうです。ここらへんは水田地帯のようですが、農業の大規模化が進み、住んでいる人が減るにつれ、こんな風景になったのではないでしょうか。

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 当日は前日の雨で水位も高かったようです。

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 美浦大橋を望みながら船着場へと戻ります。

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 石狩川を楽しむという意味ではなかなかよかったのですが、一人のために準備や片づけをしていただいて、ちょっともうしわけない気持ち…。ありがとうございました。

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 というわけで、もうすぐなくなる美浦渡船。石狩川をのんびり楽しみたい方は、おはやめの乗船をおすすめします。

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