バス・雪上車・水陸両用車

2010/01/05

雪上車で温泉めぐり(秋田県仙北市玉川温泉)

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日本の温泉の中で酸性度が一番高いのは玉川温泉。岩盤浴ができることでも有名です。さらに冬の間は雪上車の送迎ももれなくついています。2009年2月20日から21日にかけて行ってきました。

場所はここ。

毎年12月1日から4月下旬までの間,玉川温泉には,JR田沢湖線(秋田新幹線)田沢湖駅から羽後交通バスで新玉川温泉へ,さらにそこから雪上車に乗り換えて行くことになります。新玉川温泉に行く道路は,冬季間一般車通行止めになるので,必ずバスと雪上車を乗り継ぐ必要があります。田沢湖駅からは1日4本,所要1時間4分で1400円(いずれも2010年2月時点)。北国の凍結路の路線バスの運転は,いつ見てもほれぼれしますね(すごく上手)。

ちなみにこの時期玉川温泉に行くには,玉川温泉か新玉川温泉に宿泊する必要があります。玉川温泉に泊まる場合は宿の送迎,新玉川温泉に泊まる場合は岩盤浴の送迎になるわけです。私は玉川温泉の一番安い部屋に泊まりました(1泊2食8950円だった)。今から考えると,新玉川温泉に泊まって1日目と2日目に岩盤浴に行くと,雪上車に倍乗れたような気がする…(ちなみに玉川温泉と新玉川温泉の源泉は同じ)。

で,行きに私が乗ったのは,こんな雪上車(トップの写真も)。

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運転台を見る限り,トラックを改造したようにも見えます。でも,どのように改造すればこのようになるのかは,想像もつきません。

P1090458中はこんな感じ。後ろから。

P1090460前から。

帰りに乗ったのは,マイクロバスの冬季仕様(?)

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ちなみに,雪上車の乗車感覚は,ごとごと揺れることを除けば,船に近いような感じがしました。車輪(?)が路面をきちんとグリップしていなくて,滑っているような感じ。ことにマイクロバスの雪上車は,ハンドルがあんまり利いていないのでは,と思わせるような感覚。実際に運転したわけではありませんが,普通のマイクロバスと操作感がけっこう違うのではないでしょうか…。

ほかにも,いろんなタイプの雪上車が走りまわっていました。

本格タイプ。

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ワゴン車の冬季仕様(?)
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玉川温泉は,いろんな効能があってまじめに湯治している人も多いのですが,いろんな雪上車があって楽しいところでもあります。病は気から。湯治に加え,雪上車で楽しむと寿命も延びそうです。お出かけがおっくうになりがちな冬のお勧めスポットです。

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2009/12/30

雪上車で山登り(秋田県仙北市駒ヶ岳)

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高いところが好きな人にとって雪山はあこがれのまと。でも生命をかけてまではちょっと,とためらっている方も多いことでしょう…。でも大丈夫。日本国内には雪上車で登山できちゃう山があります。秋田県の田沢湖を見下ろす駒ヶ岳に2009年2月22日に行ってきたときの報告です。

場所はここ。

駒ヶ岳のふもと,田沢湖高原温泉から駒ヶ岳の八合目までを往復します。気候条件次第ですが,1月中旬から4月下旬まで。主催はたざわ湖スキー場,2010シーズンは「ホットニュース」のところに案内が載っています。片道3000円,往復3500円。2009年は,午前午後それぞれ1便だったと思いますが,2010年以降はスキー場に問い合わせたほうがよいでしょう…。私は,一ヶ月ほど前に電話で予約しました。8人乗りなので予約が望ましいのですが,当日の天気次第では運転しないこともあるのがちょっとつらいところではあります…。発着の場所は,田沢湖高原温泉の「アルパこまくさ」という日帰り温泉施設の駐車場。アルパこまくさには,田沢湖駅からバスの便があります。羽後交通バスで34分,600円。

7時半の出発時間のちょっと前に行ってみると,止まっていました(トップの写真)。正面に排雪器がついて,キャタピラの幅が広い…。深くて新しい雪にも対応する本格仕様に見えます。実はこの雪上車,もともとはスキー場の整備用のものに客室を着けたんだそうです。

P1090550後ろから見たところ。客室の出入り口は真後ろにあります。

P1090557客室の中。暖房は付いてなかったと思う…。でもみんなそれなりのかっこうをしているので大丈夫。満員で出発。

P1090551最初は窓から外が見えていたのですが…

P1090555高度を上げるにつれ,あっという間に窓は凍りついてしまいました。ちなみに乗る前は道のない雪山を登っていくのかと想像していたのですが,実際は最初は廃止になった(田沢湖高原)スキー場のゲレンデを登り,そこから(たぶん1~2mくらい)雪の積もった県道を登っていきます。そりゃそうですよね…。

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こちらは駒ヶ岳八合目。30分ほどで到着です。お天気が良ければ大変いい眺めだと思うのですが,当日は吹雪もようで何も見えなかった…。ここで私以外の人は全員降りられました。雪上車が登ってきたところをスキーで下るということのようです。たぶん雪上車が通ったあとは適度に圧雪されて滑りやすいと思う…。

で,帰りは一人なので,運転席の横の特等席に乗れました。

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たくさんレバーがあって,運転を見ていても何がなんだかわかりませんでした…。走行しながら排雪器を上下したり傾けたり左右したりするため,複雑な操作です。ちなみに公道ではないので免許はいらないのだそうです。運転されていた方によると「慣れだよ」とのことでしたが,相当のものじゃないでしょうか…。ちなみに雪上車の値段(高い)や燃費(悪い)など,興味深い話をいろいろ伺いましたが,ほとんど忘れました…。

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というわけで,楽しさは天候に大きく左右されると思うのですが,乗り物好きなら乗ってるだけで楽しい雪上車。田沢湖近辺を観光/スキーの際にはいかがでしょうか。

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2009/11/29

首都圏連節バスめぐり(神奈川県藤沢市と厚木市,千葉県千葉市)

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2009年12月29日追記:連節バスを連接バスと書いてました。訂正しました。ごめんなさい…。

乗り物好きにとって,忘れられないのはバス。特にちょっと変わったバスは,楽しさもひとしおです…。

バスの中でも特に変わっているのは「連節バス」。長い分たくさんの人が乗れて便利なのですが,2009年11月時点では,日本国内で定期的に走っているのは,首都圏近辺に3カ所だけ。首都圏在住の人にとっては,ちょっとした気分転換に最適です。で,とりあえず乗ってきました。

トップの写真は,小田急,相模鉄道,横浜市営地下鉄が乗り入れる湘南台駅西口と,慶応大学湘南藤沢キャンパスを結ぶ連節バス。2005年7月23日に乗ったときのもの。おもに通学する大学生のために走っているのでしょう。でも,神奈川中央交通の路線バスなので,だれでも乗れます。

場所はここ。

時刻表はこちらから。湘南台駅西口と慶応大学を結ぶ湘25系統ツインライナーを探してみてください。平日はたくさん,土曜はそこそこ走っていることがわかると思います。日曜は走っていません。ちなみに料金は210円。

車内はこんな感じ。

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ちなみに連節バスが楽しいのは,後ろの車両。カーブや曲がり角で前の車両が曲がっていくのを眺めるのは,非日常的な楽しさがあります…。

次は,小田急本厚木駅そばの厚木バスセンターと,厚木アクストを結ぶバス。湘南台と同じく神奈川中央交通の路線バスですが,こちらは通勤用。平日の朝夕ラッシュ時にしか走っていません。2009年8月26日に乗ってきました。

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場所はここ。

時刻表はこちらから。厚木バスセンターと厚木アクストを結ぶ厚105系統ツインライナーを探してみてください。ちなみに料金は190円。

車内はこんな感じ。

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最後は,JR総武線と京成電鉄が通る幕張本郷駅と千葉マリンスタジアムを,JR京葉線の海浜幕張駅,幕張メッセ経由で結ぶバス。こちらは京成バスの路線バスで,通勤とイベント輸送用。2009年10月10日に乗りました。

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場所はここ。

時刻表はこちらから。全便が連節バスではないのですが,連節バスだけ探して見ても,平日,土曜,休日ともけっこうな便数が走っています。ちなみに私は海浜幕張駅からタウンセンター(海浜幕張駅の次の停留所,幕張メッセもより)まで乗ったので,料金は240円。

車内はこんな感じ。

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このバスは,ほかの二つと違ってエンジンが前の車体にあるのだそうです。だから後ろの車体は静かだったはずですが,よく覚えていない…。

というわけで,現地までの交通費を抜きにすれば,わずかなお金でおおいに楽しめる連節バスの旅,いかがでしょうか…。

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2009/03/01

ボンネットバスに乗って温泉めぐり(岩手県八幡平市松川温泉)

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 日本国内で定期路線としてボンネットバスが走るのは,冬の間だけ。岩手県北バスが,盛岡バスセンターから岩手県の山奥にある松川温泉を結ぶ一部区間に使っています。2009年2月22日に行ってきました。

P1090609私がバスに乗ったのは盛岡駅から。最初は普通の観光バスタイプの車。ちなみに盛岡駅から松川温泉まで運賃は1110円。松川温泉まで2時間ほど,たぶん距離も50kmほど。バスとしては割安です。さらに私は1000円で1100円分乗れるバスカードを車内で購入しました。これなら実質1010円になるわけ。

P10906101時間半ほどで八幡平ロイヤルホテルに到着。ここで待っているボンネットバスに乗り換え。盛岡からのバスを降りるときに行き先までの運賃を精算してボンネットバスに乗り込みます。

ここから山の中の圧雪路を松川温泉まで。このボンネットバス,実は4輪駆動。2輪駆動の普通のバスでは厳しい区間を代わりに走るわけです。ちなみにこのバス,1968年製。40年以上走り続けています。当日は吹雪でしたが,約7kmを20分で松川温泉に到着。パワステやリモコン式の変速レバーとは無縁の,メカニックなバスのドライブは,バス好きに限らず,自動車好き,乗り物好きにもたまらない体験です…。

P1090612バスの終点は松川温泉の一番奥にある峡雲荘の敷地内。

P1090613そこでは転回できないので,いったん上の駐車場までバックして方向転換。
P1090615バックして下りてきます。

で,バスを見送って,峡雲荘で日帰り温泉してきました。500円。いい湯でした…。

P1090640帰りのバスの待ち時間に,運転手さんにお話を伺いました。このバス,4駆ですが,普段は後輪の2軸駆動で運転しているのだそうです。駐車場で坂道を折り返すような限られたときにだけ4駆に切り替えて運転しているそう。運転席もいい感じですよね…。
P1090638運転席の拡大写真。大きなフロアシフトの手前(右下)に二つ並んでいるのは,左が4駆-2駆切り替え,右が低速-高速切り替え。駐車場から折り返してきたばかりなので,4駆,高速になっていました。フロアシフトの左手にあるのはウインチのレバー。その上にあるのはエンジン停止用の「デコンプ」というレバー。運転手さん,「昔ながらのこのバスはデコンプを引いて圧力を抜くことでエンジンを止めるのです。やってみますか」といってエンジン止めの実演までしていただきました。いきなりエンジンが止まったのでびっくりしました…。
P1090641ついでに車内のようす。
P1090649このバス,バス会社に大切にされたおかげで,元気に走っています。しかし,この現役ぶりは,走る産業遺産といってもいいくらいでしょう。調べてみたら,2009年現在,一部メーカーは4駆のマイクロバスを製造・販売しているようです。部品の手配やメンテを考えたら,バス会社がいつ新車に切り替えても不思議はありません。バス好きだけでなく,自動車好き,ディーゼルエンジン好きの方は,お早めに訪問されることをお勧めします。時刻表はこちら。八幡平ロイヤルホテルと松川温泉の間が雪道の期間だけ,1日3往復ですのでお間違いなく・・・。

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2008/03/22

水陸両用バスでダム・ツアー

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2007年7月28日,鬼怒川の奥にある川治ダムで催行された水陸両用バスツアーに参加してきました。まずはパンフレット(クリックすると拡大)。主催は鬼怒川流域ダム活性化会議です。

なぜ取り上げるかというと,今話題のガソリン税暫定税率廃止(25円値下げ)問題と微妙に関係ありそうな気がしてきたからです。

それはさておき,まずはツアーの報告から。

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これが水陸両用バス。チャレンジャー号といいます。米国製のシャーシに,日本のメーカーの車体が乗っています(うろ覚え)。所有は大阪のNPO法人「大阪・水かいどう808」。ここで2ヵ月貸切バス営業をするために,宇都宮ナンバーを取り直したそうです。この水陸両用バスは,大変お金がかかった(たしか7000万円)だけでなく,車と船の両方の規制を通すために,なかなか苦労したそうです。トイレをつけたり,座席間隔を広げたり,バリアフリー対策を考えたり…,っておっしゃってました。


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当然,プロペラもついています。

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中は,バスって言うよりかは,船ですかね…。ちなみにバスの運転と船の運転は別の人でした。

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途中でもれなく川治ダム見学がついてきます…。

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ダム湖に入ったようすです。入るときと出るときの感覚は,独特のものがありました。
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中から見るとこんな感じです。

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チャレンジャー号のトラブルに備えて,小さめの水陸両用車がついてきます。ちなみにこちらは「かっぱ2号」というらしい。
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ダム湖から上がるときのようす。
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当たり前ですが,道路を走って帰ります。

大変楽しい思いをいたしました。水上では速度は出ないし,冷静に考えれば実用性はほとんどないのですが,バスが船になったり,船がバスになったりするのは,ちょっと興奮しますね…。


で,この水陸両用バスが,あの道路特定財源関係で最近話題になっていることを知りました…。

この水陸両用バス,できたときは「かっぱⅠ(いち)号」という名前だったのですが,2003年7月ごろに「未知普請号」に名前が変わり,おもに道路関係のイベントに参加するようになります。2003年9月ごろからは,今話題の道路整備宣伝ミュージカル「みちぶしん」と試乗会を同時開催したりしているようです。
http://www.mizukaido808.com/suirikunikki/nikki.htm
みちぶしんについては「とれいん工房の汽車旅12ヵ月」が詳しい。

2006年5月からは「チャレンジャー号」に名前を変え,河川・ダム関係のイベントに参加という流れのようです。未知普請号時代は,今話題の道路特定財源からお金をもらい,今は河川・ダム整備用の治水特別会計を使っているということなんでしょうか。

7000万円のバスを人付きで大阪から運びこんで,車検場でナンバーも取り直す。ツアーには故障に備えて「かっぱ2号」もついていく。冷静に考えれば,これで1人2500円程度の料金ではまったくペイしないですよね…。ここからはまったくの想像だけど,このツアーのために国土交通省は,ざっくり1000万円のお金を支払っているんじゃないかと思う。

ここ湯西川地区では,国土交通省が新たな湯西川ダムを整備中で,反対運動も起きているようです。水陸両用バスで,「ダムが楽しい」と思う人が少しでも増えれば,国土交通省としてはうれしいでしょう。道路特定財源を湯水のように使って,道路整備宣伝ミュージカル「みちぶしん」を見せるのと同じ発想ってことでしょうか。でもそのお金の元をたどると,みんなの税金なわけですよね。いいんだろうか。

水陸両用バスの持ち主であるNPO法人「大阪・水かいどう808」としても,水陸両用バスを維持運用していくためには背に腹を変えられない選択だったんでしょうか。なんとなく,「みちぶしん」をやっている劇団「ふるさときゃらばん」と似たものを感じます。

社民党の衆議院議員,保坂展人もブログで話題にしてました

なんだか調べるにつれ,複雑な気持ちになってきました。みなさんの税金を無駄使いしてごめんなさい…。

でも,楽しかったよ…。

3月28日追記。
水陸両用バスを所有する「大阪・水かいどう808」代表の須知裕曠に対するインタビュー
「水都・大阪に水陸両用車を走らせる(1)」
「水都・大阪に水陸両用車を走らせる(2)」
が,めっぽう面白いです…。

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