飛行船・ヘリ・飛行機

2008/07/27

セスナに乗って離島観光(沖縄県伊是名村)

P8300082空港のお値段ってご存知ですか? ジェット機が飛ぶちょっとした空港で200億円から500億円,コミューター空港で40億円から120億円ってとこが相場のようです。このほか周辺道路の建設費を含めると2000億円程度かかることもあるようです。空港ってお金かかりますね…。

ところが,たった1億2000万円で空港を作ってしまった島があります。沖縄県北部の離島,伊是名島(伊是名村)です。隣にある伊平屋島(伊平屋村)と一緒に正式の空港を整備する話があった(今でもある)のですが,いつまでたってもらちが明かないので,1998年に自前で滑走路を作ってしまったということのようです。正式の手続きを経ていないせいか,正式な空港としては認められておらず,「場外離着陸場」という扱いです。でも,使う人にとっては立派な空港。だからここでは「伊是名空港」と呼ぶことにします。

私が,伊是名空港ができていたことに気付いたのは,2003年のこと。調べてみると,旅行会社(沖縄ツーリスト)が定期チャーター便を1日1便飛ばしていました。飛行機だけ乗ることもできたのですが,宿泊とセットのパックもありました。飛行機のみの料金は確か片道8500円。往復飛行機と宿泊(2食付)のパックが2万2700円。どちらもたぶん村から補助が出て実現した価格ですね…。宿泊込みのパックを選んで2003年8月30日から31日にかけて行ってみました。

ちなみに,今は定期チャーター便は飛んでおらず,宿泊込みのパックもないようです。1999年ごろは,1日2便の定期チャーター便があったのですが,利用状況が悪かったようで,徐々に減り,定期チャーター便はなくなったり,復活したり,またなくなったりという状況のようです。今は,航空会社(エアードルフィン)の飛行機を一機チャーターする形になるので,ちょっと割高みたいです…。

P8300073当日は東京から飛行機に乗り,11時半ごろ那覇空港のエアードルフィン事務所で搭乗手続き。空港の道路側でバンに乗り込みました。バンはゲートを通って滑走路敷地内に。しばらく走って小型機駐機場に到着です。

待っていたのはお客さん3人乗りのセスナ。小さな飛行機に乗ったことは何度かありますが,機長含めて4人乗りのセスナは初めてでした…。

P8300074途中で伊江島空港に着陸。お客さんを1人降ろしました。遠ざかる伊江島空港。

P8300079那覇空港を離陸してから30分強で伊是名島が見えてきました。トップの写真は,着陸態勢に向かうセスナから見た伊是名島の中心街。

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伊是名空港の設備は,600メートルの滑走路,駐機場,柵,プレハブの待合所(あとたぶん風速と風向をはかる装置)だけ。まさに必要最低限。いい感じです…。ちなみに600メートルの滑走路だとセスナぐらいしか離着陸できないみたいですね。

待合所のそばに宿の車が待っていてくれました。宿でバイクを借り,島内を観光しました。伊是名島は琉球王朝ゆかりの歴史の島。いろんな史跡がありました。…うーん,いいところだけど,やっぱり釣りかダイビングをしないとホントの良さはわからないかもしれませんね…。

P8310135翌日やってきたのは,お客さん5人乗りのセスナ。たぶん那覇から飛んでくるお客さんが多かったために,大きめなセスナになったのだと思います。帰りは伊江島に止まらず,那覇空港に直航しました。

P8310143セスナは低いところを飛ぶので,ちょっとした遊覧飛行気分を味わえます。

海に浮かぶ島を眺めたり,

P8310155那覇の街にできたばかりのモノレールを眺めたり。大変楽しかったです…。

ちなみに,今でも残っている正式の空港計画ですが,伊平屋島(と橋でつながっている野甫島)に作る予定なんだそうです。だから「伊平屋空港」という名前になっています。その建設費ですが,第3回伊平屋空港PI評価委員会 議事要旨によると,「数値が一人歩きしてしまうので,公表しない」のだそうです…。私の勝手な予想では,建設費はずばり30億円。似たような環境で面積がおよそ1.6倍の新多良間空港の建設費が49億円だったからです。つまり,本当の空港のたった4パーセントの費用で空港を作ってしまったわけです。かっこいい…。

伊平屋空港の計画によると,39人乗りの飛行機が1人1万円の料金で1日2便飛び,年間3万人の利用があることになっているそうです。でも,そんなに需要があるなら,伊是名空港の利用者ももっと多く,定期チャーター便もなくならないような気がします。かっこいい伊是名空港を見捨てて,新しい伊平屋空港に税金をつぎ込むのは,もったいなさ過ぎます…。

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2008/04/05

三宅島の火山遊覧ヘリ

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間が空きましたが,飛行船から空中つながりってことで。

かなり古いですが,2005年5月8日,三宅島の火山遊覧ヘリで火口観光してきたときの報告です。正式名称は,「雄山周遊遊覧飛行」,料金は7000円でした(家計簿の記録による)。2000年の噴火・全島避難から紆余曲折を経て,観光客の受け入れを再開したのが,2005年5月のこと。そこで村長の発案で8日間だけ開催された遊覧飛行でした。残念ながら現在は開催されていないことをお断りしておきます。

当時はまだ航空便は飛んでいませんでした。それもあって,東京・竹芝から夜行の船便で三宅島に向かいました。ちなみに三宅島は,間もなく(2008年4月26日から)羽田からの定期便も飛ぶようになるそうです。当時は(たぶん2008年4月時点でも),火口からの火山ガス対策ということで,ガス・マスクの携行が義務付けられていました。竹芝桟橋の売店で買いました(ちなみに1式2520円)。使わなかったけどまだ家に置いてあります…。

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朝5時ごろ,船が三宅島に到着したときの様子。すっかり木が枯れて,異形な感じが漂います。これでも,緑は回復しつつあると聞きました(うろ覚え)。たぶん今では,より普通な感じになっているのかもしれません。

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路線バスで島をくるりと回ったりして時間をつぶしたあと,ヘリポートへ。このヘリポートは,噴火をきっかけに島北部の神着というところに作られたもの。何しろ三宅島空港は火山ガスの高濃度地区になっていて,当時は使えなかったのでした。

その場で申し込んでヘリへ。10分間の遊覧飛行のはじまりです。
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あっという間に空に登っていきます。ヘリって,何度乗ってもいいもんですね。
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火口の中ものぞけました。当日は天気にめぐまれました。

で,ヘリでご一緒したかたのご自宅を訪問させていただく機会にもめぐまれました。
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これは,全戸に備え付けの火山ガス警報装置。警報の無線を受信して,発報するしくみです。関係ない地区の警報も受信して発報してしまうので,夜などは気が休まらないとのことでした。今では改善されているのでしょうか。

こちらは脱硫装置。中を開けると活性炭で火山ガスを吸い取るしくみ。ガスマスクの巨大版という感じのようです。こちらは,火山ガスに弱い方の自宅に設置されているようです。Rimg25421_2Rimg25431_2当時は,住んでいる方もなかなか大変そうな印象を受けました。でも,観光している分には,ガスマスクもほとんど必要ないようです。ダイビングは噴火前以上に楽しめる(人が離れているので魚などが増えている)という話も聞きました。みなさんも三宅島観光いかがでしょうか。ヘリ遊覧はできないですけど…。


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2008/03/20

飛行船遊覧

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2008年1月5日に,飛行船の遊覧飛行に乗船しました。そのときの報告です。

飛行船は,全長75メートル。近くで見るとやっぱり大変大きいものです。ちなみに地上に係留するときは,飛行船の先頭を専用のマスト車につなぎます。風向きによって飛行船はマスト車の周りを回転するため,半径100メートル近いスペースが必要なのだそうです。格納庫にしまうときはここまでのスペースはいらないのですが,格納庫は鹿児島にあるのだそうです。

当日は,桶川から車で20分程度の,荒川の河川敷の中にある本田エアポートから発着しました。私はバスで行ったのですが,ほとんどの方は自家用車かタクシーで来られていたようです。
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チケットと搭乗記念のストラップ。クリックすると拡大します。料金は,90分の飛行で13万6500円でした。一生に一度の体験ですね…。ちなみに1回の飛行で8人乗ります。家族連れの方が多いようでした。
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船内のようす。広々としています。フライトアテンダントの方が1人いらっしゃいます。操縦スペースの後ろで,こちら側を向いていらっしゃる方です。この方に待合室から事前の説明,搭乗,案内,降機と,ずっと案内していただきました。後ろにはトイレもあり,最後部は展望スペースになっていました。ヘリや飛行機と違うのは,扉の窓が開くこと。物を落としたりすると大変なことになるので,窓から首を出したりはできないのですが。

飛行船は,飛行機やヘリコプターに比べるとはるかに静かでした。船内で普通に会話できました。ただ,巡航したり高度を調節するためにエンジンとプロペラが3組ついているため,無音というわけではありません。揺れもそんなにありませんが,ローリング(横揺れ)は少し気になりました。出っ張っている客室が横風を受けると,振り子のようにふらふら揺れるんだそうです。で,快適に遊覧するために,風の強い日は飛ばないので,北風が吹く冬の東京では意外と欠航が多かったようです。前日までの状況を見ていたのですが,大体3割くらい欠航していた感じです(うろ覚えなので,正確ではない)。当日は,風が強くなく,ラッキーでした。ただ,冬の東京で富士山が見えるのは,北風の強い冬型の気圧配置の日。楽しみにしていた富士山は見えませんでした…。
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遊覧コースは,桶川-大宮-池袋-後楽園-上野-浅草-両国-台場-六本木-新宿-光が丘-桶川でした。一言で言うと,超高層タワーの展望室が,東京中を移動している感じです。船内は,ちょっとした興奮状態。みなさん満足されておられたようです。
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いやいや,私も大満足でした。これは東京ドーム。
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武道館側から皇居方向を望むところ。
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両国方面から東京湾を見たところ。
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東京タワーを南西側から。
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新宿副都心上空を通過。

新宿からの帰り道では,同乗した方の自宅の周りを一周。事前に希望しておくと,希望の場所,当日の風向き,ほかの方の希望との兼ね合いなどを考慮したうえで,寄り道してくれることがあるようです。なかなかいいもんですね…。

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降りるときは,飛行船はマスト車に頼らず,プロペラだけで位置と高さを調整します。2人降りたら次回の人が2人乗るといった感じで乗り降りしていきます。
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乗降が終わるとあっという間に飛び立っていきました…。

ちなみに飛行船の遊覧飛行は不定期運行。春は関西方面で遊覧飛行があるようです。何回も乗れるものではないけど,たいへんいい体験をしました。

特にお勧めなのは,飛行経路上にご自宅や思い出の場所がある場合。空からなじみの場所を見ると,感動もひとしおでしょう。


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