石狩川の美浦渡船(北海道浦臼町)
石狩川は北海道一、日本でも二番目の流域面積を誇る大河。そんな石狩川には、渡船が一ヶ所だけ残っています。浦臼町と美唄市を結ぶ美浦渡船です。2010年6月26日に行ってきました。
場所はここ。
ここ美浦渡船は、新潟県から入植した開拓の人が、1916年(大正5年)に「関矢渡船」として開設したという歴史があるようです。現在では浦臼町と美唄市の共同管理でただ(税金で運航)。運航は、6月から9月の土日祝日、午前8時、正午、午後4時の3便で要予約(予約の電話番号そのほかの案内はここ)。ほかの多くの渡船と同じように、自動車が中心の世の中では徒歩で渡船に乗る人はほとんどなく、車で乗り付けた観光客が利用の中心のようです。
なお、渡船と平行して美浦大橋が2011年3月26日に開通したため、美浦渡船の運航は2011年9月限り。さびしいですが、廃止になっても実際に困る人はおらず、いままで乗っていた観光客も地元にお金をそんなに落としていたとも思えないので、しかたがないところですね…。
公共交通機関を使うなら札沼線の晩生内(おそきない)駅から3kmで歩いて1時間、函館本線の茶志内(ちゃしない)駅から5kmで歩いて2時間弱というところでしょうか。おそらく昔の人は便利だった函館本線の茶志内駅から美浦渡船まで歩いていたのではないかとも想像するのですが、私は岩見沢でレンタカーを借り、月形(明治時代に政治犯の囚人労働の拠点になった町として有名)で一泊して、翌朝8時に浦臼町側へ。
船着場に着くと、美浦渡船最後の船頭の国田さんが準備をしながら待っていてくださいました(トップの写真)。前日に雨が降ったこともあって、船着場は泥でぬかるんでいてなかなか大変な状態。下流にはそのときはまだ建設中だった美浦大橋も見えます。
あいさつもそこそこに船に乗り込むと、さっそく出航。対岸に渡るだけだとあっという間なのですが、車でやってきたので対岸で降りずに戻ってもらい、ついでに上流までまわっていただけたので約20分の航海。
札幌の近郊をかすめる石狩川も、ここらへんまで来ると自然度が高いように思えます。カヌーで水遊びとかできたら楽しいのではないのでしょうか。しかし船頭の国田さんの説明によると、今は原生林のように見える周囲も、ひところは人家が立ち並んでいたんだそうです。ここらへんは水田地帯のようですが、農業の大規模化が進み、住んでいる人が減るにつれ、こんな風景になったのではないでしょうか。
当日は前日の雨で水位も高かったようです。
美浦大橋を望みながら船着場へと戻ります。
石狩川を楽しむという意味ではなかなかよかったのですが、一人のために準備や片づけをしていただいて、ちょっともうしわけない気持ち…。ありがとうございました。
というわけで、もうすぐなくなる美浦渡船。石狩川をのんびり楽しみたい方は、おはやめの乗船をおすすめします。
| 固定リンク
「北海道」カテゴリの記事
- 石狩川の美浦渡船(北海道浦臼町)(2011.06.01)
- 北海道最古の線路を軌道バイクと蒸気列車で走る(北海道三笠市)(2010.08.30)
- 軌道バイクで廃線めぐり(北海道美深町トロッコ王国美深)(2009.08.16)
- 北海道の山奥で森林鉄道(遠軽町丸瀬布森林公園いこいの森)(2009.08.02)
- 馬車鉄道で歴史観光(札幌市の北海道開拓の村)(2008.10.03)
「渡船」カテゴリの記事
- 春のお花見渡し舟(岩手県北上市)(2012.04.29)
- 石狩川の美浦渡船(北海道浦臼町)(2011.06.01)
- 輪中渡船めぐり(岐阜県海津市、愛知県愛西市)(2010.12.07)
- 鳴門渡船めぐり(徳島県鳴門市)(2011.01.24)
- シドニーのフェリーで川下り(オーストラリア・シドニー)(2010.10.21)









コメント
全国の渡船も残るは三か所となりました。伊予大洲の臥龍道の渡しは訪問するも増水の為、断念、一つは黒部の平の渡し、もう一つが美浦渡船である。が、美浦渡船は2011年度で廃止されるとの事。従って訪問のチャンスは残り少ない。今年の夏、出かける予定に組み入れています。それにしても北上川の山田の渡しは廃止されてしまうのでしょうか?
投稿: 足柄の金太郎 | 2011/06/01 22:34
8月6日に訪問。前泊が東室蘭だったが、特急で札幌まで、各駅で岩見沢に入り、レンタカーを借りて訪問した。美浦大橋は完成しているが、Naviに入らず茶志内の方から廻りこんだ。11時30分到着、先客がいたが、待つ事5分で乗船できた。船頭の国田さんは元気でまだまだやれるとおしゃってましたが、町の方針で9月で廃路となる。寂しい限りだ、これで北海道の渡船の歴史が終了する。数日前に大雨が有り、堤防付近まで増水したが、当日は平常に戻っていた。A氏と同様に上流まで遡ってくれ、20分ほど楽しむことが出来た。渡船Fanの方、あと少しで灯が消えますよ!
投稿: 足柄の金太郎 | 2011/08/16 07:24