オーストラリア

2011/07/05

シドニー近郊保存鉄道めぐり

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 シドニーは、近郊電車が発達している都市。その気になれば、相当のところまで電車で行けてしまいます。ただ電車に乗っているだけでも楽しめますが、途中で下車して観光すればもっと楽しめるでしょう…。というわけで2010年5月9日、シドニー近郊の保存鉄道を回ってきました。


1.イラワラ軽便鉄道(Illawarra Light Railway)

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 シドニーから約80km南、アルビオンパーク(Albion Park)という町で、イラワラ軽便鉄道博物館というNPO団体がさとうきび畑や工場、建設現場で使用していた機関車や車両を保存しています。毎月第2日曜と、そのほか年に何日かの休日は、午前10時半から午後4時まで、動く列車に乗車できる運転会を開催しています(トップの写真も)。案内はここ

 場所はここ。


より大きな地図で イラワラ軽便鉄道(Illawarra Light Railway) を表示

 シドニー近郊鉄道(CityRail)南海岸線(South Coast Line)のアルビオンパーク駅から歩いて15分ほど。シドニーからアルビオンパークまでは早い列車で2時間くらい。列車は乗り換え便も含めると1時間に1本ほど出ています。私が訪問した日は、線路のメンテナンスで南海岸線はシドニー - ウーロンゴン(Woollongong)間が運休。代行バスでウーロンゴンまで、そこから列車に乗り換えていきました。私は乗り放題券(MyMulti Day Pass)を使ったので20豪ドル、当時のレートで1546円ほどかかりました。単純往復なら、もう少し安く行けたと思います。

 駅から歩いていくと、看板が。

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 お子様連れが多いようす。でもせっかく日本から来たので、思い切って入ってみました…。

 蒸気機関車や蒸気機関の煙が気分を盛り上げます。

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 乗車できるのは、線路の幅610mmの蒸気機関車列車と、線路の幅185mmのミニチュア列車。両方2回ずつ乗れるきっぷ(All Rounder Ticket)を購入($10、773円)。ほかにも1回券や乗り放題券など、いろいろなきっぷが用意されています。

 まずは蒸気機関車列車。当日運行していたのは、オーストラリア北部、クイーンズランド州のさとうきび用鉄道で使われていた機関車でした。客車はさまざまで、中には路面電車だったものもあったようです。

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 1kmほどの周回の線路を2周します。

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 2周目で駅を通過するときは、チアガールがお見送り。

 運営しているのはボランティアだと思うのですが、みなさんいいかんじでした…。

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 ミニチュア鉄道は、日本でも遊園地にあるようなかんじのものでした…。

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2.シドニー路面電車博物館(Sydney Tramway Museum)

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 シドニーとアルビオンパークの中間、といってもかなりシドニーよりのロフタス(Loftus)には、シドニー路面電車博物館があります。イラワラ軽便鉄道の帰りに寄ってみました。

 場所はここ。


より大きな地図で シドニー路面電車博物館 を表示

 シドニーから直接行くのなら、南海岸線のロフタス駅のすぐそば。1時間弱というところでしょうか。毎週日曜日の午前10時から午後5時までと、水曜日の午前10時から午後3時までが開館(運行)時間。そのほかオーストラリアの学校の休暇期間中は平日も開館するようです。詳しくはこちら

 オーストラリア国内だけでなく海外からも路面電車を集め、一部は線路を走らせて乗って楽しめるようになっています。入館料は当時$10(773円)でしたが、2011年7月時点では$15に値上がりしているようです。

 私はかなり遅めの閉館しかけの時間に着いたのですが、間に合いました。

 まず乗ったのがこれ。

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 どこを走っていた車両だったかは覚えていません。

 車内はこんなかんじ。

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 この電車で500mほどの線路を往復。

 次はメルボルンで走っていた電車。

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 この電車でやはり500mほどの別の線路を往復。

 途中で幹線道路を自動車を止めて横断するのにはびっくりしました。

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 折り返し地点。

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 もどってきて、車庫を見物。

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 世界中の路面電車が集められているようす。京都市電も1両保存されていました。

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 というわけで、シドニー近郊の保存鉄道。乗り物好きならきっと楽しめることでしょう…。

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2010/12/16

ジグザグ鉄道で山登り(オーストラリア・リスゴー)

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 旅行する人にとって、山越えは難所。トンネルや飛行機が普及するまでは、いったりきたりしながら山道を登ることも珍しくありませんでした。でもそんな山越えだからこそ、途中の景色やてっぺんでのいっぷくが楽しいもの…。オーストラリアのシドニー近郊、アデレード(Adelaide)やパース(Perth)と結ぶ鉄道の大陸分水嶺区間では1869年(明治2年)から1910年(明治43年)のあいだ、ジグザグのスイッチバックを使って山を越えていました。今ではその区間の一部が「ジグザグ鉄道」(Zig Zag Railway)として、当時をしのぶ観光用鉄道になっています。2010年5月8日に行ってきました。

 場所はここ。


より大きな地図で ジグザグ鉄道(Zig Zag Railway) を表示

 もよりは、シドニー・セントラル(Sydney Central)駅から近郊電車(CityRail)ブルーマウンテン線(Blue Mountains Line)で2時間40分、150kmほどのジグザク(Zig Zag)駅。先に紹介したカトゥーンバ(Katoomba)から40分ほど先に進んだところにあります。電車はほぼ2時間に1本。往復きっぷ(Return Ticket)は15.6豪ドル(2010年12月16日のレートで1297円)、土日休日に使える往復きっぷ(Off-Peak Return)だと10.8豪ドル(898円)。カトゥーンバに寄りながら行くなら、平日ならフリーきっぷ(20豪ドル、1663円)、土日休日ならジグザグまでの往復きっぷにカトゥーンバからジグザグまでのきっぷ(6豪ドル、499円)を組み合わせるとよさそうです。

 なお、ジグザグ駅はホームの短い無人駅。乗り降りする人がいないときは通過することになっています。ジグザグで降りるときは、電車のいちばん後ろにいる車掌さんにあらかじめ申し出て、電車のいちばん後ろの車両の後ろのドアから降りることになります。英語に自信がなくてもだいじょうぶ。車掌さんに「プリーズ・ジグザグ、ジグザグ!」と連呼すればわかってもらえるでしょう。

 さて、ジグザグで降りると、左手がジグザグ鉄道のボトム・ポイント(Bottom Point)駅。見取り図はこれ。

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 下の青い線が近郊電車の線路。左側がシドニー方向。緑の線がジグザグ鉄道。今はシドニー方面の電車は、ジグザグ駅を出てすぐトンネルに入りますが、1910年までは、緑の線に沿って折り返して峠に向かっていたわけです。

 で、灰色の線に沿ってボトム・ポイント駅に向かいます。駅はこんなの。

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 ホームを通って駅舎で往復きっぷを購入。28豪ドル(2010年5月当時のレートで2165円)。待っているとほどなく列車が到着。

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 坂を下ってきたので、あまり煙は出ていませんね…。折り返しで乗車する列車になります。

 なお、ジグザグ鉄道は日によって運転時刻と使用車両が違います。蒸気機関車が走るのは、土曜、日曜、水曜。それ以外は原則としてディーゼル機関車(2010年)。日曜は蒸気機関車とディーゼルカーが交互に走り本数も増える日で、ディーゼルカーもなかなか魅力的だったのですが、私が乗ったのは土曜で蒸気機関車だけの日。

 ジグザグ鉄道のWebページはこちら。時刻表はこちら

 実はこれから向かうクラレンス(Clarence)駅は大きな道に面していて、車で乗り付けた人がクラレンスから往復するほうが、地元の人には一般的。なので、静かだった駅が折り返しのお客さんで一気ににぎやかに。

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 蒸気機関車には人だかりが。

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 蒸気機関車は給水を済ませると、列車の反対側へ移動。

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 間もなく発車なので車内へ。これが客車(蒸気機関車連結前)。

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 車内はこんなかんじ。

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 さて列車は出発するとすぐに坂を登り始めます。

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 10分ほどで列車は駅らしき場所に到着。

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 ここはトップ・ポイント(Top Points)という名の信号場。列車が逆方向に折り返すための設備で、人が乗り降りするところではありません。

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 でも機関車の付け替え時間を利用して外へ。ここは、ぜひ跨線橋の上から通過する蒸気機関車を眺めたいところ(トップの写真)。煙を浴びると10年長生きできるといいます(ウソ)。ちなみに橋の上からの景色はこんなかんじ。

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 10分ほどの停車のあと折り返した列車は、今来た線路と、電車が走る線路を見下ろしながら進みます。

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 この三段スイッチバックの風景は、1869年とさほど変わっていないのではないでしょうか…。

 さらに10分ほどで終点のクラランス駅。

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 折り返し時間は40分ほど。このあと列車は、来た線路を逆に、ボトム・ポイント駅まで。ちなみにクラランス駅とボトム・ポイント駅の間は遊歩道があり、森の中を散策しながら歩けるようです。所要45分。そのための片道きっぷは18豪ドル。

 さて帰りの電車ですが、ジグザグ駅は黙っていると電車が通過する駅。

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 そのためにホームに備え付けの緑の円板付きの棒をかざしてやって来る電車に合図する必要があります。フラグ・ストップ(Flag Stop)ですね。ぜひ電車を停めてみたかったのですが、スイスから来たという老夫婦にその役割を譲ってしまいました。ちょっぴり残念…。

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391 私が訪れた当日は、ブライダル姿のカップルが私が降りたあとの列車にご乗車。貸し切りではなかったようなので今から考えるとちょっと不思議な気もするのですが、ともかく、紆余曲折しながらもいっしょに登っていくとはおしゃれです…。ご結婚おめでとう、末永くお幸せに(Happy Wedding! and have a happy life with your partner)。

 というわけでジグザグ鉄道。シドニーを訪問した乗り物好きには欠かせないポイント。ブルーマウンテンといっしょに回ると楽しいと思います…。

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2010/11/13

ロープウエイとケーブルカーでブルーマウンテンめぐり(オーストラリアのカトゥーンバ)

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 「人間(じんかん)いたるところ青山あり…」。青山(ブルー・マウンテン)という地名は、世界中いたるところにあります。中でも世界的に有名なのはオーストラリアのブルー・マウンテン。世界遺産にも登録された自然が、そのままの風景で残ります。そこにかかっているシーニック・ワールド(Scenic World)のロープウエイとケーブルカー。2010年5月8日に行ってきました。

 場所はここ。


より大きな地図で カトゥーンバのシーニック・ワールド を表示

 もより駅は、カトゥーンバ(Katoomba)。シドニーから近郊電車(CityRail)、ブルー・マウンテン線(Blue Mountains Line)で2時間ほど。往復きっぷ(Return Ticket)は、いつでも使えるタイプで15.6豪ドル(当時のレートで1206円)、平日の午前9時以降と土日休日に使えるタイプ(Off-peak return)で10.8豪ドル(835円)。別ページで紹介するジグザク鉄道(Zig Zag Railway)など、近くをいっしょに回ったりするなら1日乗車券(Day Pass、20豪ドル、1546円)を利用するのもよいでしょう。

 電車は1時間に1本出ているので、シドニーからわりと気軽におでかけできます。シドニーの近郊電車はほとんど2階建てなのですが、なかでも中距離電車の位置付けのブルー・マウンテン線は普通の電車より椅子が豪華(日本の特急のように向きを変えられる)でトイレがついていました。行きは進行方向左側がながめがよいので、2階の左側に座って、サンドやお寿司(巻き寿司はオーストラリアでも一般的)、コーヒーといったほかの人に迷惑にならないものをいただきながら車窓を楽しむのもよいかもしれません。

 カトゥーンバ駅からシーニック・ワールドは距離にして3kmほど。登り坂になるので、歩いて行くのはちょっとたいへんです。でも大丈夫。トロリー・ツアーズ(Trolley Tours)エクスプローラー・バス(Explorer Bus)の2社が近くの観光ポイントを結ぶ巡回バスを出しています。1日乗車券(または1日乗車券とシーニック・ワールドなどの施設の利用券のセット)でしか乗れないのですが、ブルー・マウンテンの森を見下ろす断崖絶壁のエコー・ポイント(Echo Point)といった見逃せない景勝ポイントや、エッジ・シネマ(Edge Cinema、ブルー・マウンテンのドキュメンタリー映像が見れるらしい)を経由するので、時間が許す限り乗り降りして楽しむとよいでしょう。私は、駅でたまたま出発が早かったエクスプローラー・バスを利用。シーニック・ワールドの3種類の乗り物に1回ずつ乗れる利用券込みで58豪ドル(4885円)。同じ効力のきっぷがトロリー・ツアーズでは44豪ドル(3402円)。エクスプローラー・バスのチケットではトロリー・ツアーズには乗れません(逆もだめ)。

(2010年11月18日追記。行きが登り坂と書きましたが、行きは下りでした。ごめんなさい…)

 さて、カトゥーンバ駅からシーニック・ワールドのスカイウエイ乗り場まではバスで10分弱。

 こんなところ。正式にはスカイウエイ・イースタン・ステーションというらしいです。

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 これが案内。

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 スカイウエイは、切り立った崖でできた谷を渡って、シーニック・ワールドのトップ・ステーションと結びます。カトゥーンバ駅からのバスは、トップ・ステーションにも行きますが、ブルー・マウンテンの空中散歩を楽しむために、ここで降りたわけです。

 しばらくするとロープウエイのゴンドラがやってきました。

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 このロープウエイは、かならず後ろから乗って前に降りるようになっているのと、つるべ式でなく1台の搬器(乗り物)がいったりきたりするのが珍しい。日本にはないタイプです。

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 ロープウエイの真ん中はガラス張りになって、270メートル下の原生林を覗けるしくみ。大丈夫とわかっていてもちょっと怖いですね…。

 ロープウエイからのながめ。

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 この一帯は、砂岩でできて浸食が激しいらしく、深くて雄大な谷が刻まれています。谷底は原生林になっており、谷底を散歩してもよし、上から景色を眺めるのもよしという世界的観光地になっているわけ。

 反対(進行方向右)側には滝が見えるらしいのですが、こちら側の展望に気を取られて、気づきませんでした…。

 ロープウエイを降りたら、谷底に降りるケーブルカー(シーニック・レイルウエイ)に乗り換え。ケーブルカーはこんなの。

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 さっそく乗り込みます。

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 乗るときの傾斜はそれほどでもないのですが、途中はかなり急。ふんばっていないと車両からころがり落ちそうな感じがしてきます。実際はそれほどでもない(時速14kmくらい)らしいのですが、スピード感もあります。足下に置いた荷物が心配でした…。

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 シーニック・ワールドではこのケーブルカーを「世界一急勾配」とうたっています。実際に最急勾配は52度とかなり急ですが、米国のテネシー州には最急勾配72度のケーブルカーがあるらしいので、たぶん世界一最急ではないと思います…。ちなみに日本で一番急なケーブルカーは東京の高尾山にあるもので、最急勾配が31度だそうです。

 こちらが下の駅。トップ・ステーションから約2分、200メートル降りた谷底です。

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 人を降ろすと、さっさと引き上げられていきます。世の中のだいたいのケーブルカーは、つるべ式になっていると思うのですが、ここはそうなっていませんでした。つるべ式でないところでも重しでバランスを取るのがほとんどだと思いますが、ここは重しもなかったような気がする…。どうなっているのでしょうか。

 もともとここは石炭の鉱山だったらしく、このケーブルカーも石炭運搬用だったようです。今は原生林になっていますが、ところどころ鉱山のあとの展示もありました。

 石炭鉱山だったころのトロッコ。

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 石炭鉱山だったころから、週末には森林浴(Bush Walk)の観光客を乗せていたそうです。当時の車両。

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 で、ケーブルカーで降りた原生林の谷は遊歩道が整備されています。しばし散歩。さまざまな遊歩道が整備されているので、全部歩こうと思えば何時間かかかるのではないでしょうか(たぶん)。

 歩いていると、やがてトップ・ステーションに登るロープウエイ(シーニック・ケーブルウエイ)の駅が。ケーブルカーの駅からまっすぐ歩けば10分足らずです。

 降りてくるロープウエイ。車体には「Cableway」(ケーブルウエイ)と書いてあります。ちなみにロープウエイのことは、英語圏では「ケーブルウエイ」や「ケーブルカー」(日本でいうケーブルカーは英語圏ではフニキュラー:Funicular)ということが多いようです。

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 車内はこんな感じ。谷底から山を登るせいか、階段状になっています。こちらの最急勾配は39度だそうです。水平差は215メートル。

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 見る見るうちに谷底から空中に。

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 3分弱でトップ・ステーションに着きました。こちらのロープウエイも、つるべ式でなく搬器は1台だけ。よっぽど強力なモーターで動かしてるんでしょうか…。

 ケーブルカーで降りてロープウエイで登るのが一般的なようですが、逆回りも可能だそうです。後ろ向きで登るケーブルカーも怖さが増していいかもしれませんね…。タクシーやレンタカーで来た人はシーニック・ワールドだけのきっぷを買うことも可能。その場合。ロープウエイおよび/またはケーブルカーで谷底へ往復するきっぷが21豪ドル、さらにスカイウエイで谷を横断して帰ってくると28豪ドルだそうです。

 私はここからバスに乗って、エコー・ポイントでいったん下車。そこから歩いて駅に帰りました(バスが昼休みになって、ちょうどよい便がなかった)。

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 というわけで、ホントに世界的な観光地のブルー・マウンテン。シドニーにお出かけのときは、ぜひ行かれることをおすすめします。

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2010/10/21

シドニーのフェリーで川下り(オーストラリア・シドニー)

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 海外旅行の楽しみはなんといっても乗り物。「せっかくだから、いろんな種類の乗り物を体験したい…」と考える人も多いことでしょう。そのような人におすすめの旅行先はオーストラリアのシドニー。近郊電車、バス、路面電車(LRT)、モノレール、フェリーと楽しめちゃいます。ただ、シドニーの人は乗り物好き慣れしてるのか、観光地じゃないとこの乗り物で、「日本から乗りに来ました」と言っても、喜んではくれるけどあんまりびっくりしてくれないのが残念といえば残念ですかね…。

 そんなシドニーの乗り物の中でもおすすめはフェリー。乗り物がそんなに好きでない、ちゃんとした観光の人もたくさん乗っているので、だれでも安心してお楽しみいただけると思います…。2010年5月7日に乗ってきたときの報告です。

 私が乗ったのは、シドニーの西20kmにある、パラマッタ(Parramatta)から川を下ってシドニーまで。ほかにも湾内のフェリーがあるのですが、残念ながらそちらは体験できませんでした。フェリーの案内はこちら

 パラマッタのフェリー乗り場はここ。

 シドニーの近郊電車(CityRail)のパラマッタ駅から歩いて10分ほどのところ。パラマッタ駅は、シドニーのセントラル駅からウェスタン線(Western Line)またはブルーマウンテン線(Blue Mountain Line)で30分ほど。1時間に4本から6本ほど出ているので、わりと簡単に行けます。

 乗り場はこんな感じ。

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 まわりはのんびりくつろげる、きれいな公園になっていました。川幅は30メートルほど。ちなみにパラマッタという地名は、もともとここに住んでいたアボリジニ(先住民)の言葉で「うなぎ淵(eel creek)」という意味なんだそうです。この川でうなぎ漁をしていたようです(現地の解説に書いてあった)。

 きっぷ売り場があったり、係員がいて案内してくれるわけではないのですが、待っていたら下流から船がやってきました。

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 川幅にくらべて、不釣り合いなほど大きな双胴船です。方向転換できるのかしら…と心配になりましたが、もちろん大丈夫。器用に回転して(トップの写真)、乗り場の桟橋に接岸します。

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 降りる人を待ってから乗船。

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 客室に入ってもいいのですが、とりあえず船首の甲板にあるベンチに腰掛けました。川にはところどころ緑と赤の柱が建っていて、その間が水路であることを示しているようです。

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 景色を眺めながら過ごしているとやがて船員さんがやってくるので、きっぷを持っている人はきっぷを示し、そうでない人はお金を払ってきっぷを購入します。私は近郊電車、バス、フェリーが乗り放題の1日乗車券(MyMulti DayPass、20豪ドル、当時のレートで1546円)を持っていたので示すだけ。ちなみにパラマッタからシドニーまでのフェリー片道乗車券は6.6ドル(510円)、近郊電車片道乗車券は4.6ドル(356円)だったようです。いろいろ寄ったりしないのであれば、乗るたびにきっぷを買ったほうが安くなりそうです。

 夕方の船だったので夕日がきれいでした。5月は特に乾季というわけではないようですが、空気が乾燥しているせいか、日が沈んでもかなり長い時間赤くかがやく空が印象的でした…。

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 船は最初、そんなに混んでいなかったのですが、オリンピック・パーク乗り場にたくさんのお客さんが待っていました(今はダイヤが変わったので、パラマッタ発の船はオリンピック・パークを通過するようです)。

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 暗くなってきたこともあって、客室に移動。客室はこんな感じ。

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 オリンピック・パークからはノンストップでシドニーへ。ライトアップするシドニー・オペラハウスの近く、近郊電車の地下鉄区間サーキュラー・キー(Circular Quay)駅のそばのフェリー・ターミナルに着きます。パラマッタから1時間ほど。

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 というわけで、シドニーのフェリー、なかなか楽しめると思います…。

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2010/07/06

メルボルン蒸気鉄道めぐり(オーストラリア)

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 オーストラリアは、日本から意外と近い国。英国系の国らしく、多くの保存鉄道が乗り物好きの気を引く国でもあります。オーストラリアでシドニーと並ぶ都市であるメルボルンには、近郊にふたつ、蒸気機関車が走る保存鉄道があります。2010年4月から5月にかけて行ってきました。


1.パッフィンビリー鉄道(Puffing Billy Railway)

 まずはパッフィンビリー鉄道(トップの写真も)。2010年4月29日の記録です。

 場所はここ。


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 メルボルンからベルグレーブ(Belgrave)行きの郊外電車で1時間ちょっと。終点のベルグレーブの駅の行き止まりのすぐ先にパッフィンビリー鉄道のベルグレーブ駅があります。ベルグレーブまでの運賃は往復10.6オーストラリアドル(927円)。ベルグレーブまでの時刻表はこちらで検索できます

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 郊外電車からの連絡通路を歩いていくと、見下ろすかっこうでパッフィンビリー鉄道の駅が見えてきます。パッフィンビリー鉄道はレールの幅762mmの狭軌鉄道。日本の普通の鉄道より3割ほどレールの幅が狭いので、ずいぶんとかわいらしく見えます。

 さて、パッフィンビリー鉄道のWebページはこちら時刻表(Timetables)を見ると、限られた日の1日1本だけがジェムブルック(Gembrook)行きで、ほかはレイクサイド(Lakeside)折り返しであることがわかります。お昼(12時30分)発の列車は、ランチ列車で要予約。また、山火事のおそれがあるときに出される火気厳禁令(Total Fire Ban)発令中は、蒸気機関車でなくディーゼル機関車で運行することになっています。近年メルボルン周辺は夏の山火事が問題になっているので、特に11月から3月にかけてお出かけの際はご注意ください。

 で、私は終点まで行ける11時10分発のジェムブルック行きを選択。往復運賃は48AU$(4199円)。きっぷを買うと沿線見どころ案内をいただけます。日本語版も用意されている(リンクはPDF)ので、「ジャパニーズ・ブロウシャ・プリーズ」と、日本語版をお願いするとよいでしょう。

 これが列車。

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 こっちが機関車。

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 運転台に乗させていただきました。

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 車内のようす。

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 列車は出発するとすぐ、有数の見どころ、トレッスル橋(Trestle Bridge)に差しかかります。進行方向右手の窓から、渡る木橋がよく見えます。

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 列車は森の中を走ったり、

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 丘の上を走ったり。

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 途中ところどころ長い停車があり、みんな気分転換を兼ねて写真撮影を楽しんでいました。

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 1時間45分ほどで終点ジェムブルックに到着。

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 町のベーカリーカフェでチリパイ(3.8AU$、332円、おいしかった)をいただいたりして、1時間50分ほどの折り返し時間を過ごしました。ちょっとさびしい町なので、ハイライト区間だけ楽しめばいい人は、レイクサイド駅で折り返すといいかもしれません。エメラルド湖でピクニックやボート遊びができるようになっています(ブロウシャーによる)。

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 パッフィンビリー鉄道は、1953年にいったん廃止になったのを、ボランティアが中心になって1965年に復活させたもの。今でも機関士を始め、ほとんどのスタッフはボランティアみたいです。規制の多い日本ではちょっと無理でしょう。うらやましいです…。というわけで、メルボルン観光のついでにパッフィンビリー鉄道、なかなか楽しい一日を過ごせると思います。


2.ビクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道(Victorian Goldfields Railway)

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 メルボルン近郊にもうひとつある蒸気鉄道は、「ビクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道」(Victorian Goldfields Railway)。こちらは、ビクトリア州の標準的なレール幅1600mmの鉄道。ビクトリア州営鉄道(V/Line)のキャッスルメイン(Castlemaine)駅とゴールドラッシュで栄えた町、マルドン(Maldon)を結びます。

 場所はここ。

 キャッスルメインはメルボルンからV/Lineのベンディゴ線(Bendigo Line)で1時間40分ほど。時刻表はこちら。運賃は往復で23.2AU$(1794円)でした。

 ビクトリアン・ゴールドフィールズ鉄道のWebページはこちら。時刻表(Timetables & Fares)を見ればわかりますが、運行は水曜と日曜が中心。キャッスルメインから乗ると11時45分発の列車に乗り、15時15分着の列車で帰ってくることになります。なおこちらは、火気厳禁令の日に加え、注意報(Severe)発令中の日も蒸気機関車に代わりディーゼル機関車またはディーゼルカーで運転されることになっているようです。

 さて、V/Lineでキャッスルメイン駅に着くと、ほどなく蒸気列車がやってきました。

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 蒸気機関車もさることながら、客車も相当の値打ちものです。さっそく窓口で往復きっぷを求めて乗り込みます。往復29AU$(2242円)。

 車内のようす。

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 運転台は人だかり。

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 列車は林の中を行きます。

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 1時間弱でマルドン駅に。

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 駅の構内には、古い車両がたくさん置いてありました。

 折り返しの待ち時間には、マルドンの町まで送迎バスがあります。ちょっと観光と食事(フィッシュアンドチップスとコーヒーで11.5AU$、889円)をしてきました。

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 歴史が感じられる、いい雰囲気の町でした。

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 こちらは、保存鉄道と古い街並みで、開拓時代の雰囲気を感じさせます。メルボルンから同方向になる、ベンディゴやエチューカ(Echuca)といった歴史をしのばせる観光地とセットでまわると楽しいかもしれません…。
 

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