トロッコ・遊覧鉄道

2011/10/29

木曽の森林鉄道めぐりその1(長野県王滝村)

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 秋は紅葉。森林へのお出かけにはぴったりの季節です。乗り物好きに森林といえば森林鉄道。なので一般の人が乗れる森林鉄道を紹介しましょう。とはいっても、日本にあって一般に乗れる森林鉄道は、現役の森林鉄道ではなく、保存/観光用。これまでこのブログでは、山形県真室川町高知県馬路村北海道遠軽町の森林鉄道は紹介してきましたが、まだ紹介していないのは、長野県王滝村(トップの写真)と上松町の森林鉄道。今回は王滝村の森林鉄道を紹介します。

 王滝村は、木曽森林鉄道が最後まで走っていたところ。森林鉄道としては1975年(昭和50年)まで、その後一部区間が関西電力の発電所資材輸送用として1979年(昭和54年)まで使われていたようです。そこで王滝村の協力を受けた保存団体「りんてつ倶楽部」が、当時の車両を動態保存、線路を王滝村の松原スポーツ公園に敷設して年に数回運転会を開催しています。私は、第3回王滝村森林鉄道フェスティバルの一環として開催された、2010年10月10日の体験乗車会に参加してきました。ちなみに次回の森林鉄道フェスティバルは2013年のようですが、2011年秋は公民館祭の一環として10月29日と30日に乗車できます。そのほか、お盆やゴールデンウィークなどにも運転会は開催されたので、年に数回乗車できるチャンスはあるようです。

 場所はここ。

 JR中央線の木曽福島駅から木曽町生活交通バスで40分の王滝下車。そこから2km強。森林鉄道フェスティバルではバス停まで送迎バス(無料)が出ていましたが、それ以外の体験乗車会では送迎バスはないようです。徒歩だと40分というところでしょう。

 こちらが乗車地点のようす。

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 まだ開始前で、関係者のみなさんが集まって朝のミーティングというふんいきです。当日は線路が伸びて832mに達したあとの最初の体験乗車会ということもあってか、多くの関係者が集まっていました。

 体験乗車は当日は1回100円でした。今いくらになっているかはわかりませんが、仮に300円くらいになっているとしても、かかっている費用から考えると安すぎるので、自分のお財布と相談して募金をするのもよいかも知れません。

 乗車できる車両は何種類かあります。大きなイベントだったので全種類乗車できましたが、ふだんの体験乗車会ではぜんぶ乗れるとは限らないようです。

 これは森林鉄道によくあるタイプの機関車と客車。

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 貨物用と同じ台車に、雨ざらし式(開放型)の乗降口(デッキ)付き客車が載っているのがいいかんじ。

 車内はこんなかんじ。

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 当日はほかに3両のモーターカー(エンジン付き客車)にも乗れました。

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 1950年(昭和25年)の酒井工作所製。トヨタの(たぶんトラック用の)エンジンを積んでいる車両です。

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 こちらは、やはり酒井工作所の1952年(昭和27年)製。プリンス(現日産自動車)のエンジンを積んでいます。人が乗るところが吹きさらしなのが印象的。今はいす付きですが、現役当時は人を乗せるというよりは資材輸送用として、トラックのように使われていたのではないでしょうか(たぶん)。

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 こちらはぐっと新しくなって1975年(昭和50年)の岩崎レール工業製。関西電力が発電所の人員輸送用に作ったもの。

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 森林鉄道らしく、木材を運搬する貨車も走ります。こちらは残念ながら乗車できません…。

 列車は、折り返し点まで行って戻ってきます。折り返し点は駅ではないので、いったん乗ったら往復楽しめます。往復で10分くらいだったと思います(うろ覚え)。

 折り返し点はこんなかんじ。

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 車両がたくさんいるのは、複数の車両がいっしょに行ったり来たりしていたから(続行運転)。折り返し点に全車両が到着したところで順番に折り返していくので正面衝突の心配はありません。

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 天気がよければ御嶽(おんたけ)山も望めます…。

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 というわけで、森林鉄道好きにとっては、ぜひ一度は体験したい王滝村の森林鉄道。いかがでしょうか。

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2011/07/05

シドニー近郊保存鉄道めぐり

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 シドニーは、近郊電車が発達している都市。その気になれば、相当のところまで電車で行けてしまいます。ただ電車に乗っているだけでも楽しめますが、途中で下車して観光すればもっと楽しめるでしょう…。というわけで2010年5月9日、シドニー近郊の保存鉄道を回ってきました。


1.イラワラ軽便鉄道(Illawarra Light Railway)

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 シドニーから約80km南、アルビオンパーク(Albion Park)という町で、イラワラ軽便鉄道博物館というNPO団体がさとうきび畑や工場、建設現場で使用していた機関車や車両を保存しています。毎月第2日曜と、そのほか年に何日かの休日は、午前10時半から午後4時まで、動く列車に乗車できる運転会を開催しています(トップの写真も)。案内はここ

 場所はここ。


より大きな地図で イラワラ軽便鉄道(Illawarra Light Railway) を表示

 シドニー近郊鉄道(CityRail)南海岸線(South Coast Line)のアルビオンパーク駅から歩いて15分ほど。シドニーからアルビオンパークまでは早い列車で2時間くらい。列車は乗り換え便も含めると1時間に1本ほど出ています。私が訪問した日は、線路のメンテナンスで南海岸線はシドニー - ウーロンゴン(Woollongong)間が運休。代行バスでウーロンゴンまで、そこから列車に乗り換えていきました。私は乗り放題券(MyMulti Day Pass)を使ったので20豪ドル、当時のレートで1546円ほどかかりました。単純往復なら、もう少し安く行けたと思います。

 駅から歩いていくと、看板が。

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 お子様連れが多いようす。でもせっかく日本から来たので、思い切って入ってみました…。

 蒸気機関車や蒸気機関の煙が気分を盛り上げます。

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 乗車できるのは、線路の幅610mmの蒸気機関車列車と、線路の幅185mmのミニチュア列車。両方2回ずつ乗れるきっぷ(All Rounder Ticket)を購入($10、773円)。ほかにも1回券や乗り放題券など、いろいろなきっぷが用意されています。

 まずは蒸気機関車列車。当日運行していたのは、オーストラリア北部、クイーンズランド州のさとうきび用鉄道で使われていた機関車でした。客車はさまざまで、中には路面電車だったものもあったようです。

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 1kmほどの周回の線路を2周します。

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 2周目で駅を通過するときは、チアガールがお見送り。

 運営しているのはボランティアだと思うのですが、みなさんいいかんじでした…。

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 ミニチュア鉄道は、日本でも遊園地にあるようなかんじのものでした…。

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2.シドニー路面電車博物館(Sydney Tramway Museum)

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 シドニーとアルビオンパークの中間、といってもかなりシドニーよりのロフタス(Loftus)には、シドニー路面電車博物館があります。イラワラ軽便鉄道の帰りに寄ってみました。

 場所はここ。


より大きな地図で シドニー路面電車博物館 を表示

 シドニーから直接行くのなら、南海岸線のロフタス駅のすぐそば。1時間弱というところでしょうか。毎週日曜日の午前10時から午後5時までと、水曜日の午前10時から午後3時までが開館(運行)時間。そのほかオーストラリアの学校の休暇期間中は平日も開館するようです。詳しくはこちら

 オーストラリア国内だけでなく海外からも路面電車を集め、一部は線路を走らせて乗って楽しめるようになっています。入館料は当時$10(773円)でしたが、2011年7月時点では$15に値上がりしているようです。

 私はかなり遅めの閉館しかけの時間に着いたのですが、間に合いました。

 まず乗ったのがこれ。

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 どこを走っていた車両だったかは覚えていません。

 車内はこんなかんじ。

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 この電車で500mほどの線路を往復。

 次はメルボルンで走っていた電車。

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 この電車でやはり500mほどの別の線路を往復。

 途中で幹線道路を自動車を止めて横断するのにはびっくりしました。

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 折り返し地点。

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 もどってきて、車庫を見物。

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 世界中の路面電車が集められているようす。京都市電も1両保存されていました。

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 というわけで、シドニー近郊の保存鉄道。乗り物好きならきっと楽しめることでしょう…。

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2010/08/30

北海道最古の線路を軌道バイクと蒸気列車で走る(北海道三笠市)

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 北海道の最初の鉄道といえば、1882年(明治15年)に開通した官営幌内鉄道。手宮(小樽市総合博物館のあるところ)から札幌、岩見沢を経由して幌内を結んでいました。両端にあたる手宮 - 小樽築港と、岩見沢 - 幌内の区間は廃止されてしまっているのですが、幌内側の一部区間は、トロッコと蒸気列車で残された線路を走ることができるようになっています。

 場所はここ。

 トロッコはポインタで示した場所(クロフォード駅)から地図の右下にある三笠鉄道記念館の手前までの間、片道2.5kmを往復します。蒸気列車は、三笠鉄道記念館からポインタに向けちょっとだけ走って往復します。どちらも折り返し点では乗車/下車できないので、乗りついでクロフォード駅から鉄道記念館に行くことはできません。両方を楽しむには、クロフォード駅と鉄道記念館の間を何らかの手段で移動する必要があります。

 では、まずはトロッコから(トップの写真も)。2010年6月25日に行ってきました。

 このトロッコ、三笠トロッコ鉄道といいます。Webページはこちら。2010年の運行期間は4月29日から10月15日まで。月曜(月曜が祝日の場合次の平日)はお休み。料金は、自分で運転する場合は1200円が基本。同乗する人も別途料金がかかります。なお、自分で運転するには自動車の運転免許が必要。誰も運転できない(したくない)場合は、係りの人に運転してもらうこともできるようです。詳しくは事前に問い合わせることをお勧めします。

 さて、トロッコの乗り場は三笠市の市街地の南。岩見沢駅(岩見沢ターミナル)から北海道中央バスの三笠線で30分ほど、430円の三笠市民会館下車。そこから南に10分ほど歩いたところ。バスの時刻表はこちら(PDFファイル)

 こちらが受付。

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 受付を済ませて乗り場へ。

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 係員の人(写真左)が車両を用意してくれます。運転方法の説明を聞いて乗車(基本はアクセルとブレーキだけなので、そんなにむずかしくない)。

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 踏切ではいったん停止。ちなみに周囲は北海道としてはわりと開けた場所で、ところどころに住宅などがあったりするのですが、約130年前に開通したとき、まわりは原生林だったのではないでしょうか(まったくの想像)。

 10分弱で折り返し点に到着。

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 車両の向きを変えて、再出発。

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 線路の上をトロッコで走るのは、なかなか楽しいですね…。

 次は、三笠鉄道記念館の蒸気機関車。こちらは2006年5月20日の記録です。

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 三笠鉄道記念館は、先ほど紹介した三笠市民会館から三笠市営バスで8分のところ。バスは1時間から2時間に1本というところです。時刻表はこちら(PDFファイル)。トロッコとはしごされる方は、トロッコもよりの本町バス停を通りますから、そちらを利用されるとよいでしょう。ちなみに私は千歳空港からレンタカーを利用しました…。

 三笠鉄道記念館の開館は4月16日から10月15日まで(月曜休館、月曜が休日の場合は翌平日休館)。そのうち、土曜、日曜祝日(7月下旬から8月中旬の夏休み期間は毎日)に300mほどの線路を蒸気機関車が往復します。土曜は12時と、13時から16時までの30分ごと。日曜祝日は10時から12時と13時から16時の30分ごと。

 鉄道記念館の入場料は520円、蒸気機関車列車の乗車料金は200円。記念館の展示に興味がなければ蒸気機関車の料金だけで乗車できたはず(うろ覚え)。三笠鉄道記念館の案内はこちら

 蒸気機関車は室蘭で入れ換え(工場と駅の間で貨車を運ぶ)用として働いていたもの。機関車に「テツゲン」と書いてあるのは、「鐵原」という会社のものだったからだみたいです。ちなみに鐵原は、「製鐵原料輸送」の略。製鐵工場向けに原料を運ぶほか、コークス(製鉄などに使う石炭の蒸し焼き)も生産していたらしい。機関車の反対側には「暖房はコークス」と、当時の宣伝らしきものも書いてありました…。

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 ちなみにここの機関車は、コークス焚きでも、煙のあんまり出ない重油焚きでもなく、昔ながらの石炭焚き。煙たくていい感じです…。

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 車内はこんな感じ。

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 短い距離を行って戻ってくるだけなのであっという間なのですが、なかなか楽しかった…。

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 訪問した当時はなかったのですが、2010年現在、三笠鉄道記念館では「SL機関士体験」を実施しています。学科講習を受ける必要があるうえ、お値段もちょっとかさむ(初回1万5000円)のですが、石炭くべといった下積みなしで機関士体験ができるので、いいかもしれないですね…。

 というわけで、札幌周辺で気軽に楽しめる線路跡スポット、いかがでしょうか。

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2010/06/12

いもこ列車で蒸気機関車体験(山形県河北町)

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 走っている蒸気機関車の運転台に乗ってみたいと思うのは乗り物好きの常。でもそのために鉄道会社に就職するのは、自分の人生にとってどうだろうか(映画じゃあるまいし)…と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。でも大丈夫。山形県河北町では地元の青年会議所が中心となって、走っている蒸気機関車の運転台にだれでも乗れるイベントを定期的に開催しています。2004年6月6日に行ってきました。

 河北町は最上川の左岸(西側)に位置する町。右岸を走る奥羽本線と連絡するために、1916年(大正5年)に奥羽本線神町駅から河北町まで軽便規格(線路の幅762mm)の谷地軌道が開通。その谷地軌道は1935年(昭和10年)に廃止されてしまったのですが、そこを走っていた蒸気機関車をしのんで、1988年(昭和63年)から蒸気機関車を町中の河北中央公園の一角で走らせているのだそうです

 場所はここ。

 私は前後の予定の関係でレンタカーで行きました。バスは、山形から寒河江経由で終点の荒町南下車(時刻表はこちら)か、さくらんぼ東根駅から河北町役場行きのバスで河北中学校前下車(PDFの時刻表はこちら)がよいようです。

 運行は4月から10月の月1回。2010年の運行予定日は電鉄倶楽部さんのWebページで紹介されています。運行時間は午後1時から午後3時の随時。詳しいことは、河北町役場都市整備課(Tel 0237-73-2114)にお問い合わせいただくとよいでしょう。

 蒸気機関車は、河北中央公園の北の端を走ります。公園の外から見た蒸気機関車。

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 ちなみにこの蒸気機関車、「いもこ列車」という名前が付いています。いもこ列車という名前は、谷地軌道時代に、蒸気機関車の煙突がいもこ(里いも)に似ていたことから付けられたもの。現在走っている蒸気機関車は、このブログでも紹介した台湾の渓湖糖廠で走っていたものだそうですが、導入に合わせて煙突の形をわざわざ当時の形に合わせた(飾りを付けた?)んだそうです。

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 こちらの機関車、「347」というプレートです。見返していて、渓湖糖廠で現役の「346」と続き番号であることに気付きました。細かいところもよく似ているようです。

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 薪をくべると、黒い煙をもくもくと吐き出し始めました。

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 機関士さんにお断りして運転台に乗車。ちなみに料金はただ。

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 100mほどの距離を1往復するだけですが、かなり楽しかった…。運転はできませんが、これはかなり貴重な体験です。私はつい、2回乗ってしまいました…。

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 というわけで、蒸気機関車好きの方にはかなりおすすめのいもこ列車。芋煮会や山菜料理めぐりのついでにいかがでしょうか…。

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2010/05/26

できなかった鉄道をトロッコでしのぶ(福岡県赤村)

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 昔も今も、お金のかかる乗り物の整備には政治がつきもの。必要があるということで税金で作ったけど、やっぱり必要がない…ということで結局使わなかった設備も珍しくありません。福岡県の赤村では、できあがったけど開通しなかった線路の跡にトロッコを走らせています。2006年5月14日に行ってきました。

場所はここ。

 平成筑豊鉄道田川線の赤駅前からトロッコは発着します。

 赤(あか)駅は、田川線が国鉄から平成筑豊鉄道に変わってからできた駅。おとなりの油須原(ゆすばる)駅から日田彦山線の豊前川崎駅まで約10kmを結ぶはずだった油須原線の跡地が残っています。油須原線は1980年にほぼできあがった状態で工事が止まり、そのまま列車が走ることはありませんでした。一部区間でいったん敷いたレールは取り除き、また一部は道路にした区間もあるのですが、線(路盤)そのものはかなりの区間で残っています。そこに眼をつけた赤村のみなさん(赤村トロッコの会)が、2003年からトロッコを走らせているのです。赤村トロッコの会のWebページはここ

 運行は、3月から11月の第2日曜日(だいたい)、午前10時から午後4時までの30分おき。料金(乗車寄付金)は300円でした。いろんな事情で日時、料金は変わるので、事前にWebページで確認されるとよいでしょう。

 乗り場はこんな感じ。

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 緑色の屋根の建物が赤駅。向こう側が平成筑豊鉄道田川線、こちら側が赤村トロッコ。トロッコは、もと富山県の神岡鉱山(今はノーベル賞で有名なスーパーカミオカンデになっているところ)で使っていたものだそうです。レールの幅は609mmで、1067mmの普通の鉄道よりいちだんと小ぶりなサイズです。

 で、さっそく乗ってみました。

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 最初は、道路になったところを走ります。できなかった油須原線のあとの道路にわざわざ線路を敷いたわけですね。バッテリー式の電気機関車が引っ張るのでエンジン音はしないのですが、騒音、振動ともけっこう大きかった気がする(うろ覚え)。でも、いかにも鉄道用に作られた切り通しやゆるやかなカーブを走っていると、ホントの油須原線に乗っているような気がしてきます…。

 やがて見えてくるトンネル。

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 トンネルからは、トロッコ専用区間になります。

 トンネルを抜けると、そこは田園の中。

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 右手には、田川線の築堤(土手)とレンガ橋も見えます。

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 トロッコは、再びトンネルに入ります。ああ、このまま豊前川崎まで行けたら…と思っていると、トロッコはトンネルの中で停車。

Rimg0736 ここは赤村ととなり町(大任町:おおとうまち)の境。となり町に越境することはできないので、ここで引き返すのだそうです。というわけで、ここまで約1km、往復で25分程度のミニ旅行ですが、やっぱり、ずっと行きたいところ。残念です。

 鉄道工事に携わった人たちや、鉄道を作るということで田畑や宅地を売った人たちは、むだに終わった工事や土地をどう思っているのだろうか…と、ついよけいなことを考えてしまいました。でも、25分だけでも油須原線の夢にひたれるので、ちょっといい気分でもあります…。

Rimg07311 というわけで、ごく一部ですが、できなかった油須原線をたどるトロッコ。当日はお弁当(800円)も販売されるようです。月に一度しか運転されないので、ふらりと行ってというわけにはなかなかいかないのですが、乗り物好きには楽しめるスポット。北九州、筑豊方面にお出かけの際、時間が合えばお立ち寄りになられてはいかがでしょうか…。

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2010/03/26

台湾トロッコめぐり(その2)

 台湾のトロッコの続き。2回目は、糖業用以外の森林鉄道、鉱山鉄道です。


太平山の蹦蹦(ぽんぽん)車

 まずは太平山のトロッコ。ここは、日本の植民地時代に大規模な森林開発に伴い、森林鉄道が整備されたところ。1970年代まで実際に使われていたようですが、いまでは標高約1900メートル、山頂近くの一部区間が森林見物用のトロッコとして運行されています。場所はここ。2010年1月31日に行ってきました。

 宜蘭の国光客運ターミナルから羅東駅経由で土日に1日1本バスが出ています。国光客運のWebページはこちら。インターネット上では9時20分発でしたが、実際は9時30分発でした。宜蘭から所要2時間半。帰りのバスは15時30分発。運賃は宜蘭から往復で390元(1096円)。そのほか行きのバスの途中で入山料を150元(422円)支払う必要があります。国光客運ターミナルは宜蘭駅を出て大通りを左側へ10分ほど歩いた右側。羅東駅の乗り場は駅の裏口側でした。

 途中路線バスは、土場というところで10分ほど休憩しました。土場は、宜蘭と羅東の間で太平洋に注ぐ蘭陽渓という大河からちょっと入ったところ。羅東からここまでは、森林鉄道で乗り換えなしに来れたようです。当時のディーゼルカーや蒸気機関車、客車、貨車が展示されていました。

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 ここからは、一気に山道になります。鉄道がそのまま登っていくのはとても無理。そこで森林鉄道があった当時、ここから先は高低差を稼ぐロープウエイと「山地軌道」(山用の森林鉄道)をつなぎながら山頂近くまで輸送網を整備していたのだそうです。現地で買った「太平山開発史」という本には、貨車が宙づりになってロープウエイで運ばれている写真が載っていました。見たところ貨物用ロープウエイなのですが、人間はどうしていたんだろうか…(中国語の本なので細かいところはわかりませんでした)。

 で、宜蘭から約2時間半で太平山に到着。10分ほど歩くと、宿泊施設やコンビニが一体になった太平山荘を経てトロッコ乗り場に到着です。このトロッコ、蹦蹦(ぽんぽん)車とも呼ばれているようです。

 トロッコの運行は毎日で、行きが7時30分から14時30分までの毎時30分。帰りが9時から16時までの毎時00分。所要時間は片道20分。バスで日帰りなら、必然的に行きは12時30分発、帰りは14時発に乗ることになります。

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 トロッコは山腹をへばりつくように走ります。出発してきた太平山山荘一帯。

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 終点は、ちょっとした森林浴が楽しめるようになっていました。

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 不便なところだけど、かなり楽しいトロッコでした…。


烏来の台車

次は烏来の台車(遊覧トロッコ)。こちらも森林鉄道を観光用に整備したもののようです。場所はここ。

 私は1995年7月4日に行きました。台北駅からバスで1時間強、当時は50元(170円)、今は70元(195円)のようです。なおバスを降りて橋を渡るところで入境料を払う必要があります。当時は35元(119円)、今は50元(140円)。

 トロッコの片道料金は、当時30元(102円)、今は50元(140円)。こちらは、遊園地の乗り物風に気軽に乗れる感じだったと思いますが、当時の写真が見つかりませんでした…。終点からロープウエイに乗り継ぐと、遊園地みたいなところに行けたと記憶しています。


台湾煤礦博物館のトロッコ

 最後は、平渓にある台湾煤礦博物館のトロッコ。こちらは、石炭鉱山用のトロッコをほぼそのままの形で博物館見学客の送迎用に使っているもの。2010年2月1日に行ってきました。場所はここ。

 台湾国鉄平渓線の十分駅から歩いて10分程度のところに受付があります。台北のMRT(地下鉄/新交通システム)の木柵駅から1日7本のバスに乗って十分寮で下車(45元、126円)すると歩いて5分ほど。バスの時刻はこちら。十分寮または野人谷行きのバスが十分寮に停まります。平渓行きのバスで終点まで行き、そこから台湾国鉄に乗り換えて十分まで行くという手もあります。

 受付から博物館までは、歩くと(たぶん)30分。そこで、受付から歩いて10分弱のところと博物館の間を連絡する送迎用のトロッコがあるというわけ。土日祝日なら往復、平日なら帰りにトロッコに乗れるようです。私は平日に行って、行きはバイクで送迎してもらえました。ただし、ほぼ同じ時間に着いた台湾人の三人家族は博物館まで歩いていたようでした。たぶん不案内な日本人だったから送迎してもらえたのだと思いますが、送迎しきれないときは、日本人でもやっぱり歩かなければならないかもしれません…。

 トロッコはこんな感じ。もう、ホントに炭鉱で使っていたのをそのまんまという雰囲気でした…。

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 車内。2両を一つの箱にしている不思議な構造。 

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 笠をかぶったおばさんが運転します。これも当時そのままかもしれない…。

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 十分や平渓は、普通(?)の日本人も訪れる有名観光地。ここなら観光ついでに軽くトロッコも楽しめるので、いいかもしれません。

 なお、台北から1時間ほど、九份近くの金瓜石というところの金山跡にトロッコがあるという情報があったので行ってみたのですが、2010年2月1日時点では、線路はありましたがトロッコは走っていませんでした。近いうちに走り始めるという雰囲気でもありませんでした…。

 というわけで、台湾のトロッコめぐり。トロッコだけで1週間ほど楽しめそうです。トロッコ好きの方はぜひいかがでしょうか。そうでない方もひとつくらいだったら楽しめると思います…。

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2010/03/10

台湾トロッコめぐり(その1)

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 台湾はトロッコ(五分車/小火車)の島。九州ほどの大きさなのに観光用トロッコが私の知るところ8か所にあります。うち、砂糖きびや糖蜜を運んでいた糖業用軌道だったのが5か所、森林軌道だったのが2か所、鉱山軌道だったのが1か所です。りっぱな鉄道である阿里山森林鉄道以外にもこれだけあるわけです。

 いずれも、もとは仕事で使っていたトロッコを観光用に転用したもの。どれもそこそこの長さがあり、途中には踏切があったりします。免許の関係でトロッコを自由に運行できない日本では味わえないおもしろさがあります。そこで、2回に分けて紹介しちゃいます。

 1回目は、糖業用軌道のトロッコ。台湾は日本の植民地だった時代からサトウキビによる製糖業が盛んで、刈り取ったサトウキビや、工場で生産した製品などを運ぶための糖業用鉄道も発達していました。1982年までは一部で旅客営業もされていたのですが、バスやトラックが発達したため、現在ではほとんど使われていません。その使われなくなった線路を使ってトロッコを走らせるというわけです。

 ちなみに製糖用のトロッコは、どこでも(たぶん)半国営の台湾糖業という会社が運行しているようです。


渓湖糖廠のトロッコ

 まずは台湾中西部の渓湖という町にある渓湖糖廠(製糖工場)。2010年1月30日に行ってきました。

 渓湖糖廠の場所はここ。クリックすると大きな地図に切り替わります。切り替えるとなぜかポインタがなくなってしまうのですが、十字のところがそうなので、拡大すればほぼ正確な場所がわかります。渓湖のバスターミナルから彰水路を南へ10分程度歩いたところの進行方向左側(地図の十字が右側になっていたら、それは表示上のずれ)。

 渓湖は、台湾国鉄の駅がある員林や彰化から30分に1本程度バスがあります。員林からだと30分、彰化からだと50分程度。このほか本数は少なくなりますが台湾第3の都市である台中の市街や高速鉄道(新幹線)台中駅からもバスの便があります。バスはいずれも「員林客運」が運行しています。時刻表などはここから。私は、行きは高速鉄道台中駅からバスに乗りました。1時間強で73元(205円)。帰りは員林までバスで29元(81円)。どのバスも行き先が渓湖とは限りません。渓湖は途中なので行き先には「渓湖」と書いていないこともあります。高速鉄道なら車内誌に各駅からのバス路線図があるので、それを眺めておいたり、バスターミナルなら窓口で(筆談で)聞いておけばスムーズです。念のためバスの運転手さんにも行き先を確認しておくとよいでしょう。

 ちなみに台湾のバスは、乗り場を探すのがちょっと難しい。高速鉄道台中駅は構内にバス乗り場があるのですが、渓湖を通るバスはなぜか時刻表が掲示してある乗り場とは別の乗り場に停車します。超能力でもない限りわからないので、バス乗り場の近くで係員の人を探して「員林客運 往渓湖」(員林バスで渓湖まで)と書いた紙を見せることをお勧めします。また員林や彰化のバス乗り場は駅からちょっと離れています(台中もたぶんそう)。彰化は駅の東側を南北に走る大通りを南に向かい右側。員林は駅の東側を北に5分ほど向かい、ちょっと右に入ったところ。旅慣れている人なら行き交うバスを眺めながら探り当てられそうですが、街の人に「員林客運」と聞きながら探せば確実に見つかるはず。

 なお台湾のバスは現金ではお釣りがでません(台湾に限らず海外のバスはお釣りが出ないのがめずらしくない)。台北の地下鉄・バス用ICカードが全国で使えるようになるという話もあるらしいのですが、それまではターミナルではあらかじめきっぷを買い、そのほかのところでは小銭をたくさん用意しておいたほうがいいと思います。

 渓湖糖廠のトロッコは、土日休日だけ運行で9時、10時10分、11時20分、13時、14時10分、15時20分、16時30分の1日6回。このうち11時20分と14時10分は蒸気機関車がトロッコを引くのが売り物。料金はどれでも大人1人100元(281円)。

 トロッコ列車はこんな感じ。

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 機関車はサトウキビ列車を引いていたもの。客車は、サトウキビを乗せていた貨車の真ん中にベンチを置いて作ったと思われるもの。これで往復7km、住宅や畑の中を時速15kmほどで45分かけて走ります。おそらく現役当時もさほど変わらない速度で走っていたのでしょう。今となっては実用的とはいえないのですが、風を受けながらゆられていると、当時の情景が眼に浮かぶような、いい気分になってきます…。

 20分弱で折り返し地点に到着。

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 ここのおもしろいところはトロッコが道路上に停まること。お客さんが売店で買い物したり、機関車をトロッコの前後に付け替える間は、踏切を使って道路に車が入ってこれないようにするしくみ。

 で、10分ほど停まったあとに、出発点へと折り返します。

 ちなみに11時20分と14時10分の蒸気機関車はこれ。時間が合うならぜひ蒸気機関車に乗りたいところですね…。

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 なおトロッコが発着する糖廠は、現在は操業していないようす。その代わり今は動いていない工場の中を見学できるようです。


蒜頭糖廠のトロッコ

 2010年1月28日に行ったときの報告です。場所はここ。

 台湾国鉄の停まる嘉義の街からバスで30分ほどのところ。また高速鉄道の嘉義駅からは4kmほど。バスの便はないのですがタクシーで10分弱、150元(420円)程度で行けると思います。高速鉄道を使えば台北からいちばん行きやすい糖業用観光トロッコといえるでしょう。

 私は、行きは嘉義の街から嘉義客運のバスに45分ほど乗り蒜頭の町まで行き、そこから30分ほど歩いたのですが、これは遠回り。嘉義縣公車(県営バス?)の雙渓口/長庚醫院行きに乗り、糖廠バス停で降りると目の前。53元、149円です。嘉義縣公車は嘉義駅前にバス停があるはずですが、帰りにしか乗らなかったので正確な場所はわかりません…。嘉義縣公車の時刻表などはこちら

 トロッコの発車は毎日10時と15時。料金は100元(281円)。

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 こちらも工場の敷地を出て折り返すのですが、高速鉄道に近づく方向に走るので、運が良ければ遠くの高架を走る高速鉄道(車両は日本の新幹線と同じ)を眺められます。また、こちらの工場は中に小学校があるほど大きく、帰りにその中をスイッチバックしながら8の字型に走るのも楽しめます。

 こちらが発着場所。

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 日本植民地時代からの工場らしく、おそらく植民地時代からの駅舎や、間違いなく植民地時代からの防空壕が印象的でした。


烏樹林休閒園區のトロッコ

 2010年1月29日に行きました。場所はここ。

 台湾国鉄の新営駅の目の前にある新営客運ターミナルからバスで15分ほどの烏樹林バス停がもより。運賃は23元(65円)。そこから乗ってきたバスの進行方向右手の道を20分ほどまっすぐ歩いたところです。あんまりバスの本数は多くないので、事前に調べておかれるとよいでしょう。新営客運の時刻表はこちら
(右と左を間違っていました…。ごめんなさい。2011年11月15日追記)

 運行は、平日が10時と14時半、土曜休日が9時30分から16時30分までの毎時30分。このうち土曜休日の10時30分はSLになるようです。料金は100元(281円)。

 ここももとは製糖工場だったと思うのですが、今はおもかげがそんなになく、レクリエーションかピクニックを意識した場所になっているようでした。ちなみに糖業用トロッコを観光用に使うというのはここが発祥。ここで成功したのをほかの工場がまねたという歴史があるようです。

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 20分ほどかけて行く折り返し点は、売店になっています。私は平日14時半からの便に乗ったのですが、お客さんは4人。ちょっと売店の人もさびしげな感じでした。

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新営糖廠のトロッコ

 2010年1月29日に行きました。場所はここ。

 台湾国鉄の新営駅から歩いて20分ほどのところ。こちらは土曜休日の9時から16時、毎時ちょうど発。私が行ったのは金曜だったのですが、たまたま14時発の便に団体予約が入っていたようで、それに便乗できました。料金は100元(281円)。

 トロッコはこんな感じ(トップの写真も)。

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 ここの魅力は、長い間トロッコに乗っていられるところ。行きが30分、折り返し点で22分停まって、帰りが30分。合計1時間22分楽しめちゃいます。大きな鉄橋も渡れるし、台湾国鉄の貨車が乗り入れられるようになっている3線区間もあります。土曜休日には、トロッコ同士の行き違いも楽しめるはず。

 ちなみに終点は、売店だけでなくいろいろ楽しめるような施設がある感じでした(どう楽しめるかはよくわからなかった…)。ここでは22分で折り返すのではなく、次の便まで遊んで帰るといったこともできるようです。

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橋頭糖廠のトロッコ

 2010年1月30日に行ってきました。場所はここ。

 こちらは、台湾の観光用トロッコの中でも行きやすいところ。高雄の地下鉄(高雄捷運)紅線(地図では青い線)の橋頭行きに乗り、終点の一つ前の橋頭糖廠下車。改札口を出てまっすぐ進むとすぐに乗り場があります。

 運行は土曜日曜で、橋頭糖廠と花卉(花)農園を結びます。糖廠発が10時30分、11時30分と13時30分から16時30分までの毎時30分。花卉発が10時00分、11時00分と13時00分から17時00分までの毎時00分発。

 料金は片道80元(225円)、往復100元(281円)。なお高雄の地下鉄各駅では、橋頭糖廠までの往復運賃とトロッコの往復料金、アイスなどがパックになった「糖廠散步套票」が発売されているようです。100元(281円)、または終点にある花卉農園や迷路の入場料がいっしょになった150元(423円)。

 トロッコはこんな感じ。ちなみに上に見えるのは高雄地下鉄の高架橋。

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 トロッコと並行して自転車道が整備されていました。トロッコといっしょに走るのもいい感じかもしれません。地下鉄の橋頭糖廠駅前には貸自転車もありました。

 橋頭糖廠は、工場としては操業していないようですが、学校を含む広大な敷地をレクリエーション地域として整備しているようです。私としては操業していない廃墟みたいな製糖工場が印象的でした。

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 ちなみに、最近まで台湾国鉄南州駅がもよりの南州糖廠でも観光トロッコがあったようです。私が2010年1月30日に行ったところ、「本園区五分車営運自97年5月1日起暫停」(2008年5月1日から運休します)という掲示が出ていました…。

 全部乗るのはものずきだと思いますが、時間があればどれかひとつ糖業用トロッコに乗るのもいいかもしれません。SLがいいなら渓湖か烏樹林、長くて本格的なのがいいなら新営、便利なところなら蒜頭か橋頭というところでしょうか…。


 というわけで、糖業用以外のトロッコに続きます…。

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2009/08/16

軌道バイクで廃線めぐり(北海道美深町トロッコ王国美深)

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乗り物好きにとって,乗り物の運転はあこがれ。線路の上を走る列車の運転ができないからと,自動車を運転してうさを晴らしている人も多いのではないでしょうか。

でも大丈夫。北海道の山奥に,列車が走っていた線路で,乗り物(軌道バイク)を運転できるところがあります。美深(びふか)町仁宇布(にうぷ)の「トロッコ王国美深」。2005年8月17日に行ってきました。

場所はここ。

旭川と稚内を結ぶ宗谷本線の特急停車駅,美深からバスで30分のところ。バスの時刻を含む案内はここ。私は,旭川でレンタカーを借り,ほかのところを回ってから向かいました。まっすぐ行けば旭川から2時間半というところでしょうか。

こちらは,1985年まで国鉄美幸線が走っていたところ。美深と,オホーツク沿岸の北見枝幸を結ぶはずだったのですが,いろいろあって美深と仁宇布を結ぶだけで終わってしまった路線でした。沿線にあまりにも人がいなかったため乗る人も少なく,北海道のほかの多くの国鉄路線と運命をともにしてしまいました。

その廃線跡を,仁宇布駅から往復10kmほど軌道バイクで走れるわけです。

到着すると国鉄時代からの駅舎で受付。料金は1人1200円(2009年現在,1人で運転する場合は1500円)。ちなみに,運転する人は自動車免許が必要。軌道バイクは一人乗りではないので,ほかの人が運転するなら免許は不要。誰も運転できない場合は,スタッフの方が運転してくださるようです。詳しくは直接問い合わせることをお勧めします。

車両は,こんなのや,

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こんなの。

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いずれも,小さなガソリンエンジンがついています。船用でしょうか?

線路は単線なので,途中ですれ違うことはできません。このため,先に出発したグループが帰ってくるまで,次のグループは出発できません。往復40分ほどかかるので,運が悪いと1時間ほど待つこともあるんじゃないかと思います。私は運よく,すぐ出発できました。

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しばらくは原野を走るのですが,すぐに原生林の中へ。

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ちょっとエンジンがうるさいけど,景色はいいですね…。

20分ほどで,終点に到着。

みんなの到着を待って,

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方向転換。

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今来た線路を帰るわけです。

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近くには日本最北の高層湿原,松山湿原もあります。ちょっと遠いですが,気分転換にいかがでしょうか…。

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2009/08/02

北海道の山奥で森林鉄道(遠軽町丸瀬布森林公園いこいの森)

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夏になると,涼しいところに出かけたいもの。国内の涼しそうなところで乗り物が楽しいのは,北海道遠軽町丸瀬布で動いている森林鉄道のSL,雨宮(あめみや)21号。値打ちものの森林鉄道のSLが引く列車に乗って,オートキャンプ場の中ながら,約2km,10分ほどの旅が楽しめます。2005年8月17日に行ってきました。

場所はここ。

旭川と網走を結ぶJR石北線のちょうど中ほど,丸瀬布駅から約9kmのところにあります。案内はここ。中のWebページを見ると,丸瀬布駅から1日3本バスが出ていることがわかります。15分,250円。私は旭川でレンタカーを借りて向かいました。2時間半ほどかかりました。

2009年の運行は,土日祝日,北海道の短めの夏休み期間中は毎日。午前10時から午後4時半まで1時間か30分ごとに出発することになっています。料金は500円,4歳以上中学生までは250円。

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こちらが発車を待つ雨宮21号の列車。丸瀬布には1963年(昭和38年)まで森林鉄道があったのですが,そこで1928年(昭和3年)から走っていたSL。スクラップになるところを当時の丸瀬布町が譲り受け,1982年(昭和57年)からここで走っているということのようです。ちなみに明治の鉄道王,雨宮敬二郎が設立した雨宮製作所が製作したSLなので雨宮号。なぜ21号なのかはわかりませんが,森林鉄道のSL好きの人にとっては涙がでるほど貴重な一品のはず。

Rimg3549こちらがきっぷ。

Rimg3548客車。屋根なしのほうが人気がありました。

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キャンプ場の中を8の字のコースで走るのですが,乗りでがあって楽しいです…。キャンプをしている人も目の前をSLが通るのは楽しいでしょう。

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車庫。左端の黄緑色の客車は,1925年に作られ,岡山県の井笠鉄道,東京都の西武鉄道山口線(今は新交通システムになっているところ)で活躍した貴重なもの。残念ながら,当日は走っていませんでした。

Rimg35551乗り物好きのかただけでなく,キャンプ好きなかたにもお勧めのスポットです。北海道に旅行されるとき,近くを通る機会があれば,立ち寄ってみてはいかがでしょうか…。

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2009/06/29

斜坑トロッコで炭鉱体験(長崎県長崎市池島)

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炭鉱といえば,エレベータやトロッコがつきもの。炭鉱マンは大変そうだけど,ちょっとうらやましい…というかたも多いことでしょう…。そのような声に応えて(?),長崎県の池島炭鉱では,斜坑トロッコに乗って炭鉱の坑内を見学するツアーを開催しています。2009年5月3日に行ってきました。

炭鉱通のかたは,「池島炭鉱は閉山したはず」と思われるかもしれません。確かに池島炭鉱は2001年に閉山して,販売用の石炭採掘はしていません。しかし,海外に採炭技術を伝承するために,今なお閉山前の設備を残しなら,海外からの研修生を受け入れています。そこで使われている,本物の設備を体験できる,大変貴重なツアーなわけです。

ツアーを催行しているのは,海外からの研修生への教育も担当している「三井松島リソーシス」。私は,三井松島リソーシスのWebページを見て電話予約したのですが,2009年6月28日時点で同社のWebページは見当たりません。でも大丈夫。このツアー,長崎国際コンベンション協会の(たぶん)半公的ツアー「長崎さるく」の一つに位置づけられています。長崎さるくの中の案内ページに書いてある電話番号に電話すれば,予約できそうです。

場所はここ。

ツアーの集合場所は,池島のフェリー乗り場。船の時刻表はこちら。午前のツアーは西彼杵(にしそのぎ)半島の瀬戸(西海市)からのフェリーが,午後のツアーは西彼杵半島の神浦(長崎市)からのフェリーがちょうどよいようです。なお,長崎港から池島に行ける船は出ていません。佐世保港からの高速船はあります。

私は,当日(日曜日)朝,長崎の中心地にあるバスターミナル(路面電車の築町電停そば)からバスで。8時20分発の桜の里ターミナル行き長崎バスに乗り終点まで約50分,440円。そこで9時20分発さいかい交通(長崎バスの子会社)板の浦行きに乗り換え,約50分のNTT大瀬戸で下車,600円。土曜日なら,長崎バスターミナル(長崎新地)9時ちょうど発のバスで間に合うようです。ちなみに時刻は長崎バスのページで調べられます。時刻表のコーナーの外海線(桜の里乗り換え)です。

P1100601NTT大瀬戸から池島行きフェリー乗り場はすぐ。そこで10時50分発のフェリーに乗り,池島へ。30分,430円。

炭鉱らしい雰囲気の島が迫ってきました。

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今は使われていなそうな設備。

P1100607フェリーを降りると,マイクロバスが待っていてくれました。バスに乗り込み,長崎市池島中央会館(公民館みたいなもの?)へ向かいます。

P1100612中央会館では,参加料2000円(当時。2009年6月28日時点では3000円)を支払い,ツアー予約の際にいっしょに申し込んでおいたお弁当をいただきます。お茶つきで750円。炭鉱マンが食べていたお弁当のスタイルをまねたものですが,豪華にえびの天ぷらが入っていたり,ごはんがぎっしり詰まっていない上品なところは,観光用にアレンジしてありますね…。

ここでは,炭鉱解説のビデオも見せていただきました。池島炭鉱といっても池島の中だけを掘っていたのではなく,池島を基地に周囲約10kmの海底下を地下約660mまで掘り進んだんだそうです(数字はうろ覚え)。

P1100615当然,海底下の移動も歩くというわけにはいきません。普通のトロッコより速い「高速人車」(時速50km)を開発したりしたようです。

P1100619pでも,なにより驚いたのがこれ。人間専用のベルトコンベア「マンベルト」があったんだそうです。ビデオで見る限り,かなり速そうでした。真っ暗な狭いトンネルの中をベルトの上に座って移動するわけです。たぶん,最初は怖く,慣れるといやになる代物でしょうが,ちょっと体験してみたい…。

高速人車,マンベルトそのほかの写真は,中央会館に展示してあったもの。

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ごはんを食べ,ビデオや展示を見たあと,途中,半ば廃墟と化した炭鉱住宅跡を通過しながら,炭鉱事務所へ移動。

P1100630こちらでは,安全靴,ヘルメット,ヘッドランプとバッテリ,ガスマスクなどを借りて装着。軍手,タオルは持参です。炭鉱マンがタオルをしているのは,万一のときの止血のため。伊達じゃなかったんですね…。タオル,大事です。

P1100637こちらは説明されているかたですが,作業服は着ないものの,装備は炭鉱マンと同じになるわけです。

で,またマイクロバスで移動。

こんどは坑口に向かいます。

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坑口に待ち構える斜坑人車(トロッコ)。

P1100643かなり小さいです。
P1100645このトロッコ,ケーブルに引っ張られて行き来します。ケーブルカーと同じ原理。てっぺんの車両はケーブルに連結してあります。
P1100644上のほう,遠くにケーブル巻き上げ機が見えました。

P1100648トロッコの車内はかなり狭かった。目の前にぶらさがる「危急引き綱信号」が緊張感を高めます。
P1100649標高65mの坑口から標高1.65mの坑道に向け一気に降りていきます。振動も騒音も激しく,乗り物好きでも毎日乗っているとつらいと思います。これだけでも炭鉱マンの苦労がしのばれます…。
P1100652坑道でトロッコから降りた(トップの写真)あとは,炭鉱のあれや,
P1100657これを見学。

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トロッコで,坑口に戻ったあと,さらにマイクロバスで模擬坑道に移動。発破の真似などを体験したり,おみやげ用の石炭を採取したりしました。

というわけで,炭鉱体験が楽しめる池島炭鉱坑内見学ツアー。ちょっと交通が不便なのが難点ですが,トロッコや炭鉱に興味があるかたにはお勧めです。

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