鉄道

2011/09/01

本州北のはての保存鉄道(青森県むつ市大畑)

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 暑くなると、涼しいところに行きたくなるもの。今年(2011年)のおすすめは、なんといっても東北。その東北の北のはずれ、まさかり形の下北半島のてっぺんに、廃線跡を走るディーゼルカー(気動車)に乗車できるところがあります。大畑線キハ85動態保存会が、下北交通大畑線大畑駅の跡で、そこを走っていた車両をそのまま使って、当時をしのびながら乗車もできるようにしているのです。2007年4月22日に行ってきました。

 場所はここ。

 下北交通の大畑バス停のそば。時刻表はこちら。JRの下北駅からだとむつ線の直行バスのほか、むつバスターミナルで乗り換えていく手もあります。私は八戸でレンタカーを借りて行きました。下北半島の東海岸を走って行ったのですが、荒涼とした風景の中に、原子力発電所や核廃棄物処理施設(それぞれ見学用施設あり)が点在するのが印象的でした…。

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 こんなかんじのところです。ここは、2001年に廃線になった下北交通大畑線の終点、大畑駅のあと。廃線当時、日本エアシステム(JAS)の機長や操縦士だった人で鉄道好きな人たちが、下北交通からホームと線路、走っていたディーゼルカーをそのまま使わせてもらう形で(譲渡か貸し出しかは不明)走らせ始めました。2011年時点では、GEMBUというNPO法人が6月から11月の第3日曜日に当時のディーゼルカーを走らせています。

 さっそく200円を払って一日会員に。これで一日乗り放題になるしくみ。

 2011年現在、走る車両は2両あるのですが、当日はその車両は交代で走っていました。まずはこちら。

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 こちらは下北交通に来る前、国鉄で走っていたときの塗り分けに戻してあります。車両の名前も国鉄時代の「キハ22 150」に。

 中はこんなかんじ。

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 国鉄型のこのシリーズのディーゼルカーは、エンジンが低回転で、止まっているときはカラカラと独特の音がするのが特長。なんかいいかんじですね…。

 しばらくすると、走り始めました。といってもそんなに長い区間は走らないので時速5km程度で、あっという間に行き止まりに。

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 こんどは別の車両に(トップの写真も)。

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 こちらは廃止当時の塗り分けのまま。違うのは塗り分けだけで、中身は前と同じ。

 ディーゼルカーはもう1両あるのですが、そちらは静態保存ということで、車内が鉄道模型のレイアウトになっていました。

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 ちなみに2007年当時は、このほかに小さな入れ換え用機関車(モーターカー)と貨物列車用の車掌車をつなげたものも走っていました(現在走っているかは不明)。

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 こちらも車掌車に一日会員を乗せて走っていたのですが、走る時刻が合わずに乗れなかったのが残念です…。

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 というわけで、本州の北のはての保存鉄道。実は同型のディーゼルカーは首都圏では茨城県のひたちなか海浜鉄道で走っています。なので、このためだけに訪れるのは現実的ではないかもしれません。ただ、下北半島は、観光で訪れる価値のある場所。近くには恐山といった霊山(観光地)や、薬研温泉といったよい温泉もあります。観光のついでにディーゼルカーもよいのではないでしょうか…。

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2011/02/20

メキシコ鉄道めぐり(その1)

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 メキシコは旅客鉄道が衰退してしまった国。行こうと思っているうちに日常の足として使われる鉄道はほとんどなくなってしまいました…。現在走るのは観光用鉄道が二つ、ケーブルカーが一つ、地下鉄が3都市15路線、通勤用近郊鉄道が1路線、軽快電車が1路線。ちょっと治安が不安で、スペイン語ができないと危ないかもしれないモンテレー(Monterrey)の地下鉄2路線は見送ったのですが、それ以外に2011年1月29日から2月12日にかけて乗ってきました。今回は2011年1月29日に乗車した観光用鉄道、チワワ太平洋鉄道を紹介します。

 このほかトーマスクックのヨーロッパ以外版時刻表(Thomas Cook Timetable Oversea's Edition)には、クアトロシネガス(Cuatro Cienegas)-シエラモジャダ(Sierra Mojada)間と、フェリペペスカドール(Felipe Pescador)-トレオン(Torreón)間の旅客列車が掲載されていたのですが、行ってみたら走っていませんでした…。

 チワワ太平洋鉄道は、ロスチモスとチワワの間を結ぶ山を越える鉄道。急行列車1日1本、各駅停車が週3本走っています。いずれも朝発夜着。ホントは普通列車に乗りたかったのですが、普通列車は終着駅に深夜着。景色を楽しめる区間が長い急行列車にロスチモスからチワワまで乗車しました。ちなみにチワワ太平洋鉄道のWebページはこちら(英語またはスペイン語)

 ロスチモス、チワワの場所はここ。


より大きな地図で チワワ太平洋鉄道 を表示

 ロスチモス駅は街のはずれにあります。急行列車は朝6時発でまだバスが動いていない時間。そこで中心街のホテルからタクシーで向かいました。言い値で100ペソ、671円。きちんと交渉すれば半値くらいで済む気がします。

 夜明け前のロスチモス駅。軽食や飲み物の移動販売車(ちなみにコーヒー1杯P10、67円)が来ていました。

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 私はきっぷを予約していなかったのですが、窓口で問題なく購入。クレジットカードも使えました。ねだんはP2179(1万4126円)。距離は653kmで、日本の基準にしたらそんなに高くありませんが、メキシコの乗り物としてはおどろくほど高いといえるでしょう(都市間バスなら同じ距離でP500からP600くらい)。ただし途中の一部区間は平行道路もないも同然の状態で、各駅停車(全区間でP1090)は地元の人の足でもあるようです。

 車両はこんなかんじ。

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 屋根に家庭用のエアコンみたいな室外機が載っているのが印象的。

 車内はこんなかんじ。

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 豪華で広々したリクライニングシートでなかなかよいかんじ。

 ちなみに列車には食堂車もついていますが、値段が高いうえ、観光客ずれしているせいかメニューの額以上の請求をしたりおつりをくれずに平然としていたりするウエイターさんがいるので、そういうのを不愉快に思う人は使わないほうがよいと思います。メキシコ人の名誉のために申し添えておきますと、このようなことはメキシコでは珍しいことです…。

0091 列車は最初は平野のなかを、

0351 やがて川に沿いながら山あいを走ります。

 でもここまではまだ序の口。列車はやがて本格的に山の中へ。

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 S字カーブなどを使いながら高度をかせいでいきます。

 途中で貨物列車や対向の急行列車とも行き違い。

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 行き違いの駅では、行き止まり線で列車をやり過ごしてからバックして発車したりします。列車が多くない路線のためか、ポイントを扱うのも列車の乗務員のようでした(たぶん)。

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 途中のサンラファエル(San Rafael)駅では、地元の人が民芸品を販売に来ていました(トップの写真も)。

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 ここらへんまで来ると標高は2400m。30分ほど先のディビサデロ(Divisadero)駅では15分ほど停車するので、駅のすぐそばの展望台から高低差1000mの渓谷を眺められます。

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 当日は雨模様で、景色はよくわかりませんでした…。でも大丈夫、お店が出ているので買い物も楽しめます。

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 おみやげに興味がなければ、買い食いがおすすめ。

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 私は二つの店でそれぞれ一つずつトルタ(とうもろこし粉で作った無発酵パンで具をはさんだ食べ物)を買いました(それぞれP20、134円)。あわせて買ったミネラルウォーター600mlがP10(67円)。

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 お店によって微妙に味は違うのですが、なかなか素朴なかんじ。ちなみに急行列車は客室内での飲食は禁止。買い食いはデッキで。

 ディビサデロ駅を出ると雪模様に。冬とはいえ、沖縄とさほど変わらない緯度なのに、寒いです…。

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 ディビサデロ駅から1時間ほどのピトレアル(Pitoreal)駅で大半のお客さんが降りたあと、列車が執着のチワワ駅に着いたのは21時。

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 チワワ駅周辺はちょっとさびしいところなので、タクシーでさっさと目星をつけておいたホテルへ移動。やっぱりP100(671円)。

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 とういわけで途中で絶景も楽しめるはずのチワワ太平洋鉄道。全線乗りとおすのはあんまり一般的でないかんじもしますが、途中で下車して楽しむのは国際的にも一般的な観光ルート。乗り物好きなかたもそうでない方もぜひ、いかがでしょうか…。

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2010/12/16

ジグザグ鉄道で山登り(オーストラリア・リスゴー)

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 旅行する人にとって、山越えは難所。トンネルや飛行機が普及するまでは、いったりきたりしながら山道を登ることも珍しくありませんでした。でもそんな山越えだからこそ、途中の景色やてっぺんでのいっぷくが楽しいもの…。オーストラリアのシドニー近郊、アデレード(Adelaide)やパース(Perth)と結ぶ鉄道の大陸分水嶺区間では1869年(明治2年)から1910年(明治43年)のあいだ、ジグザグのスイッチバックを使って山を越えていました。今ではその区間の一部が「ジグザグ鉄道」(Zig Zag Railway)として、当時をしのぶ観光用鉄道になっています。2010年5月8日に行ってきました。

 場所はここ。


より大きな地図で ジグザグ鉄道(Zig Zag Railway) を表示

 もよりは、シドニー・セントラル(Sydney Central)駅から近郊電車(CityRail)ブルーマウンテン線(Blue Mountains Line)で2時間40分、150kmほどのジグザク(Zig Zag)駅。先に紹介したカトゥーンバ(Katoomba)から40分ほど先に進んだところにあります。電車はほぼ2時間に1本。往復きっぷ(Return Ticket)は15.6豪ドル(2010年12月16日のレートで1297円)、土日休日に使える往復きっぷ(Off-Peak Return)だと10.8豪ドル(898円)。カトゥーンバに寄りながら行くなら、平日ならフリーきっぷ(20豪ドル、1663円)、土日休日ならジグザグまでの往復きっぷにカトゥーンバからジグザグまでのきっぷ(6豪ドル、499円)を組み合わせるとよさそうです。

 なお、ジグザグ駅はホームの短い無人駅。乗り降りする人がいないときは通過することになっています。ジグザグで降りるときは、電車のいちばん後ろにいる車掌さんにあらかじめ申し出て、電車のいちばん後ろの車両の後ろのドアから降りることになります。英語に自信がなくてもだいじょうぶ。車掌さんに「プリーズ・ジグザグ、ジグザグ!」と連呼すればわかってもらえるでしょう。

 さて、ジグザグで降りると、左手がジグザグ鉄道のボトム・ポイント(Bottom Point)駅。見取り図はこれ。

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 下の青い線が近郊電車の線路。左側がシドニー方向。緑の線がジグザグ鉄道。今はシドニー方面の電車は、ジグザグ駅を出てすぐトンネルに入りますが、1910年までは、緑の線に沿って折り返して峠に向かっていたわけです。

 で、灰色の線に沿ってボトム・ポイント駅に向かいます。駅はこんなの。

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 ホームを通って駅舎で往復きっぷを購入。28豪ドル(2010年5月当時のレートで2165円)。待っているとほどなく列車が到着。

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 坂を下ってきたので、あまり煙は出ていませんね…。折り返しで乗車する列車になります。

 なお、ジグザグ鉄道は日によって運転時刻と使用車両が違います。蒸気機関車が走るのは、土曜、日曜、水曜。それ以外は原則としてディーゼル機関車(2010年)。日曜は蒸気機関車とディーゼルカーが交互に走り本数も増える日で、ディーゼルカーもなかなか魅力的だったのですが、私が乗ったのは土曜で蒸気機関車だけの日。

 ジグザグ鉄道のWebページはこちら。時刻表はこちら

 実はこれから向かうクラレンス(Clarence)駅は大きな道に面していて、車で乗り付けた人がクラレンスから往復するほうが、地元の人には一般的。なので、静かだった駅が折り返しのお客さんで一気ににぎやかに。

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 蒸気機関車には人だかりが。

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 蒸気機関車は給水を済ませると、列車の反対側へ移動。

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 間もなく発車なので車内へ。これが客車(蒸気機関車連結前)。

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 車内はこんなかんじ。

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 さて列車は出発するとすぐに坂を登り始めます。

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 10分ほどで列車は駅らしき場所に到着。

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 ここはトップ・ポイント(Top Points)という名の信号場。列車が逆方向に折り返すための設備で、人が乗り降りするところではありません。

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 でも機関車の付け替え時間を利用して外へ。ここは、ぜひ跨線橋の上から通過する蒸気機関車を眺めたいところ(トップの写真)。煙を浴びると10年長生きできるといいます(ウソ)。ちなみに橋の上からの景色はこんなかんじ。

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 10分ほどの停車のあと折り返した列車は、今来た線路と、電車が走る線路を見下ろしながら進みます。

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 この三段スイッチバックの風景は、1869年とさほど変わっていないのではないでしょうか…。

 さらに10分ほどで終点のクラランス駅。

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 折り返し時間は40分ほど。このあと列車は、来た線路を逆に、ボトム・ポイント駅まで。ちなみにクラランス駅とボトム・ポイント駅の間は遊歩道があり、森の中を散策しながら歩けるようです。所要45分。そのための片道きっぷは18豪ドル。

 さて帰りの電車ですが、ジグザグ駅は黙っていると電車が通過する駅。

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 そのためにホームに備え付けの緑の円板付きの棒をかざしてやって来る電車に合図する必要があります。フラグ・ストップ(Flag Stop)ですね。ぜひ電車を停めてみたかったのですが、スイスから来たという老夫婦にその役割を譲ってしまいました。ちょっぴり残念…。

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391 私が訪れた当日は、ブライダル姿のカップルが私が降りたあとの列車にご乗車。貸し切りではなかったようなので今から考えるとちょっと不思議な気もするのですが、ともかく、紆余曲折しながらもいっしょに登っていくとはおしゃれです…。ご結婚おめでとう、末永くお幸せに(Happy Wedding! and have a happy life with your partner)。

 というわけでジグザグ鉄道。シドニーを訪問した乗り物好きには欠かせないポイント。ブルーマウンテンといっしょに回ると楽しいと思います…。

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2010/08/30

北海道最古の線路を軌道バイクと蒸気列車で走る(北海道三笠市)

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 北海道の最初の鉄道といえば、1882年(明治15年)に開通した官営幌内鉄道。手宮(小樽市総合博物館のあるところ)から札幌、岩見沢を経由して幌内を結んでいました。両端にあたる手宮 - 小樽築港と、岩見沢 - 幌内の区間は廃止されてしまっているのですが、幌内側の一部区間は、トロッコと蒸気列車で残された線路を走ることができるようになっています。

 場所はここ。

 トロッコはポインタで示した場所(クロフォード駅)から地図の右下にある三笠鉄道記念館の手前までの間、片道2.5kmを往復します。蒸気列車は、三笠鉄道記念館からポインタに向けちょっとだけ走って往復します。どちらも折り返し点では乗車/下車できないので、乗りついでクロフォード駅から鉄道記念館に行くことはできません。両方を楽しむには、クロフォード駅と鉄道記念館の間を何らかの手段で移動する必要があります。

 では、まずはトロッコから(トップの写真も)。2010年6月25日に行ってきました。

 このトロッコ、三笠トロッコ鉄道といいます。Webページはこちら。2010年の運行期間は4月29日から10月15日まで。月曜(月曜が祝日の場合次の平日)はお休み。料金は、自分で運転する場合は1200円が基本。同乗する人も別途料金がかかります。なお、自分で運転するには自動車の運転免許が必要。誰も運転できない(したくない)場合は、係りの人に運転してもらうこともできるようです。詳しくは事前に問い合わせることをお勧めします。

 さて、トロッコの乗り場は三笠市の市街地の南。岩見沢駅(岩見沢ターミナル)から北海道中央バスの三笠線で30分ほど、430円の三笠市民会館下車。そこから南に10分ほど歩いたところ。バスの時刻表はこちら(PDFファイル)

 こちらが受付。

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 受付を済ませて乗り場へ。

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 係員の人(写真左)が車両を用意してくれます。運転方法の説明を聞いて乗車(基本はアクセルとブレーキだけなので、そんなにむずかしくない)。

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 踏切ではいったん停止。ちなみに周囲は北海道としてはわりと開けた場所で、ところどころに住宅などがあったりするのですが、約130年前に開通したとき、まわりは原生林だったのではないでしょうか(まったくの想像)。

 10分弱で折り返し点に到着。

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 車両の向きを変えて、再出発。

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 線路の上をトロッコで走るのは、なかなか楽しいですね…。

 次は、三笠鉄道記念館の蒸気機関車。こちらは2006年5月20日の記録です。

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 三笠鉄道記念館は、先ほど紹介した三笠市民会館から三笠市営バスで8分のところ。バスは1時間から2時間に1本というところです。時刻表はこちら(PDFファイル)。トロッコとはしごされる方は、トロッコもよりの本町バス停を通りますから、そちらを利用されるとよいでしょう。ちなみに私は千歳空港からレンタカーを利用しました…。

 三笠鉄道記念館の開館は4月16日から10月15日まで(月曜休館、月曜が休日の場合は翌平日休館)。そのうち、土曜、日曜祝日(7月下旬から8月中旬の夏休み期間は毎日)に300mほどの線路を蒸気機関車が往復します。土曜は12時と、13時から16時までの30分ごと。日曜祝日は10時から12時と13時から16時の30分ごと。

 鉄道記念館の入場料は520円、蒸気機関車列車の乗車料金は200円。記念館の展示に興味がなければ蒸気機関車の料金だけで乗車できたはず(うろ覚え)。三笠鉄道記念館の案内はこちら

 蒸気機関車は室蘭で入れ換え(工場と駅の間で貨車を運ぶ)用として働いていたもの。機関車に「テツゲン」と書いてあるのは、「鐵原」という会社のものだったからだみたいです。ちなみに鐵原は、「製鐵原料輸送」の略。製鐵工場向けに原料を運ぶほか、コークス(製鉄などに使う石炭の蒸し焼き)も生産していたらしい。機関車の反対側には「暖房はコークス」と、当時の宣伝らしきものも書いてありました…。

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 ちなみにここの機関車は、コークス焚きでも、煙のあんまり出ない重油焚きでもなく、昔ながらの石炭焚き。煙たくていい感じです…。

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 車内はこんな感じ。

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 短い距離を行って戻ってくるだけなのであっという間なのですが、なかなか楽しかった…。

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 訪問した当時はなかったのですが、2010年現在、三笠鉄道記念館では「SL機関士体験」を実施しています。学科講習を受ける必要があるうえ、お値段もちょっとかさむ(初回1万5000円)のですが、石炭くべといった下積みなしで機関士体験ができるので、いいかもしれないですね…。

 というわけで、札幌周辺で気軽に楽しめる線路跡スポット、いかがでしょうか。

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2010/07/06

メルボルン蒸気鉄道めぐり(オーストラリア)

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 オーストラリアは、日本から意外と近い国。英国系の国らしく、多くの保存鉄道が乗り物好きの気を引く国でもあります。オーストラリアでシドニーと並ぶ都市であるメルボルンには、近郊にふたつ、蒸気機関車が走る保存鉄道があります。2010年4月から5月にかけて行ってきました。


1.パッフィンビリー鉄道(Puffing Billy Railway)

 まずはパッフィンビリー鉄道(トップの写真も)。2010年4月29日の記録です。

 場所はここ。


View Larger Map

 メルボルンからベルグレーブ(Belgrave)行きの郊外電車で1時間ちょっと。終点のベルグレーブの駅の行き止まりのすぐ先にパッフィンビリー鉄道のベルグレーブ駅があります。ベルグレーブまでの運賃は往復10.6オーストラリアドル(927円)。ベルグレーブまでの時刻表はこちらで検索できます

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 郊外電車からの連絡通路を歩いていくと、見下ろすかっこうでパッフィンビリー鉄道の駅が見えてきます。パッフィンビリー鉄道はレールの幅762mmの狭軌鉄道。日本の普通の鉄道より3割ほどレールの幅が狭いので、ずいぶんとかわいらしく見えます。

 さて、パッフィンビリー鉄道のWebページはこちら時刻表(Timetables)を見ると、限られた日の1日1本だけがジェムブルック(Gembrook)行きで、ほかはレイクサイド(Lakeside)折り返しであることがわかります。お昼(12時30分)発の列車は、ランチ列車で要予約。また、山火事のおそれがあるときに出される火気厳禁令(Total Fire Ban)発令中は、蒸気機関車でなくディーゼル機関車で運行することになっています。近年メルボルン周辺は夏の山火事が問題になっているので、特に11月から3月にかけてお出かけの際はご注意ください。

 で、私は終点まで行ける11時10分発のジェムブルック行きを選択。往復運賃は48AU$(4199円)。きっぷを買うと沿線見どころ案内をいただけます。日本語版も用意されている(リンクはPDF)ので、「ジャパニーズ・ブロウシャ・プリーズ」と、日本語版をお願いするとよいでしょう。

 これが列車。

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 こっちが機関車。

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 運転台に乗させていただきました。

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 車内のようす。

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 列車は出発するとすぐ、有数の見どころ、トレッスル橋(Trestle Bridge)に差しかかります。進行方向右手の窓から、渡る木橋がよく見えます。

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 列車は森の中を走ったり、

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 丘の上を走ったり。

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 途中ところどころ長い停車があり、みんな気分転換を兼ねて写真撮影を楽しんでいました。

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 1時間45分ほどで終点ジェムブルックに到着。

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 町のベーカリーカフェでチリパイ(3.8AU$、332円、おいしかった)をいただいたりして、1時間50分ほどの折り返し時間を過ごしました。ちょっとさびしい町なので、ハイライト区間だけ楽しめばいい人は、レイクサイド駅で折り返すといいかもしれません。エメラルド湖でピクニックやボート遊びができるようになっています(ブロウシャーによる)。

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 パッフィンビリー鉄道は、1953年にいったん廃止になったのを、ボランティアが中心になって1965年に復活させたもの。今でも機関士を始め、ほとんどのスタッフはボランティアみたいです。規制の多い日本ではちょっと無理でしょう。うらやましいです…。というわけで、メルボルン観光のついでにパッフィンビリー鉄道、なかなか楽しい一日を過ごせると思います。


2.ビクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道(Victorian Goldfields Railway)

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 メルボルン近郊にもうひとつある蒸気鉄道は、「ビクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道」(Victorian Goldfields Railway)。こちらは、ビクトリア州の標準的なレール幅1600mmの鉄道。ビクトリア州営鉄道(V/Line)のキャッスルメイン(Castlemaine)駅とゴールドラッシュで栄えた町、マルドン(Maldon)を結びます。

 場所はここ。

 キャッスルメインはメルボルンからV/Lineのベンディゴ線(Bendigo Line)で1時間40分ほど。時刻表はこちら。運賃は往復で23.2AU$(1794円)でした。

 ビクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道のWebページはこちら。時刻表(Timetables & Fares)を見ればわかりますが、運行は水曜と日曜が中心。キャッスルメインから乗ると11時45分発の列車に乗り、15時15分着の列車で帰ってくることになります。なおこちらは、火気厳禁令の日に加え、注意報(Severe)発令中の日も蒸気機関車に代わりディーゼル機関車またはディーゼルカーで運転されることになっているようです。

 さて、V/Lineでキャッスルメイン駅に着くと、ほどなく蒸気列車がやってきました。

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 蒸気機関車もさることながら、客車も相当の値打ちものです。さっそく窓口で往復きっぷを求めて乗り込みます。往復29AU$(2242円)。

 車内のようす。

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 運転台は人だかり。

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 列車は林の中を行きます。

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 1時間弱でマルドン駅に。

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 駅の構内には、古い車両がたくさん置いてありました。

 折り返しの待ち時間には、マルドンの町まで送迎バスがあります。ちょっと観光と食事(フィッシュアンドチップスとコーヒーで11.5AU$、889円)をしてきました。

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 歴史が感じられる、いい雰囲気の町でした。

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 こちらは、保存鉄道と古い街並みで、開拓時代の雰囲気を感じさせます。メルボルンから同方向になる、ベンディゴやエチューカ(Echuca)といった歴史をしのばせる観光地とセットでまわると楽しいかもしれません…。
 

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2009/09/19

電車に乗って白山さん参り(石川県金沢市 - 白山市)

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お伊勢参りからメッカ巡礼に至るまで,お参りや巡礼は旅行の大きな目的(口実)のひとつ。乗り物としても,そんな目的のお客さんのために便宜を図ることは珍しくありません…。

そんな乗り物のひとつが,石川県金沢市内の野町駅と白山市の加賀一の宮駅を結ぶ北陸鉄道石川線。加賀国一宮である白山比咩(しらやまひめ)神社,別名白山(しらやま)さんにお参りするお客さんのために,「白山さんお参りクーポン」を用意します。野町から加賀一の宮までの電車往復とお神酒1本,おはぎ2個がセットになって1000円。乗車券だけ買っても往復1000円(片道500円)かかることから,いかにお得かはわかるでしょう。電車でお参りしない人の気が知れません…。というわけで,2009年7月26日に利用してきました。

金沢市内で一番にぎやかなのは香林坊。野町駅はそこから1kmちょっとはなれたところにあります。場所はここ。

バスに乗れば,香林坊から10分弱というところ。野町駅に乗り入れるバスは少ないのですが,歩いて4分程度のところにある野町バス停を通るバスは多数あります。いずれも200円。私は金沢駅からバスで野町まで行きました。20分ほどかかって,こちらも200円。

金沢駅からだと,JR北陸線の普通列車で福井方面に1駅,西金沢まで行き,そこで乗り換えるという手もあります。ただし,北陸線の西金沢駅のそばにある北陸鉄道の新西金沢駅では「白山さんお参りクーポン」は売っていないようです。金沢駅東口のバスターミナルにある北陸鉄道のバスの窓口で販売しているようですので,金沢から西金沢乗り換えで利用するかたは,そちらであらかじめお求めになるとよいでしょう。

野町駅で購入したクーポン。おはぎとお神酒は現地で引き換え。おはぎの代わりにどぶろくにすることもできます。甘いものが苦手な左党のかたはどぶろくでどうぞ。

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時刻表はこちら。2009年10月31日までは,1時間に1本の割合で走っています。

待っていると折り返しの電車がやってきました。東急のお古ですね…。

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で,ワンマンの電車に揺られること約35分で,加賀一の宮駅に到着。

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まるで神社のような,大変りっぱな駅です。

駅から白山さんまでの間は,急いで歩いて8分程度。林の中の参道を上ります。

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こちらが白山さん。

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お参りもそこそこに社務所でお神酒をいただきました。バチあたりですね…。写真は別の場所で撮ったもの。本醸造で,内容量300mlでした。写真のバックは別の場所で別途購入した柿の葉寿司。

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駅に戻る途中,行きに通り過ぎた「表参道 おはぎ屋」でおはぎ(またはどぶろく)をいただきました。正しくは,こちらでお茶を一服しながらおはぎを食べるスタイルがよい感じなのですが,私はテイクアウトで。

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こちらがおはぎ。これはきなこと粒あんでしたが,ほかにも種類があって,好きなものを2種類選べるしくみ。ほかの種類は,ゴマとかこしあんだったような気がするが,覚えていない…。

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すごくあわただしく行動していたのは理由があって,2十数分の電車の折り返し時間の間にお参り(とお神酒,おはぎ入手)を済ませるため。おかげさまで間に合いました。しかし,何しに来たのか,よくわからない気持ちになりました。みなさまには,ゆっくりして,1時間あとの電車を利用することをお勧めします。

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実は,加賀一の宮駅に電車が来るのは2009年10月31日まで。11月1日からは,加賀一の宮駅と2駅野町よりの鶴来駅の間は廃止になってしまいます。それまでの間に,電車でお得な白山さんめぐりはいかがでしょうか…。

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2009/08/16

軌道バイクで廃線めぐり(北海道美深町トロッコ王国美深)

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乗り物好きにとって,乗り物の運転はあこがれ。線路の上を走る列車の運転ができないからと,自動車を運転してうさを晴らしている人も多いのではないでしょうか。

でも大丈夫。北海道の山奥に,列車が走っていた線路で,乗り物(軌道バイク)を運転できるところがあります。美深(びふか)町仁宇布(にうぷ)の「トロッコ王国美深」。2005年8月17日に行ってきました。

場所はここ。

旭川と稚内を結ぶ宗谷本線の特急停車駅,美深からバスで30分のところ。バスの時刻を含む案内はここ。私は,旭川でレンタカーを借り,ほかのところを回ってから向かいました。まっすぐ行けば旭川から2時間半というところでしょうか。

こちらは,1985年まで国鉄美幸線が走っていたところ。美深と,オホーツク沿岸の北見枝幸を結ぶはずだったのですが,いろいろあって美深と仁宇布を結ぶだけで終わってしまった路線でした。沿線にあまりにも人がいなかったため乗る人も少なく,北海道のほかの多くの国鉄路線と運命をともにしてしまいました。

その廃線跡を,仁宇布駅から往復10kmほど軌道バイクで走れるわけです。

到着すると国鉄時代からの駅舎で受付。料金は1人1200円(2009年現在,1人で運転する場合は1500円)。ちなみに,運転する人は自動車免許が必要。軌道バイクは一人乗りではないので,ほかの人が運転するなら免許は不要。誰も運転できない場合は,スタッフの方が運転してくださるようです。詳しくは直接問い合わせることをお勧めします。

車両は,こんなのや,

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こんなの。

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いずれも,小さなガソリンエンジンがついています。船用でしょうか?

線路は単線なので,途中ですれ違うことはできません。このため,先に出発したグループが帰ってくるまで,次のグループは出発できません。往復40分ほどかかるので,運が悪いと1時間ほど待つこともあるんじゃないかと思います。私は運よく,すぐ出発できました。

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しばらくは原野を走るのですが,すぐに原生林の中へ。

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ちょっとエンジンがうるさいけど,景色はいいですね…。

20分ほどで,終点に到着。

みんなの到着を待って,

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方向転換。

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今来た線路を帰るわけです。

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近くには日本最北の高層湿原,松山湿原もあります。ちょっと遠いですが,気分転換にいかがでしょうか…。

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2009/06/27

栃尾のあぶらげと廃線跡(新潟県長岡市)

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栃尾と聞いて,何を思いだされるでしょうか。食いしん坊なら油揚げ(あぶらげ),乗り物好きならかなり前に廃線になった越後交通栃尾線でしょう…。というわけで,栃尾に行ってあぶらげを食べて,ついでに廃線跡を見物してきました。2007年8月19日のことです。

栃尾の場所はここ。

栃尾へは,長岡駅からバスが出ています。いろいろ経由があるのですが,全部合わせると,1時間に1本から3本程度だと思います。私は,一番本数の多い(昼間は1時間に1本)の急行便に乗りました。1時間弱で510円(2007年当時)。バス停は,栃尾の市街地の中にいくつかあるのですが,とりあえず終点の栃尾車庫前まで。

で,あぶらげ巡りを始めます。まずは,栃尾車庫バス停近くの豆撰へ。ちなみにあぶらげ巡りをされる方は,観光協会のあぶらげ地図(PDF)を手元に用意されるとよいでしょう。

P1030005こちらのあぶらげは,1枚170円。よく覚えてないのですが,豆腐もいただきました。こちらは,おまけか試食でただだったと思います。

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あぶらげ。普通においしかったと思います…。

次は,かなり離れた「道の駅R290とちお」に向かいます。路線バス(栃尾越後柏崎観光バス,栃尾車庫前から栃堀または栗山沢行きで「おりなす」下車)もあることはあるのですが,1日数本とかなり不便。栃尾車庫前からタクシーで向かいました。1250円。4kmほどあると思います。

で,なんといってもおすすめは,こちらのあぶらげコーナー「揚げ処さとう」(佐藤豆腐店が経営)の揚げたてあぶらげ。

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目の前で揚げたてものを,すぐいただけます。ねぎ付きで250円でした。

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揚げたてのほくほくしたあぶらげが異常においしい! 自宅の近くにこのあぶらげ屋さんがあったら,週に一度は通ってしまいそうです。わざわざ遠くから来た甲斐がありました…。

さらに,道の駅の「レストランとちお」で「あぶらげ焼き定食」をいただきました。600円。

P1030015普通においしいですね…。

道の駅からバス停(近いのは「中央公園前」,迎車料金100円込みで980円だった)までタクシーで帰ったのですが,その運転手さんによると,栃尾にはもともと揚げたてのあぶらげを食べるという伝統はなく,朝買ったあぶらげを,夕方火であぶって酒の肴にしたりするのが普通,とのことでした。というわけで,揚げたてあぶらげはニューウエーブなのですが,油揚げ好きの方には自信を持ってお勧めできます。

なお,大きなあぶらげが特に好きな方は,秋の「あぶらげ祭りに参加されるとよいでしょう。およそたたみ一畳分のあぶらげを揚げるようすが見物できるようです。揚がった巨大あぶらげ(の一部)を,食べることもできるんじゃないでしょうか(たぶん)。

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ところで,長岡駅からのバスの終点,栃尾車庫前は,越後交通栃尾線の栃尾駅あと。写真の奥手が長岡方向で,バスが止まっているスペースに線路があったんだと思います。1975年に廃線になって30年余り経つのですが,廃線あとだとはっきりわかる状態です。

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栃尾駅あとの長岡側から長岡方面の廃線跡をながめたところ。

バスに乗っていても,注意して見ていると,廃線跡が残っていることがわかりました(ただし並行しているのは一部区間だけ)。空中写真を見ると,わりと廃線跡は残っているようです。

というわけで,あぶらげ好き,廃線好きな方,栃尾に行かれるのはいかがでしょうか…。

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2008/11/15

廃線跡をたどって保存鉄道に乗りに行く(岡山県美咲町片上鉄道保存会)

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交通のかなめが鉄道だった時代,全国には鉱山のための鉄道がいくつもありました。鉱山が減り,物流も道路交通に移ったため,今では鉱山のための鉄道はほとんど廃止されてしまいました…。

同和鉱業片上鉄道は,そんな廃止鉄道のひとつ。その吉ヶ原駅跡地では,有志で作る「片上鉄道保存会」が当時の車両を動態保存し,定期的にお客さんを乗せる展示運転をしています。また,片上鉄道の廃線跡はサイクリングロード(備前柵原自転車道,片鉄ロマン街道)になっています。で,2006年3月5日に折りたたみ自転車をかついで行ってきました。

展示運転をしている吉ヶ原駅跡は「柵原ふれあい鉱山公園」になっています。場所はここ。


詳しい地図で見る

ちなみに,片上鉄道は,JR赤穂線西片上駅近くの片上駅から,JR山陽線和気駅を通り,吉ヶ原駅へ。そしてさらに1.3km先の柵原駅まで通じていました。サイクリングロードは,片上駅の近くから吉ヶ原駅の跡まで整備されています。東京方面から向かった私は,夜行列車のサンライズ出雲・サンライズ瀬戸号の指定席で姫路駅まで,赤穂線の一番電車で西片上まで行き,そこから吉ヶ原まで自転車で走ることにしました。和気からのほうが近いのですが,廃線跡を走ってみたかったわけです…。

西片上駅に着いたのは午前7時過ぎ(たぶん)。そこから片上駅跡をちょっと見物し,一路吉ヶ原駅へ。36kmほどですが,3時間弱で着きました。廃線跡なのでそんなに勾配は急なところはないのですが,峠越えのある片上から和気の間はちょっときつかった。ここを省略すると約26kmです。でも,廃線跡を自転車で走ると,鉄道旅行をしているような感じになって,気持ちがいいです…。

ちなみにレンタサイクルは,西片上駅から2kmほどの備前市サイクリングターミナルと,和気駅前の和気町レンタサイクル,和気駅から2kmほどの和気鵜飼谷交通公園にあるようです。ただ,ホントに営業しているか,何時間まで借りれるか,営業日,営業時間,料金はわかりません。実際に利用される方は,事前に確認されることを強くお勧めします。

なお,公共交通機関ですが,サイクリングロードに平行してバス路線があることはあるんですが,展示運転のある日は必ず運休。津山と高下を結ぶ中鉄バスしか便がありません。あまり本数がないのですが,津山は中国高速バスとJR津山線,姫新線が通る町,高下は岡山と林田を結ぶバスが通るところですから,乗り換えながらバス旅行を楽しむのもいいかもしれません…。

で,立派な駅舎が残る吉ヶ原駅で200円支払い,片上鉄道保存会の一日会員になりました。これで,吉ヶ原駅から300メートルほどを走る気動車に乗れるわけです(トップの写真)。

Rimg0456車内はこんな感じ。

Rimg0464こんなのも走っていました。

Rimg0468こちらは走っていませんでした(たぶん)。片上鉄道は,ふだんは貨物列車のために使われている機関車がラッシュ時には客車列車をひくので有名でした。いかにも鉱山用鉄道らしいです…。客車列車は,青い客車なので「ブルートレイン」と呼ぶ人もいたようです。

展示運転には,昼休みがあるのですが,その間は公園内にある柵原鉱山資料館(入館料は500円だった)などを見物してすごしました。

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帰りは,終点の柵原駅跡を見物。それから折り返して和気駅まで向かいました。

Rimg0461この保存鉄道,運営するのは有志の会員です。動くように車両を保存するのや,安全に運転するのは,本当に大変なことだと思います。いろいろ困難もあるようですが,末永く展示運転が続くようがんばっておられるのは,頭がさがります…。

ちなみに2008年の最後の展示運転は11月23日。それから車両のメンテナンスのために長い休みが入って,次回の展示運転は2009年初夏ころまでお休みだそうです。みなさんも廃線跡を自転車に乗って展示運転体験乗車,いかがでしょうか…。

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2008/09/08

アラスカ縦断列車の旅

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アラスカで氷河見物(その1その2)をしたときの続きです。

本題に入る前にちょっと余談。

アンカレッジには4日間いました。そのうち2日は氷河見物で,1日はレンタカーを借りてアリエスカ・リゾート(日本のコクド/西武鉄道グループの経営で日本のスキー場そっくりのロープウエイがある)に,残り1日はアンカレッジ市内の路線バス(People Mover)に乗って市内観光。アンカレッジに行く人に有益かもしれない情報を2つ。

アンカレッジお勧め観光ポイント
お勧めなのは,アンカレッジの町外れにあるAlaska Native Heritage Center Museum(アラスカ先住民文化継承センター博物館,ちょっと意訳)です。硬い名前ですが,言語不自由な日本人でも楽しめる展示が屋内,屋外にたくさんありました。アラスカに昔から住んでいたいくつもの民族とその文化の紹介は,旅行好きにはたまらないですね…。ちなみに私はいつかぜひアリューシャン列島に行きたいと思っているのですが,そこに住んでいたアリュート族のみなさんは,日米が戦った第二次世界大戦に巻き込まれてアリューシャン列島に住めなくなり,今でも帰れないんだそうです…。ごめんなさい…。入場料は当時19.95ドル(2545円)。中のレストランでチーズバーガー(7.5ドル,935円)とカナダドライ(1.25ドル,256円),「The Native People of Alaska」(アラスカ先住民)という書籍(8.95ドル,1192円)を購入した記録が残っています。ちなみに私は路線バスで行きましたが,本数が少ない上にバス停からちょっと歩きます。今は市内から送迎バスが運行されているのでそれを利用するか,レンタカーを利用されるといいでしょう。

アンカレッジの食事
アンカレッジの食事ですが,まあまあですかね。自由旅行者向けのガイドブック「Lonely Planet」を見ながら高めでおいしそうなところもチャレンジしましたが,日本のレストランは相当水準高いと再認識するわけです(特に日本人にとって)。1回シェラトンホテル(今はWestmark Hotelになっているらしい)のきむらや寿司舗で鮨ビール味噌汁(29.5ドル+チップ3ドル,4109円)をいただきました。値段の割においしかったのですが,日本人の寿司職人さんは,「一番の上物は日本に行ってしまう」とおっしゃってました。お金のあるところにいいものは集まるってことですね。今はひょっとして,日本を通り越して中国に行ってしまったりするのでしょうか…。

というわけで,4日間アンカレッジ観光を楽しんだ後,2001年7月11日に,アンカレッジからフェアバンクス(Fairbanks)までアラスカ州営鉄道の看板列車「Denali Star」に乗って移動しました。

Denali Starは,途中アラスカの山岳リゾート,デナリ(Denali)を経由して356マイル(573km)ほどの区間を12時間ほどで走ります。この区間を通しで走る列車は,1日1往復のDenali Starだけ。このほか沿線で旗を振るとどこでも停まって乗せてくれる「フラッグストップ列車」(Flagstop Train)が一部区間で一日一往復しています。こちらもぜひ,できることなら途中から旗を振って列車を止めて乗りたかったのですが,スケジュールの関係で断念しました…。冷静に考えると沿線は熊もたくさんいるはず。やたらなところで乗り降りしていると熊に襲われる可能性があります。フラグストップ列車で途中乗降を体験されたい方は,事前にアラスカ鉄道のスタッフとよく相談されることをお勧めします…。

さて,話は戻ってDenali Star。きっぷは2日前,7月9日の朝に買いました。運賃は175ドル,2万2750円(当時)。東京から大阪ほどの距離ということを考えれば高いですね…。でも,それだけの価値はあると思います。

で,当日の朝。8時15分の出発に合わせて駅に向かうと,たいへん長い列車が停まっていました(トップの写真)。機関車が2両,青地に黄色い帯が入ったアラスカ州営鉄道の客車が荷物車や食堂車を含めて8両。ツアー会社の客車が2種類5両ずつ,計20両でした。アメリカの鉄道客車は1両26メートルほどらしいので,500メートルほどの長さになる計算です。ちなみに機関車の2両目は本土(?)の旅客鉄道会社アムトラック(Amtrak)の機関車でした。夏の観光シーズンだけ借りるために,シアトルあたりから船で運んでいるんでしょうか。

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途中の駅で乗っている車両から前方を撮影してみました。

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同じく後方。

ちなみに家計簿の記録によると,カジュアル・ダイニング(Casual Dining)で2回コーヒーを飲み,メイン・ダイニング(Main Dining)でランチをいただいたようです。食堂車が2両付いていたのか,1両を時間帯で使い分けていたのかは覚えていません…。

P1160217午後1時ごろいただいたランチ。まずは,ビール(4.5ドル,561円)とスープ(2ドル,249円)。

P1160216景色を眺めながらいただきます。

P1160218お昼はサラダにしました。ちょっと凝ってますね…。9.5ドル,1184円。

さらに違う種類のビール(4.5ドル,561円)をいただき,最後はコーヒー(1.5ドル,187円)。合計22ドルにチップ3ドルを付けて25ドル(3116円)。ビール飲みすぎですね…。ここはクレジットカードが使えませんでした。現金払い。

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P1160224大自然の中を走ります。
P1160229途中,フェアバンクス発アンカレッジ行きのDenali Starと行き違い。ここで乗務員は反対向きの列車に乗り換えます。日帰り勤務にするためですね。

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アンカレッジから約8時間,午後4時ごろデナリに到着。ここでかなりの方が降りられました。
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列車はさらにフェアバンクスに向かいます。デナリの近くでは,ラフティングを楽しんでおられる方もいました。
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フェアバンクスは,アンカレッジより観光都市っぽいところでした。一時期ゴールド・ラッシュでにぎわったらしく,エルドラド金山(El Dorado Gold Mine)観光(当時27.95ドル,3550円,ちなみにトロッコに乗れる),外輪船で歴史観光(Riverboat Discovery,当時39.95ドル,5074円,外輪船に乗れる),アラスカランド(たしか入場無料,遊覧鉄道2ドル,249円,焼きサーモンバイキング食べ放題で21.95ドル,2787円,ただしサーモンに変なソースかけられておいしくない)などがあります。いずれも,市内から送迎バスが出てたと思います。

お勧めは,アラスカ大学フェアバンクス校博物館(Univ of Alaska,Museum of the North)。入館料,オーロラショー,先住民の方の歌と踊りの実演,音声ガイドがセットで16ドル,2032円。自然に関する展示も,文化に関する展示も充実していました。ちなみに私は路線バスで行きました。1日乗車券で3ドル,374円。主要ホテルから送迎バスもあるみたいです(もちろんタクシーやレンタカーで行くという手もある)。ついでに学食でお昼を食べました。焼きそば大盛(Yakisoba Noodle, Large)が4ドル(499円),クラムチャウダーパン付き(Clam Chawder with Bread)が3.25ドル(405円)。なかなかリーズナブルでよいのではないでしょうか(味は記憶にない)。

とは言っても,フェアバンクスは米国の普通の町。大きなショッピング・センターがあり,同じような店があるわけです。やっぱりアラスカ観光は大自然だと思います…。


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