渡船

2012/04/29

春のお花見渡し舟(岩手県北上市)

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 春はお花見。移動する乗り物からお花を眺めると、楽しさもひとしおです。東北岩手の北上展勝地に、お花見のための渡し船があると聞いて、2012年4月27日に行ってきました。実は4月27日は桜はまだ2分咲きでした。2012年は4月29日から5月5日ごろまでが見ごろ(平年より5日ほど遅め)だと思うので、急いで紹介しておきます。

 場所はここ。

 北上駅東口から徒歩10分弱の北上川左岸(西岸)。そこから対岸にある桜の名所、北上展勝地まで、さくらまつり(2012年は4月15日から5月5日)の間、渡し舟(渡し船)が運航されます。運航時間は9時から16時30分の随時、運賃は300円(子供は150円)。ちなみに北上展勝地には駐車場もあるのですが、桜が咲くと周辺は渋滞し駐車場も満杯になることが多いらしいので、だんぜん電車と渡し舟で行かれることをお勧めします。期間中、東口広場には臨時の観光案内所ができ、渡し舟乗り場への看板も数十メートルおきに出ているので、よほどのことがない限り迷うことはないでしょう。

 渡し舟乗り場は北上川のほとりなので、土手を越えて行きます。土手に上がると、対岸の桜が見えてきました。

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 さっそく乗り場に向かい運賃を支払います。待つまでもなく渡し舟はやってきました。

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 乗り込むと、さっそく出航。

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 対岸の乗り場までの距離は185メートル(船に張り出してあった図面による)、所要時間は2分ほどですが、桜並木が一望でき、満開だったらさぞやいい眺めだと思います…。

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 北上展勝地側の乗り場はややワイルド。

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 展勝地側から見た乗り場。

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 展勝地はこんなかんじ。

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 ちなみに展勝地は桜並木になっており、並木道を桜を見物しながら走る馬車(400円)や、川から見物する遊覧船(1000円)もあります。乗り物好きとしてはかなり気をそそられるところではありましたが、当日は桜の開花がいまひとつだったので、パスしてしまいました…。

 馬車も走る並木道。

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 こいのぼりの吹き流しをくぐる遊覧船。

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 ちなみに北上展勝地の渡し船乗り場から歩いて20分ほどのところの陣が丘からは、桜並木が一望に見下ろせて、それはそれは絶景とのこと。私は帰りの渡し船で聞いたので行きませんでした…。

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 というわけで、渡し船で行く花見。春のお出かけにいかがでしょうか…。

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2011/06/01

石狩川の美浦渡船(北海道浦臼町)

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 石狩川は北海道一、日本でも二番目の流域面積を誇る大河。そんな石狩川には、渡船が一ヶ所だけ残っています。浦臼町と美唄市を結ぶ美浦渡船です。2010年6月26日に行ってきました。

 場所はここ。

 ここ美浦渡船は、新潟県から入植した開拓の人が、1916年(大正5年)に「関矢渡船」として開設したという歴史があるようです。現在では浦臼町と美唄市の共同管理でただ(税金で運航)。運航は、6月から9月の土日祝日、午前8時、正午、午後4時の3便で要予約(予約の電話番号そのほかの案内はここ)。ほかの多くの渡船と同じように、自動車が中心の世の中では徒歩で渡船に乗る人はほとんどなく、車で乗り付けた観光客が利用の中心のようです。

 なお、渡船と平行して美浦大橋が2011年3月26日に開通したため、美浦渡船の運航は2011年9月限り。さびしいですが、廃止になっても実際に困る人はおらず、いままで乗っていた観光客も地元にお金をそんなに落としていたとも思えないので、しかたがないところですね…。

 公共交通機関を使うなら札沼線の晩生内(おそきない)駅から3kmで歩いて1時間、函館本線の茶志内(ちゃしない)駅から5kmで歩いて2時間弱というところでしょうか。おそらく昔の人は便利だった函館本線の茶志内駅から美浦渡船まで歩いていたのではないかとも想像するのですが、私は岩見沢でレンタカーを借り、月形(明治時代に政治犯の囚人労働の拠点になった町として有名)で一泊して、翌朝8時に浦臼町側へ。

068 入口に立つ看板。

 船着場に着くと、美浦渡船最後の船頭の国田さんが準備をしながら待っていてくださいました(トップの写真)。前日に雨が降ったこともあって、船着場は泥でぬかるんでいてなかなか大変な状態。下流にはそのときはまだ建設中だった美浦大橋も見えます。

074 あいさつもそこそこに船に乗り込むと、さっそく出航。対岸に渡るだけだとあっという間なのですが、車でやってきたので対岸で降りずに戻ってもらい、ついでに上流までまわっていただけたので約20分の航海。

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 札幌の近郊をかすめる石狩川も、ここらへんまで来ると自然度が高いように思えます。カヌーで水遊びとかできたら楽しいのではないのでしょうか。しかし船頭の国田さんの説明によると、今は原生林のように見える周囲も、ひところは人家が立ち並んでいたんだそうです。ここらへんは水田地帯のようですが、農業の大規模化が進み、住んでいる人が減るにつれ、こんな風景になったのではないでしょうか。

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 当日は前日の雨で水位も高かったようです。

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 美浦大橋を望みながら船着場へと戻ります。

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 石狩川を楽しむという意味ではなかなかよかったのですが、一人のために準備や片づけをしていただいて、ちょっともうしわけない気持ち…。ありがとうございました。

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 というわけで、もうすぐなくなる美浦渡船。石狩川をのんびり楽しみたい方は、おはやめの乗船をおすすめします。

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2011/01/24

鳴門渡船めぐり(徳島県鳴門市)

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 鳴門といえば渦潮の鳴門海峡。でも、鳴門にはもう一つの海峡、「小鳴門海峡」があります。その小鳴門海峡には今も三つの渡船が残ります。2010年4月にこのブログで足柄の金太郎さんに教えていただいて気づいたものです。2010年8月4日に行ってきました。

 場所はここ。左(西)から、島田渡船、黒崎渡船、岡崎渡船。


より大きな地図で 鳴門の渡船 を表示

 鳴門海峡は、厳密にいうと四国と淡路島のあいだではなく、四国の沖合の大毛島、島田島と淡路島のあいだ。その大毛島、島田島、それから高島と四国のあいだにあるのが小鳴門海峡。三つの島は鳴門市の町と一体化していることもあって、わりと利用者も多い渡船です。渡船の案内はここ

 私は、JR山陽線の舞子駅から高速バスに乗り、鳴門競艇場近くの高速鳴門バス停で下車。そこにある観光情報センターでレンタサイクル(1日500円)を借り、三つの渡船を回りました。

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 まずは岡崎渡船。観光情報センターから撫養(むや)川を渡って、渡船乗り場へ。まっすぐ行けば2km、15分ほど。途中撫養川にかかる橋が高いところを通るので、アップダウンがあります。途中、鳴門海峡にかかる橋が見える岡崎海岸に寄りながら向かいました。

 途中寄り道をしたので、30分ほどで到着。待合所はこんなかんじ。

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 運航は朝20分おき、夕30分おき、昼間は1時間から1時間50分おきというところ。待っていたらほどなく渡船がやってきました。

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 さっそく乗り込みます。

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 みんな乗り込むとすぐに出航。

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 対岸の土佐泊はすぐそこ。所要3分くらい。

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 土佐泊でみんなを降ろすと、渡船はそそくさと去っていきました…。

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 土佐泊は、海の村といった風情。待合所もかわいい感じ。

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 渡船を見送ったあと、次の黒崎渡船に向かいます。自転車で20分ほどで黒崎渡船の高島乗り場に到着。

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 川みたいな海峡に半分橋がかかったような雰囲気です。こちらは朝夕10-30分おき、昼間1時間-1時間10分おき。やがて渡船が到着。

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 さっき乗った岡崎渡船と同じ船でした。昼間は同じ船を使っているようです。離れていく高島。

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 2分ほどで黒崎に到着。

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 近くには県道の小鳴門大橋も見えます。

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 小鳴門大橋は人や自転車も通れるようですが、高さ約60メートル。登るのが大変です。バスもあることはあるのですが、1-2時間おきとあまり便利ではありません。黒崎渡船は、高島に住んでいる人たちや高島にある大学に通う人でかなりにぎわっています。

 さて、私は黒崎でうどんをいただいてから島田渡船へ。自転車で30分ほど。30分も自転車で走るとだいぶひなびた雰囲気になってきます。

 こちらが乗り場。島田渡船の北泊乗り場。時刻表では、昼休み以外30分おきの運航時刻が決まっているようでしたが、バスから降りてきた地元の人は、時刻にかまわず対岸から渡船を呼び出していました。たしかボタンを押していたと思う…(うろ覚え)。聞いたところ船頭さんによっては、時刻にかかわらず要望に応えて運航してくれるとのこと。

 やって来た船。

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 もちろん私もいっしょに渡していただきました。

 時刻表では所要4分でしたが実際には2分ほどで到着。

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 自転車でちょっと散歩。

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 うーん。特に観光するところはない感じがしました…。15分ほど回ったあと、お願いして再び渡船に乗船。たまたま地元の人がいっしょになったので、もうしわけない気分がちょっと安まりました。

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  鳴門の渡船は、いまどき珍しく地域の足としてしっかり使われている、いわば生きた乗り物。乗っていても楽しさがひとしおです…。自転車がたいへんなら、バスを利用してまわることも可能です。渡船好きなひとにはぜひおすすめしたい航路です。

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2010/12/07

輪中渡船めぐり(岐阜県海津市、愛知県愛西市)

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 小学校の社会科(地理)の勉強で印象に残るのは、木曽三川下流域の輪中。木曽川、長良川、揖斐川が合流する低地帯で洪水が絶えないため、田畑の周りに堤防(輪中堤)を張り巡らせ、堤防の中の水深の深い田んぼは小舟を使って耕す…。輪中は合流した川の中の小島のようなのものなので、当然周囲との行き来は船に頼るわけです。印象深さのせいで、そのような暮らしをしている人がいるような気がしたものですが、それは江戸時代の話。明治に入ると輪中は衰退し、今では一見普通の田園地帯になっています。

 そんな中でわずかに輪中らしさを伝えるのが長良川、木曽川に三つずつ残る渡船。中でもそれぞれの最下流に二つずつある渡船は、輪中地帯のど真ん中に位置するものです。昔は往来に欠かせない乗り物だったはずですが、輪中がなくなり自動車での移動が当たりまえになった今では、日常の足として使う人はほとんどゼロ。長良川、木曽川の最下流、それぞれ二つの渡船は2010年度いっぱいで廃止が決まってしまいました…。遅まきながら2010年9月26日と11月27日の2回に分けて行ってきました。

2011年2月12日追記。訪問したとき廃止が決まっていたのは長良川(岐阜県)の2渡船だけだったのですが、木曽川(愛知県)の2渡船も2010年度末で廃止が決まりました。その旨修正しました。

場所はここ。


より大きな地図で 輪中の渡し船 を表示

 この付近は、1900年(明治33年)ころに分流工事が完成するまで木曽川と長良川がいっしょになっていたところ。分流工事の完成とともに渡船も木曽川部分と長良川部分に分かれました。今でも木曽川の渡船と長良川の渡船が組になっています。上流(地図の上側)の渡船は、木曽川、長良川とも「日原渡船」と名前も同じ。下流(地図の下側)は木曽川が「葛木渡船」、長良川が「森下渡船」となっていますが、こちらももともとは一つだったもの。ちなみに長良川と木曽川の間は土手と木がうっそうと茂る川原しかありません。

 今回紹介する四つの渡しは駅からも遠く、バスの便もかなり不便。おまけに長良川の日原渡船と森下渡船は二日前までに要予約。ふらりと行って乗るものではなく、何日も前から計画して利用する、しきいの高い乗り物になっています。以前紹介したより上流にある長良川の小紅の渡しと木曽川の西中野渡船は、近くをバスが頻繁に通り、対岸もそこそこバスの便があるのと対照的です。


葛木渡船と森下渡船

 では、まず9月26日に乗った最下流の渡船から。当日はまず木曽川の葛木渡船、次に長良川の森下渡船に乗って、木曽川から長良川に抜けました。葛木渡船の運航日は、土・日・水曜。運航時間は午前8時から正午までと午後1時から午後4時半(11月から2月)または午後5時(3月から10月)まで。運航日、運航時間とも2010年4月から減ってしまいました…。

 葛木渡船の乗り場までは、名鉄津島線の津島駅から歩いて行きました。1時間20分ほど。最初の20分ほどは天王川公園や津島神社という見どころもあるのですが、そのあとは、水田や蓮田の中をひたすら歩くことになります。

 歩くのがいやな方は、名鉄尾西線の佐屋駅(バス停は佐屋駅南)から地元自治体が運行する愛西市巡回バスの立田ルートも利用できるようです。もよりのバス停は葛木町長池。料金はただ。ただし巡回バスは、日曜運休で1日2本。さらにいろんなところを巡回しながら走るので1時間ほどかかります。津島駅からタクシーを使ったほうがよいかもしれません。2000円弱で10分くらいのはず。

 さて、津島駅から県道を道なりに進んで土手のうえに上がると、渡船の看板と事務所が見えてきます。「愛知県営葛木渡船」。ここは愛知県の県道の扱いで無料(県がお金を出す)。運航管理は愛西市役所建設課。実際の運航は地元の渡船組合ということになっているようです。

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 中の人にお願いして、渡船を出していただきます。

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 こちら側は木曽川の左岸。対岸は木曽川の右岸になります。船は「第 葛木丸」という名前でした。「第」と「葛」の間には数字を消したあとのような間が空いていました。

 運航は二人がかり。準備が整ったので出港。

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 去りゆく左岸。

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 進行方向。

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 5分ほどで右岸に到着。

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 去っていく船。

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 土手から見た葛木渡船乗り場。

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 発着用に造られた石垣とコンクリの乗り場が目印ですが、看板があるわけではないので、見落としてしまいそうです。旗や鐘とといった呼び出し用の道具もありません。対岸の渡船小屋に電話(090-8861-7303、運航時間中のみ利用可)して来てもらう必要がありそうです。ただ、渡船小屋に電話が必ずつながるとは限らないので、実際にこちらから利用するときは、事前に愛西市役所建設課(0567-28-7278)に電話して、「×月×日×時ころに長良川側から渡りたいのですが、どうしたらいいでしょう…」と相談(それとなく予告)しておくことをおすすめします。事前に渡船組合に予告が伝えられて利用がスムーズになるのではないかと思います。私が「長良川側に渡るのですが…」と市役所に問い合わせた情報は渡船小屋に伝わっていました。

 さて、土手の上の道路に上がると、長良川側に今乗ってきたはずの「葛木の渡し跡」の碑が。

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 実は、木曽三川の分流工事の前、今渡ってきた木曽川の場所は田畑と集落で、葛木の渡しは現在の長良川(当時の木曽川+長良川)にかかっていたようです。

 ちなみに当時のようすがわかる展示(地図)があとで見物した海津市歴史民俗資料館にありました。

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 現在の地形図に分流工事以前のようすを重ねたもの。濃い水色が分流前の川で薄い水色が現在の川。葛木の渡しは、「67」(立田輪中)の今は木曽川になってしまった葛木集落と「50」(高江輪中)の森下集落を結んでいたはず。もともとは、これから渡る森下渡船が葛木の渡しに相当していたわけですが、新しい木曽川の開削とともに葛木集落が後退してしまったので、葛木に行かなくなった葛木の渡しは森下渡船と名前を変えたようです。

 その森下渡船に移動しましょう。土手を上流に歩くと廃墟のような小屋が。

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 たぶん森下渡船の渡船小屋だったのではないでしょうか…。そこでそばのけもの道みたいな道を伝って長良川へ。

 こんなところに出ました。

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 ホントにこんなところに来るんだろうか…といまいち自信がなかったのですが、とりあえず待ってみることにしました。

 こちらの森下渡船は、岐阜県道扱い(県がお金を払うので利用者は無料)の海津(かいづ)市管理で地元の渡船組合の運航。2日前までに予約の必要があるので、私は4日前に海津市役所に電話してお願いし、日時まで約束していました。場所を間違えていても船から見えるところにいれば、正しい場所を教えてもらえるはずと考えたわけです。

 と、上流から渡船らしき船が。

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 森下渡船は、日原渡船から船が出張でやってくるため、対岸ではなく上流からくるのはいかにもそれらしい…。

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 やっぱりそうでした。船頭さんと市の職員さんの二人がかりでやってきてくださいました。県道といえどもちょっともうしわけない…。船が浜に着くと板を渡して(トップの写真)、そこから乗りこみます。

 さっそく出発。さりゆく船着き場。

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 「よく場所がわかりましたねえ」と感心されちゃいましたが、はっきりいってまぐれです…。というか、いまだにあれが正しい船着き場だったのか、半信半疑。

 上流側のながめ。

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 下流側のながめ。

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 こちらの渡船の所要時間は4分ほど。海津市側はコンクリの入江になっていましたが、やっぱり乗り降りは板。板を渡していただいて下船します。

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 渡船は上流に帰って行きました…。

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 予約の電話をしたときの話では、この渡船の利用者は2010年4月から9月までで私を含め3組だけだということです。予約制で使いにくいというのもありますが、2011年3月31日限りで廃止になってもしかたがない利用者数ですね…。市の職員の方が、(たぶん)運航した記録を残すために、デジカメでパチパチ撮影されていたのが印象的でした。

 さて私は、このあと20分ほど歩いて海津温泉へ。そこで昼食を取ったり温泉につかったりしたあと、海津市営バスで海津市歴史民俗資料館へ。実物の堀田(ほりた。沼みたいなとこの底土を寄せて水深を低くしたところで稲を育てる田んぼ)を見たり嫁入り舟を見て感心したあと、5分ほど歩いた海津庁舎バス停から市営バスで岐阜羽島駅に抜けました。海津市営バスの運賃は、距離にかかわらず1回100円。

 なお、海津市側の森下渡船乗り場から歩いて5分ほどのところには、海津市営バス海津東回り線の森下バス停があります。ただし、あんまり便利ではないので、よほど都合が合わない限り海津温泉まで歩いていかれることをおすすめします。海津温泉は多数のバス路線が集まるので、海津市内としてはわりと交通便利なところだからです。

 もしタクシーを呼ばれるのなら、「森下渡船」といっても通じないかもしれません。そのときは、土手を超えた「森下排水機場」で待ち合わせるか、それでもだめなら地図を見ながらタクシー会社がわかってくれるランドマークまで移動するしかないでしょう。森下渡船に向かうときは、地図を用意してお願いすれば確実です。

 念のため繰り返しますが、森下渡船、葛木渡船とも2011年3月31日限りで廃止です。森下渡船は2日前までに海津市役所に予約しなければ乗れません。また葛木渡船は土日水曜のみの運航です。くれぐれもお間違えないように。


二つの日原(ひわら)渡船

 葛木・森下渡船の2kmほど上流に、長良川、木曽川にそれぞれ同じ名前の「日原渡船」があります。2010年11月27日に乗ったときの報告です。

 こちらの二つの日原渡船は、明治の木曽三川分流工事前は一つの日原渡船だったもの。海津市歴史民俗博物館の展示にあった、分流前のようすを現在の地形図に重ねたもの。

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 もともと日原の渡しは、岐阜県の日原輪中の日原集落と愛知県の立田輪中の塩田(しおた)集落を結んでいました。こちらは葛木・森下渡船とは逆に岐阜県側の日原集落が削られて新長良川ができたようです。日原に直接渡らない木曽川側は「塩田の渡し」と呼ばれることもあるようですが、正式名称は「愛知県営日原渡船」。

 運航時間や乗り方は下流の葛木・森下渡船と同じ。長良川の日原渡船は2日前までに海津市役所に要予約。私は5日前に電話でお願いしました。木曽川の日原渡船は土日水曜の午前8時から正午までと午後1時から午後4時半(11月から2月)または午後5時(3月から10月)まで。私は愛西市役所にそれとなく予告しようと思っていたのですが、忘れました…。

 長良川の日原渡船のもよりバス停は海津市バス海津東回り線の長瀬。海津東回り線とほかのバス路線の乗り換えは「海津温泉」か「海津庁舎」が便利。私は、岐阜羽島駅から海津市営バスでたくさんある日本三大稲荷(候補)の一つ、「お千代保(おちょぼ)稲荷」へ。お千代保稲荷を見物したあと、上流(かみながれ)バス停まで20分ほど歩き、海津東回り線で長瀬に向かいました。

 東江郵便局のそばの長瀬バス停で降りると土手の上にそれらしき小屋が見えます。向かってみると今は使われていないようすの渡船小屋でした。

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 小屋の中には昔の「日原渡船規定」が。

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 乗客と牛馬を同船させてはならなかったんだ。牛馬も利用していたのだろうか。定員18名とあるけど、牛馬は1頭何名分だったんだろうか…。

 こちらが現在の案内。

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 土手の上の渡船小屋(跡)まで行くと川岸で二人の人が手を振っていたので向かいます。

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 下流の森下渡船と船が同じなのはもちろんのこと、船頭さんと市役所の職員さんも同じかたでした。もうしわけない…。

 森下渡船と同じように板を渡していただいて乗船。

 さっそく出発です。

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 4分ほどで対岸に到着。

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 左岸(木曽川との間の堤防)側の船着き場。

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 森下渡船にくらべれば、かなり船着き場らしい。それもそのはず、長良川の日原渡船は森下渡船にくらべずっと利用客が多く、2010年4月から11月で10組が利用したそうです。でも10組だとやっぱり2011年3月限りで廃止はなっとくですね…。

 帰っていく渡船を見送って、木曽川の日原渡船へ歩き始めます。

 土手への途中で振り返ってみたところ。

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 かなり道らしいふんいき。

 土手に上がると、そこには「河口から20km」の看板。そして下流側にそれらしき小屋が。

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 行ってみると、荒れ果てた渡船小屋。

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 でも、こちらには必要最低限の情報は掲示されていました。実は、木曽川の日原渡船の渡船小屋の電話番号を、たまたま知っていた長良川の日原渡船の船頭さんに教えていただいていたのですが、こちらにはその番号も掲示されていました。電話すればこちらに来ていただけそうなので、ひと安心。ちなみに電話番号は090-7309-7908(運航時間中のみ連絡可)。

 小屋のわきの小道を木曽川へ歩いて行くと船着き場が。

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 ここで電話したら、首尾よくすぐ電話に出ていただけました。お願いして来ていただけることに。でも、船頭さんは電話でお願いされることはめったにないはずなので、ときにはすぐに電話にでていただけないかもしれません。右岸から渡るときは、あらかじめ海津市建設課に電話して渡りかたを相談(それとなく予告)しておかれることをおすすめします。

 やって来たのは第八塩田丸。

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 へさきから乗り込むと、さっそく一路塩田へ。

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 5分ほどで塩田に到着。

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 こちらが渡船小屋。

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 渡船小屋で県のアンケートに協力したついでに伺ったのですが、こちらの渡船の利用者は岐阜県側にくらべればけた違いに多く、11月1日から27日(午後2時ころ)までで100人ほど利用したそうです。でも冷静に考えるとそれまで土日水曜の運航日は11日なので、1日当たりの利用者は10人程度。県道として実用的な意味はほとんどないとはいえ、やっぱり少ない…。

 私はこのあと1時間ほど歩いて名鉄尾西線の町方駅まで。歩くのがいやな方は愛西市巡回バス(無料)の八開ルート「塩田(下)」バス停が近いようです。名鉄津島線の藤浪駅まで約15分なのですが、日曜休みで1日2-3本。ちなみに町方駅はタクシーが待つような駅ではないふんいきだったので、日原渡船までタクシーで行きたい方は津島駅で降りたほうがよさそうです。たぶん10分、2000円くらいのはず。

 念のため繰り返し申し上げておきますが、長良川、木曽川の日原渡船はどちらも2011年3月31日限りで廃止が決まっています。長良川の日原渡船の利用には海津市役所に2日前までの予約が必要です。木曽川の日原渡船は土日水曜のみ運航。くれぐれもご注意ください。

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 というわけで、(たぶん)江戸時代からの伝統がある森下渡船、葛木渡船、二つの日原渡船もまもなく終わり。輪中時代をしのべるのも、あとわずかです…。

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2010/10/21

シドニーのフェリーで川下り(オーストラリア・シドニー)

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 海外旅行の楽しみはなんといっても乗り物。「せっかくだから、いろんな種類の乗り物を体験したい…」と考える人も多いことでしょう。そのような人におすすめの旅行先はオーストラリアのシドニー。近郊電車、バス、路面電車(LRT)、モノレール、フェリーと楽しめちゃいます。ただ、シドニーの人は乗り物好き慣れしてるのか、観光地じゃないとこの乗り物で、「日本から乗りに来ました」と言っても、喜んではくれるけどあんまりびっくりしてくれないのが残念といえば残念ですかね…。

 そんなシドニーの乗り物の中でもおすすめはフェリー。乗り物がそんなに好きでない、ちゃんとした観光の人もたくさん乗っているので、だれでも安心してお楽しみいただけると思います…。2010年5月7日に乗ってきたときの報告です。

 私が乗ったのは、シドニーの西20kmにある、パラマッタ(Parramatta)から川を下ってシドニーまで。ほかにも湾内のフェリーがあるのですが、残念ながらそちらは体験できませんでした。フェリーの案内はこちら

 パラマッタのフェリー乗り場はここ。

 シドニーの近郊電車(CityRail)のパラマッタ駅から歩いて10分ほどのところ。パラマッタ駅は、シドニーのセントラル駅からウェスタン線(Western Line)またはブルーマウンテン線(Blue Mountain Line)で30分ほど。1時間に4本から6本ほど出ているので、わりと簡単に行けます。

 乗り場はこんな感じ。

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 まわりはのんびりくつろげる、きれいな公園になっていました。川幅は30メートルほど。ちなみにパラマッタという地名は、もともとここに住んでいたアボリジニ(先住民)の言葉で「うなぎ淵(eel creek)」という意味なんだそうです。この川でうなぎ漁をしていたようです(現地の解説に書いてあった)。

 きっぷ売り場があったり、係員がいて案内してくれるわけではないのですが、待っていたら下流から船がやってきました。

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 川幅にくらべて、不釣り合いなほど大きな双胴船です。方向転換できるのかしら…と心配になりましたが、もちろん大丈夫。器用に回転して(トップの写真)、乗り場の桟橋に接岸します。

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 降りる人を待ってから乗船。

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 客室に入ってもいいのですが、とりあえず船首の甲板にあるベンチに腰掛けました。川にはところどころ緑と赤の柱が建っていて、その間が水路であることを示しているようです。

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 景色を眺めながら過ごしているとやがて船員さんがやってくるので、きっぷを持っている人はきっぷを示し、そうでない人はお金を払ってきっぷを購入します。私は近郊電車、バス、フェリーが乗り放題の1日乗車券(MyMulti DayPass、20豪ドル、当時のレートで1546円)を持っていたので示すだけ。ちなみにパラマッタからシドニーまでのフェリー片道乗車券は6.6ドル(510円)、近郊電車片道乗車券は4.6ドル(356円)だったようです。いろいろ寄ったりしないのであれば、乗るたびにきっぷを買ったほうが安くなりそうです。

 夕方の船だったので夕日がきれいでした。5月は特に乾季というわけではないようですが、空気が乾燥しているせいか、日が沈んでもかなり長い時間赤くかがやく空が印象的でした…。

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 船は最初、そんなに混んでいなかったのですが、オリンピック・パーク乗り場にたくさんのお客さんが待っていました(今はダイヤが変わったので、パラマッタ発の船はオリンピック・パークを通過するようです)。

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 暗くなってきたこともあって、客室に移動。客室はこんな感じ。

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 オリンピック・パークからはノンストップでシドニーへ。ライトアップするシドニー・オペラハウスの近く、近郊電車の地下鉄区間サーキュラー・キー(Circular Quay)駅のそばのフェリー・ターミナルに着きます。パラマッタから1時間ほど。

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 というわけで、シドニーのフェリー、なかなか楽しめると思います…。

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2010/07/20

渡船に乗ってお遍路気分(高知県高知市)

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 四国といえば八十八ヵ所めぐり(お遍路)。お遍路は、平安時代に弘法大師が歩いて回った経路をたどるのがもともとの趣旨。でも、弘法大師もすべての区間を歩いて回ったわけではありません。四国への行き来だけでなく、川や入江を渡るのに船を使ったようです。このため、歩き遍路で渡船を使っても、全部歩いて回ったと認められるんだそうです。そんな歩き遍路にも使われる渡船は、今では高知県高知市の浦戸(うらど)湾を渡すものが残るだけ。2010年3月20日に行ってきました。

 場所はここ。


より大きな地図で 浦戸湾の県営渡船 を表示

 高知市の南、浦戸湾の入り口近くで東側の種崎と西側の長浜を結びます。四国八十八カ所の第32番札所、禅師峰寺(地図上の高知高等技術学校のさらに東)と、第33番、雪渓寺(地図内の左側)を結ぶ経路上に位置します。種崎渡船場は、高知市の中心街、はりまや橋から土佐電鉄バスで30分弱(510円)、種崎行きで終点下車、すぐ。時刻表はこちら(PDF)。長浜渡船場は、はりまや橋(南はりまや橋バス停)からみませ行きのバスで約20分(490円)、梶ケ浦渡場下車すぐ。みませ行きのバスはそんなに多くないのですが、塩谷経由桂浜行に乗り塩谷で下車(460円)後東に10分歩いたり、南海中学校経由桂浜行きや長浜出張所行きに乗り長浜出張所下車(420円)後東に15分歩くといった方法でもたどり着けます。高知県交通の時刻表はこちらから。ちなみに私は桂浜(坂本龍馬の銅像や水族館がある)を見物してから、タクシーで浦戸大橋を渡り種崎渡船場へ。10分足らずで1450円。なお浦戸大橋には歩道もあるので、桂浜から種崎渡船場まで歩くことも可能です。たぶん40分くらい。

 こちらが種崎渡船場の待合所。

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 渡船は、県道の位置付け。なので高知県の県営渡船(2006年から県が民間に運航委託)。いつから県営渡船として運航しているかは不明なのだそうですが、明治初期には地区共同で渡船は運航していたのだそうです。ここからは想像ですが、浦戸湾口で渡船を運航しやすい距離なうえ、お遍路さんの経路にもあたっていたここは、少なくとも江戸時代には何らかの形で渡船が運航されていたのではないでしょうか。当日もお遍路の方が何人か、渡船を待っておられました。

 歴史を含む県営渡船の案内はここ。見ていただくとわかりますが、昼間はだいたい1時間に1回の運航。運賃はただ。自転車や125cc以下のバイクは乗れますが、自動車は乗れません。

待っていると、対岸(長浜)から渡船がやってきました。

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 渡船は種崎ではすぐに折り返すので、長浜からのお客さんが降りたら乗船。

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 乗船が済むと、あわただしく出港。離れゆく種崎渡船場。

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 長浜に向けて進みます。

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 この渡船、2002年までは自動車も運んでいたので、いかにも車を止めて置くようなスペースが立ち席になっています。5分ほどの短い航路なのですが、両脇には長いすも用意されていました。

 まわりはだいたい堤防になっているので、ものすごくいい景色とはいえませんね…。

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 ほどなく長浜に到着。長浜側はちょっとした工場地帯というおもむきでした。

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 というわけで、わりと気軽にお遍路気分が味わえる浦戸湾の県営渡船。桂浜など高知観光のついでに乗ってみるのはいかがでしょうか…。

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2010/04/24

三津の渡し(愛媛県松山市)

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 四国の松山といえば道後温泉。でもそれだけでなく、万葉集にも謡われた港町でもあります。そんな松山の港に市営の渡船「三津(みつ)の渡し」があると聞いて、2010年3月18日に行ってきました。

 場所はここ。

 伊予鉄道高浜線の港山駅から歩いて3分ほどのところ。渡船は、三津浜港がある対岸との間を行き来します。私はJR三津駅から歩いて三津浜港側の渡船乗り場に行きました。徒歩20分ほど。伊予鉄高浜線の三津浜港駅からだと歩いて10分ほど。昔からの港町である三津浜港側がにぎやかなので、どちらかというと三津浜港側の人が電車に乗るために利用しているのではないかと思います。ちなみに市道扱いでただ。午前7時から午後7時まで、随時運航。

 三津浜港側で待っていると、港山側から船がやってきてくれました。

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 距離は80メートルほどなのであっという間です。

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 乗降は舳先(へさき)から、階段状の乗り場と。「タイタニック」のディカプリオみたいな気分になれそうですね…。

 港山側から三津浜港側をながめたところ。

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 この渡し、古くは小林一茶、新しくは田中麗奈が利用した、500年以上の歴史があるもののようです。また三津浜は、夏目漱石や正岡子規の足跡や古い町並みが残ります。三津浜港を散歩するついでに渡しを利用するのはいかがでしょうか…。

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2010/01/26

海上タクシーで島めぐり(鹿児島県瀬戸内町)

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日本は島の国。多くの島には定期船が通っているのですが,都合のよい時間に船が出るとは限りません。そこで頼りになるのは海上タクシー。奄美大島の南にある加計呂麻(かけろま)島のさらに南,請(うけ)島に海上タクシーで渡ってみました。2009年12月20日のことです。

請島はここ。

定期船は奄美大島の南端,瀬戸内町古仁屋(こにや)から,1日1往復か1.5往復。便利とはいえません。そこで,定期船と時間が合わないときに重宝するのが海上タクシー。ただし,タクシーというだけあってそれなりのお値段です。たとえば,定期船の発着する古仁屋から請島まで海上タクシーを使うと1万円以上かかるようです。ちょっと高いですね…。でも大丈夫。古仁屋からフェリーで加計呂麻島に渡り,そこから加計呂麻島の反対側にバスで行き,最後に海上タクシーを使うという手で海上タクシー代は約半分に節約できます。地元で「中渡し」と呼ぶルートです。これなら何とか片道くらいなら…というわけで使ってみました。

私が使ったのは,古仁屋 -(町営フェリー)- 瀬相(せそう) -(加計呂麻バス)- 伊子茂(いこも) -(海上タクシー)- 池地(いけじ)というルート。百聞は一見にしかず。地図に再現するとこんな感じ。


より大きな地図で 中渡しルート(伊子茂経由で請島池地までの場合) を表示

このほかにフェリー,バスの時間によっては,古仁屋 -(町営フェリー)- 生間(いけんま) -(加計呂麻バス)- 諸鈍(しょどん) -(海上タクシー)経由のルートも使えます。また,最終目的地は,請島のもう一つの港,請阿室(うけあむろ)や,請島のおとなり,与路(よろ)島にもできます。本気で検討されるなら,瀬戸内町のWebページの町内交通のコーナーを参考にされるとよいでしょう。なお,海上タクシーは事前に予約しておいたほうがよい感じでした。海上タクシーは地上のタクシーと違って,メーターはありません。個人経営が基本のようで,決まった運賃もないんじゃないかと思います。私は当日,加計呂麻島のバスの運転手さんに電話番号を教えてもらって連絡したのですが,請島や与路島の民宿に泊まったりする方は,事前におすすめの海上タクシーの連絡先と運賃相場を教えてもらうことをお勧めします。

私が古仁屋から乗ったのは,朝7時発の瀬相行きフェリー。運賃は350円。25分ほどで瀬相に到着。

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瀬相港にはかわいいバスがたくさん待っていました。フェリーに接続して同時にいろんな方向に出発して行くんですね…。で,佐知克(さちゆき)行きバスに乗車。運転手さんに海上タクシーに乗る旨伝えて,海上タクシーの携帯電話番号を教えていただきました。与路島に自宅がある海上タクシーだったのですが,電話をかけるとたまたま伊子茂まで来ているとのこと。お願いして,バスで海上タクシー乗り場まで数分,200円。

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海上タクシーは,こんな船。定員は10名ほどだと思います。タクシーだけでなく,釣り船も兼ねているようです。釣り上げた大きな鰆(さわら)の写真が飾ってあったのが印象的でした。

中のようす。

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池地までは約20分,5000円。古仁屋からかかった時間は,ちょうど1時間。海上タクシー,当日は風が強かったこともあって,けっこう揺れました。揺れる乗り物が好きな方は,ほどほどに波の高い日がおすすめですね…。ホントに波が高いときは欠航するので,揺れても危険はないと思います。

去りゆく海上タクシー。

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で,私は4km弱歩いて請阿室へ。そこからフェリーに乗り与路島に(450円),さらにフェリーに乗り,その日のうちに古仁屋に(1000円)。いったい何しに行ったんだって感じですね…。

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請島も与路島も,観光地という感じではないのですが,のんびりしたり,釣りをしたり,ダイビングをするには良さそうです。近くに来られたときは,海上タクシーで島めぐり,いかがでしょうか…。

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2010/01/10

大阪渡船めぐり

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大阪は水の都。今でも大阪市は8ヵ所で渡船を運航しています。大阪近郊のかたにとって渡船めぐりは,冬のちょっとしたおでかけにもってこいでしょう…。かなり古いですが1997年9月13日に行ってきました。

大阪市の案内はこちら

地図は,「現在運航中の渡船場」に載っています。ちょっと引用させていただきます。

私は一筆書きの要領で,(4)の落合上渡船を左(西)から右(東)へ,(5)の落合下渡船を東から西へ,(6)の千本松渡船を西から東へ,(8)の木津川渡船を南から北へ,(7)の船町渡船,(3)の千歳渡船,(2)の甚兵衛渡船,(1)の天保山渡船の順で回りました。渡船場の間は,バス,電車と徒歩で,約5時間の小旅行です。

バス,電車を乗り継いで渡船場を回るなら,市バス,市営地下鉄の共通一日乗車券がお勧め。当時も今(2010年1月)も850円。路線図はこちらから。なお,渡船はぜんぶただですが,行けば随時渡してくれるわけではありません。運航時刻は決まっています

さて,私は大正駅から出発しました。大正駅そばの大正橋バス停から千島バス停へ市バスで移動。そこから約10分歩いて落合上渡船場へ。本当は千島公園前バス停が近い(徒歩約5分)のですが,バスの間隔が開いていたので,圧倒的に本数が多い千島バス停を使いました。

こちらが落合上渡船。

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次の落合下渡船には,木津川の左岸(東側)を歩いて15分ほど移動。うろ覚えですが,町工場が集まっているようなところだったような気がする…。

こちらが落合下渡船。

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あんまり変わり映えしませんね…。

歩いて5分ほどの平尾一丁目から千本松橋西詰まで市バスで移動。落合下渡船の最寄りバス停は小林公園までですが,なぜか一つ先のバス停から乗っている…。千本松橋西詰バス停から千本松渡船場はすぐ。

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上を通っている千本松橋にも歩道はあるようなのですが,高さ36mまで歩いて登るのはあまりに大変なので渡船が残ったということのようです。

次は,南津守二丁目から北加賀屋までバスで,そこから住之江公園まで地下鉄で,さらに木津川渡通までバスで。どうしてこのルートを取ったのかは覚えていませんが,今なら別のルートがいいかもしれません。徒歩約10分で木津川渡船。

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木津川渡船はほかより運航間隔が広い(昼間45分)のがポイントですかね…。お天気がよいなら,待ち時間にお弁当を開いたりするとよいかもしれません。

木津川渡船からは約10分歩いて東船町バス停へ。市バスで西船町へ。そこから約5分で船町渡船に。実は木津川渡船の最寄りバス停は中船町(約5分)。しかも木津川渡船から船町渡船までまっすぐ歩いても15分程度。覚えていませんが,単純にバスに乗りたいだけのために,無駄にバスに乗ったような気がする…。これも一日乗車券のよいところでしょうか。

船町渡船。

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歩いて約5分の鶴町一丁目からバスで鶴町四丁目へ,さらに歩いて5分で千歳渡船。

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こちらは,川の渡船というより港の渡船という感じでした。

ここから約20分歩いて,甚兵衛渡船へ。新千歳から泉尾四丁目までバスに乗る手もあるのですが,ちょうどいいバスがなかったのでしょう。

甚兵衛渡船。

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ここらへんから,雨がぽつぽつ降り始めました…。歩いて約15分の三先から地下鉄大阪港までバスで移動。甚兵衛渡船の最寄りバス停は福崎一丁目ですが,いい案配にバスが来なかったのだと思います。地下鉄大阪港から歩いて約10分,天保山公園の片隅にある天保山渡船。こちらは昼間30分に1回とやや少なめ。待ち時間に日本一低い天保山登山などいかがでしょうか。でも当日は本降りで,とてもそんな状態じゃなかった…。

これが天保山渡船(トップの写真も)。

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ここから約10分歩くとJR桜島線の桜島駅。大阪港駅で傘を買ったのですが,それでも濡れてしまいました…。

というわけで,1日楽しめる渡船めぐり。お天気を確認したうえでお出かけになることをお勧めいたします…。

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2009/10/20

北上川の山田の渡し(宮城県石巻市)

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北上川に二つ残る渡船のうち一つは,宮城県石巻市の樫崎と山田を結ぶ山田の渡し。正式には石巻市の市道樫崎山田線渡船区間というらしい。2009年9月12日に行ってきました。場所は地図の右下。

ここはもともと北上川が流れていなかったところ。河道を開削して流れを変えたのですが,その影響で山田地区が孤立してしまいました。そのため,1931年から運航されているということです。運航は山田船場維持組合に委託。実際は1人の方が40年以上船頭を務めておられるみたいです。

近年では利用者も減り,2008年には廃止の話も持ち上がりました。新聞報道はここ。続報がなかったので,廃止になっているようにも思えたのですが,市道を所管している石巻市役所桃生総合支所に電話して聞いたところ,「無くなると困るという声が強かったので,運航を続けています」というお話。確か日曜は休みだったと聞いたと思う…。ただし,事態は流動的なので,もし行かれる方がいるなら,事前に総合支所に運航状況を確認することをお勧めします。

で,当日は地図右上の柳津駅方面から歩いて向かいました。距離は6kmほど。急いで歩いて1時間強。のんびり歩くと2時間弱ほどでしょうか。国道45号線を歩いていくと,場違いな横断歩道があります。集落から渡船乗り場に行く人は国道を渡るからですね…。地図で大体の目安をつけて,横断歩道のところで川岸に出るようにするとよいでしょう。

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こちらが乗り場。手がかかっていませんね…。

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対岸のようす。

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目を凝らすと,渡船が見えます。

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しばらく待っていると,気づいてやってきていただけました。ちなみに渡船小屋が対岸にあり,気づいてもらえるか不安だったので,1時間半ほど前に電話して行くことを予告して行きました。電話で話したところお昼どきははずしたそうがよさそうな感じでした。

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到着した船。

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離れ行く河岸。

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近づいてくる対岸。

あっという間でした…。

このあと,地図中ほどの桃生小学校まで20分ほど歩き,列車の時刻を考えてそこでタクシーを呼んで陸前豊里駅まで行ってもらいました。1310円。ちょっと高かった…。

というわけで,なかなか乗りにくい山田の渡し。天気のいい日に折りたたみ自転車でサイクリングがてらというのがいいと思うのですが,いかがでしょうか。

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